記事まとめ
- TOEIC625点~670点レベルのときに、875点を取得した勉強方法をまとめる
- なお、会社員として空き時間に勉強していたわけではなく、会社を辞め、個人事業主として独立するための勉強をしながら英語の勉強をした
- 勉強は以下の流れで実施
- 1. 単語増強
- 2. 文法/リーディングPart5とPart6対策
- 3. 読解/リーディングPart7対策
- 4. リスニング短文/リスニングPart1とPart2対策
- 5. リスニング長文/リスニングPart3とPart4対策
- 6. 模試
- 全部で38冊の教材を使用
- 143日間で、およそ445時間勉強
- 2018年8月23日~2019年1月12日
- 2019年1月13日の試験で、875点を取得
- リスニング440点
- リーディング435点
私は2021年1月に、個人事業主として独立しました。
事業内容としては、簡単に言うと、英語を使って日本の文化や観光地を紹介していく事業です。
2007年に新卒で入社した会社に11年間勤め、いろいろ思うところがあり2018年に退職しました。
会社員時代はほとんど英語を使ったことはありませんでした。
正確にいうと、インターネットで英語の技術マニュアルを読んだり、英語で簡単なメールのやりとりをしたことはあります。
また、海外出張として、シンガポールやマカオに1週間行ったこともありました。
ただ、出張は外資系企業の担当者の付き添いがあり、ホテルの予約もタクシーの移動もすべて担当者にやってもらっていました。
このときから、「英語を使えるビジネスパーソンはかっこいいなぁ」という気持ちが芽生えていきました。
学生時代にも英語に興味を持っていました。
2003年の大学入学と同時に、パソコンを手に入れ、インターネットを始めたと同時に、パソコンについていたDVDプレイヤーで洋画を見るようになりました。
今までテレビやビデオで見ていた映像と、DVDの繊細な映像の違いに驚いたことを今でも覚えています。
その繊細さに感動し、洋画や海外ドラマにのめり込むようになっていきました。
洋画はほとんどアクション映画なのですが、この頃から、ハリウッドスターに憧れを抱き、それと同時に、英語を使いこなすことへの憧れが芽生えていきます。
このように、2003年から英語に興味を持ち始めます。
しかし、思うように英語のレベルは上がっていきませんでした。
TOEICですべての英語力が測れるわけではないですが、参考として、TOEICスコアの推移を下表に示します。
Lはリスニング、Rはリーディングの点数です。
大学生時代 2003年の初受験 |
370点くらい |
その後、単位を取得するため540点くらいまで上げる | |
2006年 | 560点(L225/R335) |
就職活動で履歴書に記載した | |
会社員時代〜 2012年9月 |
565点(L305/R260) |
2016年5月 | 450点(L310/R140) |
体調が悪かった | |
2017年1月 | 670点(L345/R325) |
会社員時代の最高得点 | |
2018年1月 | 625点(L250/R375) |
退職後 2019年1月 |
875点(L440/R435) |
会社員時代は、上記以外にも受験したのですが、TOEICスコアの結果を無くしたため分かりません。
ただ、2016年以前に、600点を超えることはありませんでした。
また、上記期間中ずっと英語の勉強を続けていたわけではありません。
かっこいい洋画やかっこいい外資系企業の社員に出会ったら英語熱が高まり英語を勉強し始めるのですが、仕事が忙しくなったり、TOEICの点数があまりよくなかったりしたら、勉強を辞めてしまいます。
その後、また、かっこいい洋画などに出会い英語の勉強を始め‥辞め‥始め‥という繰り返しでした。
さて、話は変わりますが、会社員を退職することを決意してから、思ったことが1つありました。
- 英語熱はおそらく死ぬまで消えないだろう
私はどうも英語に憧れがあるようです。
洋画で描かれるハリウッドスターへの憧れが強すぎるのでしょう。
今後、個人事業主として英語を使わない事業に成功したとしても、英語を使いこなしたいという欲望は消えないと思いました。
また、個人事業主をしている間も、英語を勉強したくなるのではないかと思いました。
これは、事業活動の邪魔になります。
事業活動に集中できません。
- それならば、英語を使った事業をすればよい!
安易な考え方ですが、上記は、30年以上生きてきて、今後の人生を考えた時の最善の答えだと確信しました。
そこで私は、退職後の個人事業は、「英語を絡めてしまおう」という決意をします。
そして、2018年に無事退職し、英語の勉強を始めました。
結論から言いますと、TOEIC900点を目指していたのに、875点でした。
また、2021年2月現在、英語を使いこなすことはできていません。
洋画や英語のYouTube動画を理解することができません。
ただ、洋書や英語の記事を読み進めるスピードは速くなっています。
意味が分かる英単語数も格段に増えました。
なお、英語ライティングと英語スピーキングはまったくできません。
そもそも、TOEIC L&R はリスニングとリーディングの試験ですし、内容も、ビジネスに寄っています。
英語ライティングと英語スピーキングは別で勉強するか、TOEIC L&R 教材をうまく利用しながら勉強する必要があると思っています。
以上が、TOEIC875点の私の状況です。
本記事は、私が875点を取得した勉強方法を紹介します。
上記のとおり、英語をペラペラ話せるようになったわけではないです。
ただ、600点から875点に上げることはできたので、点数を上げたい人が勉強方法を探している場合は、1つの参考例として読んでみてはいかがでしょうか?
少しでもご参考になれば幸いです。
目次
1. TOEIC875点を取得した時の勉強方法
私は以下のように学習期間を6つに分けました。
- 単語増強
- 文法/リーディングPart5とPart6対策
- 読解/リーディングPart7対策
- リスニング短文/リスニングPart1とPart2対策
- リスニング長文/リスニングPart3とPart4対策
- 模試
各期間における勉強目的と勉強方法の概要は下表のとおりです。
期間 | 目的 | 勉強方法 |
1. 単語増強 | ・この後の勉強で、文法なら文法、読解なら読解に集中するために最初に単語増強を実施 | ・単語帳を4周~7周した |
・単語帳で覚えられる単語は最初にまとめて一気に覚えた | ・読む(見る)だけで覚えられる単語は覚え、それでも覚えられない単語は手で書いて覚えていった | |
・音声は無視した(CDは使わなかった) | ||
2. 文法/リーディングPart5とPart6対策 | ・TOEICで出題される文法知識を日本語で良いので理解して頭に入れていく | ・数多くの教材を時間を計りながら解いた |
3. 読解/リーディングPart7対策 | ・英文を速く読めるようにする | ・返り読みをせず、英文を頭から理解するよう心がけて解いた |
・数多くの教材を使い、たくさんの表現に出会うようにした | ||
4. リスニング短文/リスニングPart1とPart2対策 | ・重要な単語を聞き漏らさないようにする | ・とにかく最初のwhereやwhenを聞くことに全力を注いだ |
5. リスニング長文/リスニングPart3とPart4対策 | ・長文なので、細かい単語の聞き落としはよしとして、英文全体の意味をふんわりと理解できるようにする | ・設問の先読みを素早く実施する |
6. 模試 | ・当日のTOEIC試験の時間配分や時間感覚、集中力を身につける | ・リスニングとリーディングを200問、休むことなく120分、時間を測って解いた |
・リスニングPart3と4の先読みは、設問だけを先読みするか、設問と選択肢の両方を先読みできるか判断 | ||
・リーディングPart5と6は、リーディングPart7より先にやるか、後にやった方がよいかを判断 |
1-1. 単語増強
- 勉強期間
- 75日間(2018年8月23日~11月5日)
- 勉強時間
- 約152時間
- 教材数
- 7冊
- 目的
- この後で予定している勉強において、英単語を覚える労力を減らすため
- 文法の勉強: 文法知識の習得に集中したい
- 読解の勉強: 読解の仕方や速く読むことに集中したい
- リスニング: 英語の音を聞いて意味を理解することに集中したい
- この後で予定している勉強において、英単語を覚える労力を減らすため
- 目標
- TOEICでよく出る単語が集められた教材で単語を覚える
- 勉強方法
- 単語帳を4~6周した
- 3周までは目で見るだけで覚え、覚えたと思ったら❌印で勉強対象から外した
- 4周目からは手で書いて覚えた
- 音声を聞かなかった
- CDは使用しなかった
- どうしても覚えられないものは無視した
- この後の勉強でもその単語が現れるはずなので、そこで覚えればよい
- この後の勉強で出てこない単語であれば、そこまで重要な単語ではないと判断
- 単語帳で覚えにくい単語であるなら、今後、文脈で覚えるなど別の方法で覚えるほうがよい
- 単語帳を4~6周した
- 反省
- 6周目標だったが、進捗が計画より遅れており、4周しかできない教材があった
なぜ単語増強から始めたのか?
当時の私は、TOEIC600点台でした。
単語も文法も、ある程度は分かっている状態です。
リスニングは苦手でしたが、リーディングについては、単語の意味を調べれば文章の意味を理解できると自負していました。
文法が分からないというより、単語が分からないから理解できないという自己分析です。
そのため、英単語を覚えれば、リーディングの点数は簡単に伸びると考えました。
また、リスニングにおいても、リーディングにおいても、やはり英単語の意味を知っているか否かが重要です。
意味がわからない単語はどう考えても分かりません。
文脈から意味を推測することは可能ですが、あくまでも推測です。
それが正しかったかどうかは結局調べないと、間違ったまま覚えていくことになり非効率だと思ってます。
そういう考えがあったため、まずは英単語増強から始めました。
英単語は自分が読んだ英文の中で覚えた方が覚えやすいが‥
私は、英単語は洋書や英文記事などの英文を読みながら覚えた方が覚えやすいと思っています。
自分が必要な英語(技術マニュアル、TOEICリーディングの問題文、大学受験の問題文)を読みながら、都度、分からない単語を覚えていくほうが、自分に必要な英語を覚えることができますし、その英文の内容と一緒に覚えるため印象に残りやすく、覚えやすいです。
ただ、これは少し時間がかかる行為だと思っています。
自分が知らない単語を洗い出さないといけません。
その単語を抜き出して自分で単語帳を作るというのも、一種の作業になってしまい、時間がかかります。
また、経験上、英文を読みながら都度意味調べをすると、読書スピードが落ち、内容が頭に入りにくいです。
それよりは、分からない単語を多少飛ばしながら、全体の意味を理解しようと読み進める方が英文を理解しやすいです。
そのため、英単語の増強は、英単語帳を利用しました。
つまり、単語増強用に時間を取って、一気に覚えることにしたというわけです。
TOEICを受験するわけなので、TOEICの英単語帳のみを利用しました。
新聞記事や洋書を読めるようになりたいですが、まずはTOEICの範囲に絞りました。
新聞記事や洋書の英単語は、TOEICで目標を達成した後に実施すればよいという考えです。
最初に英単語を勉強するメリット
最初に英単語帳で覚えることができる単語を覚えてしまえば、その後に予定している、文法や読解の勉強中に、単語を覚える時間と労力が減ります。
その分、文法知識の習得や英文の解き方の習得に時間を当てることができます。
文法の勉強をしているのに分からない英単語が多すぎて、英単語を覚えながら文法知識も増やそうとすると、「二兎を追う者は一兎をも得ず」になり、どちらも中途半端になります。
ただし、これは私の経験上の話です。
両方覚えていく方が効率的に勉強できる人もいると思います。
結局は自分が過去の経験上どうだったかを整理して、自分に合った方法で勉強するべきだと思ってます。
私の方法はあくまでも一例として試していただけると幸いです。
勉強方法
単語増強における勉強方法と使用した教材は以下の記事にまとめましたのでご確認ください。
1-2. 文法/リーディングPart5とPart6対策
- 勉強期間: 21日間(2018年11月5日~14日、11月27日~12月2日、1月5日~7日、1月10日~11日)
- 勉強時間: 約66時間
- 教材数: 11冊
- 目的
- TOEICで頻出する文法知識を習得する
- リーディング文法問題を速く解けるようにする
- 目標
- TOEIC用の教材を解く
- 勉強方法
- TOEIC文法問題集を1~2周した
- 1周目に正解し、もう勉強する必要がないと思った問題は❌印で二度と勉強しなくて良いようにした
- 1問ずつ解くのではなく、10~20問をまとめて、時間制限を設けて解いた
- 1問20秒~30秒に設定した
- 音声を聞かなかった
- CDは使用しなかった
- TOEIC文法問題集を1~2周した
- 反省
- 本当は教材を7周くらいしたかったが、進捗が計画より遅れていたため、1~2周しかできなかった
リスニング対策より先にリーディング対策をした理由
単語増強の次に、文法対策(リーディングPart5と6)を実施しました。
リスニングが先かリーディングが先か
私は中学生のときに英語を勉強し始めましたが、それ以降ずっとリスニングが苦手です。
数字の13と30の聞き分けもできなかったです。
数字の単語だけ聞こえてくれば聞き分けられますが、文章の中に出てくる数字を瞬時に理解することはできないレベルでした。
- なお、TOEIC875点の今は、かろうじてできるようになっています
また、文法や読解はそれなりに点数を取れていました。
学校の先生が説明したことを覚えるだけで点数が取れたからです。
こうった過去の経験があり、リスニングよりリーディングの点数の方が上げやすいと考えていました。
ただ単に、文法知識や単語の意味を覚えればいいだけだからです。
日本語訳や日本語の解説を覚えるだけで解けます。
CDを使う必要がありません。
TOEIC900点を目指す際、リーディングで満点の495点を取得すれば楽になると考えました。
TOEIC600点台のときに、リスニングは300点取れていましたので、もう少し勉強して405点にすれば、合わせて900点です。
私はこれが一番やりやすいと考えました。
また、英語で事業を行うというのも、基本的にはライティングを考えていたので、リーディングとライティングのスキルが上がればよいと言う考えもありました。
そのため私は、リーディングを先に勉強することにしました。
文法対策か読解対策か
読解(Part7)ではなく、文法(Part5、6)から勉強した理由は、英文が短いからです。
単語増強では英単語、文法では1文の長さ、読解では文章というように、勉強が進むにつれて、英語の文がだんだんと長くなるようにしました。
長くなればなるほど、基本的には理解しにくくなりますからね。
分からない単語が多くなれば、より理解しにくくなります。
文法対策は日本語の解説を読むことが勉強
文法対策は、英語に触れる時間より、日本語の解説に触れる時間の方が長くなってしまうので、あまり英語の勉強のように感じませんでした。
そのため、早く終わらせたい勉強対象です。
英語の本当のスキルが大きく上昇する感じがしないからです。
私はTOEICの勉強において、後半に進むにつれて、英語のリスニングを含め、英語漬けになるべきだと思っていました。
日本語の解説や日本語の訳になるべく頼らずに、英語に慣れていく必要があるという考えです。
そういった意味でも、日本語の解説が重要な文法の勉強は早めに済ませてしまいたいと言う思いがあったため、この段階で勉強を実施しました。
読解は単語と文法が基礎
長い英文を読むには、基礎的な単語と文法の知識が必要です。
読解をこの次の段階で勉強するためにも、文法の知識を先に頭に入れておいた方がよいです。
こういった考えもあり、この段階で文法を勉強しています。
挫折克服方法(パート5とパート6って、"リーディング"問題でしょうか?)
勉強法と関係ないですが、TOEICの文法問題って、"ライティング"問題だと思うのは私だけでしょうか?
文法が理解できないと文章を理解できないこともありますが、ほとんどの場合は、単語の意味が理解できれば文章の意味が分かります。
形容詞を副詞と間違えて英文を書いていたとしても、単語の意味は似ているため、文章の意味はわかると思います。
確かに正しい文章を読むためには文法知識があったほうがいいですが、私はむしろ「ライティング」に必要な知識だと思ってます。
これはTOEIC L&Rなので、もっと「リーディング」に特化した問題にして、この文法問題は、SW(スピーキング/ライティング)の試験にすればいいのに、と思ってました。
なぜそのようなことを思ったのか‥。
実はこの文法の勉強で、挫折しかけたからです。
以下の2つの教材のせいです‥。
上記2冊を勉強する際は、注意した方が良いです。
私は、今まで勉強してきたことを否定されるような思いでした。
それほど問題を間違えまくりました。
私は英語の勉強をやめようか迷うほどでした。
英語の勉強をやめると言うより、TOEICの勉強です。
TOEICなんてやらずに、自分が必要な英語の勉強をやればいいじゃん、と言う考えになりました。
その後、いろいろ悩んでいたのですが、なんとかTOEICの勉強に復帰することができました。
この悩んでいるときに自分を説得した方法(挫折を克服した方法)が、この文法問題はリーディングではなくライティングに必要な知識なのではないかという考えです。
私は、将来ライティングができるようになりたいという思いがあったため、この文法問題はライティングに必要なものなのだと思い込ませて、勉強を続けていきました。
もし挫折しそうな人がいらっしゃいましたら、このような考えで再出発するのも良いかと思います。
以上、私の挫折の克服方法でした。
勉強方法
文法対策における勉強方法と使用した教材は以下の記事にまとめましたのでご確認ください。
1-3. 読解/リーディングPart7対策
- 勉強期間: 20日間(2018年11月15日~26日、12月23日~24日、12月28日~31日、1月8日~9日)
- 勉強時間: 約69時間
- 教材数: 7冊
- 目的
- 英文を速く読む
- 設問のクロス問題(1番目と2番目の英文を両方理解しないと解けない問題)など、TOEICの問題に慣れる
- 目標
- TOEIC用の教材を解く
- 勉強方法
- TOEIC読解問題集を1~2周した
- 1周目に正解し、もう勉強する必要がないと思った問題は❌印で二度と勉強しなくて良いようにした
- 1問ずつ解くのではなく、10~20問をまとめて、時間制限を設けて解いた
- 1問60秒に設定した
- 1題で設問が3つなら3分、設問が5つなら5分
- 5題くらいまとめて、つまり、15分~25分くらいの時間に設定して解いた
- 1問60秒に設定した
- 音声を聞かなかった
- CDは使用しなかった
- TOEIC読解問題集を1~2周した
- 反省
- 本当は教材を7周くらいしたかったが、進捗が計画より遅れていたため、1~2周しかできなかった
TOEICを勉強してよかったことは、読解対策で英文を頭から理解できるようになったこと
TOEICはあくまでも資格試験であり、ただ単に勉強して、TOEICのスコアが上がったとしても、必ずしもリスニングとリーディングがスラスラできるようになるものではないと思っています。
TOEICでよく出てくる文章なら可能ですが、洋書や洋画、新聞記事など、多種多様の英語があるわけなので、すべてにおいてレベルが上がるわけではないです。
TOEICのスコアが低くても、英語の技術マニュアルを読める人もいますし、株式投資の英語記事を読みまくっている人は読めると思います。
TOEICで出てくる英単語は、英語の技術マニュアルや株式投資の英語記事で出てくる英単語と必ずしも一致しているわけではないですからね。
ただ私は、TOEICの勉強をしてよかったと思っています。
TOEIC900点は取得できませんでしたが、満足しています。
なぜか?
読解対策により、英文を頭から理解していくスキルを身につけることができたからです。
これにより、リスニングもやりやすくなったと思っています。
なぜTOEICの読解対策が良いのか?
TOEICの読解対策により、英文を頭から理解するスキルを身につけられるようになった理由は、時間制限があるためです。
TOEICを受験したことがある人の中には、リーディングで時間が足りなくなったことがある人が少なくないと思います。
リーディングは75分で100問ですが、自分で時間配分を決める必要があります。
時間配分とは言いますが、単純に考えると、とにかく速く解くことが重要です。
速く解ければ時間配分など考える必要はないです。
つまり、速く読んで理解して速く解くスキルが必要です。
そのスキルの1つが、英文を頭から理解していくことでした。
- I live in Japan.
- 私は住んでいる 日本に
上記のように、頭から意味を理解します。
「私は日本に住んでいる」という綺麗な日本語訳にすることなく、とにかく頭から読むだけで意味を理解していくことを指します。
私は、たとえどのような文章が現れたとしても、頭から理解することができるようになりました。
わざわざ、「主語はなんだっけ?」といって、文を読み直すことはしません。
時間が足りなくなるからです。
このTOEICという受験における時間制約のおかげで、頭から理解するスキルを身につけることができました。
もし、洋書で同じようなことをしたとしても、スキルは身に付かなかったと思います。
時間制約がないからです。
自分の好きなスピードで読める洋書や英語記事は、速く読む必要性がないため、頭から読む必要がありません。
そのため、このスキルは身に付かなかったと思います。
TOEICで高得点を取る目標を定めたから、このスキルを身につけることができました。
私はこのことがあり、TOEICに感謝しています。
リスニングのスキルも上がった
英文を頭から理解できるようになったことで、リスニングのスキルも上がりました。
リスニングは、英文が頭から読まれ、返り読みができません。
リスニングの能力を上げるには、頭から理解することは必須なわけです。
勉強方法
読解対策における勉強方法と使用した教材は以下の記事にまとめましたのでご確認ください。
1-4. リスニング短文/リスニングPart1とPart2対策
- 勉強期間: 18日間(2018年12月2日~15日、12月23日~24日、12月25日、1月1日~2日、1月12日)
- 勉強時間: 約53時間
- 教材数: 4冊
- 目的
- 英語を聞いて理解する
- 重要な単語を聞き漏らさないようにする
- 目標
- TOEIC用の教材を解く
- 勉強方法
- TOEICリスニング問題集を1~2周した
- 1周目に正解し、もう勉強する必要がないと思った問題は❌印で二度と勉強しなくて良いようにした
- 1問ずつ解くのではなく、10~20問をまとめて、時間制限を設けて解いた
- TOEICリスニング問題集を1~2周した
- 反省
- 本当は教材を7周くらいしたかったが、進捗が計画より遅れていたため、1~2周しかできなかった
聞こえたとおり理解する
リスニングで重要なことは、聞こえたとおり理解することだと思ってます。
よく「theが聞こえない」「aが聞こえない」ということで、theが聞こえるまで何度も聞くことがあると思いますが、私はこれをやめました。
theが聞こえないというより、ほとんど発音していないだけだ、と分かったためです。
英文にtheがあったとしても、CDの音声でtheを発音していると思えない(聞こえない)のであれば、theは発音していないものととらえました。
聞こえたとおり覚えていったということです。
実際には、「ザッ」というより、「アッ」というような、息を止めたような何かしらの英文の流れの変化がありますが、私は無視しました。
リスニングにおいては、一部が聞こえなくても意味が理解できるからです。
日本語では自分で補完している
日本語においても、文章をすべて聞き取っているわけではないはずです。
それでも、「意味」が理解できます。
セミナーや講演会の発表を例にしてみましょう。
「今日はお越しいただきありがとうござい‥」
のように、語尾が聞こえない(語尾の声が小さくなる)ことがよくあります。
でも、「ございました」って言っているんだなぁと分かります。
このように、日常会話では、自分で一部を補完することが多々あります。
英語もそうすべきなのだと思っています。
同じ言語ですからね。
それにはやはり、たくさんの英文を聞きまくることが大事だと思っています。
正しい英文が頭に入っていれば、同じような場面でよく使われる英文について、自分で自然と補えるようになるからです。
言語は全体の意味が理解できれば良い
先程の例で言うと、語尾は重要ではないです。
来てくれたことを感謝している、ということが理解できればコミュニケーションは続けられます。
そういう意味で、書かれた英文をすべて一言一句聞き取る必要はないと思っています。
もしかすると、この考え方がTOEIC900点を超えられなかったポイントかもしれません。
ただ、TOEIC800点を超えることはできました。
これから私がもっと英語力を磨くためには、このような小さな音まで聞き取る必要があると思っていますが、この考え方でひとまず、TOEICリスニングのスキルを上げることはできました。
たくさんの英文を聞くこと
私はリーディングもリスニングも、数の勝負だと思ってます。
つまり、たくさん聞いて、たくさん読むべきだと思っています。
簡単すぎる例ですが、Appleという英単語を100万回聞いて発音とともに完全に習得したとしても、Orangeという単語を理解することはできません。
聞いたことがない場合は、どうやっても分かるはずがありません。
そのため、私はたくさんの教材を使いました。
同じ単語でも、教材によって例文が違いますので、いろいろな形で単語や英文に出会うことができました。
それにより、本試験で出会う英文が、以前聞いたことがある英文になるはずです。
勉強方法
リスニング短文対策における勉強方法と使用した教材は以下の記事にまとめましたのでご確認ください。
1-5. リスニング長文/リスニングPart3とPart4対策
- 勉強期間: 12日間(2018年12月15日~23日、1月3日~4日、1月7日)
- 勉強時間: 約42時間
- 教材数: 3冊
- 目的
- 英語を聞いて理解する
- 英文全体の意味を理解する
- 設問を先読みする
- 目標
- TOEIC用の教材を解く
- 勉強方法
- TOEICリスニング問題集を1~2周した
- 1周目に正解し、もう勉強する必要がないと思った問題は❌印で二度と勉強しなくて良いようにした
- 1問ずつ解くのではなく、10~20問をまとめて、時間制限を設けて解いた
- TOEICリスニング問題集を1~2周した
- 反省
- 本当は教材を7周くらいしたかったが、進捗が計画より遅れていたため、1~2周しかできなかった
リスニング長文の点数が明らかに伸びた
私がTOEIC600点台から875点を取得することができたとき、おそらく一番伸びたパートがPart3と4です。
TOEIC600点台のとき、リスニングが苦手な私でも、Part1と2は、それなりに自信を持って答えを選択していました。
しかし、Part3と4について、自信を持って回答することはなかったです。
問題文の英文を理解することはできませんでした。
今までリスニングで300点を取得していたのは、運が良かった、もしくは、Part1と2がしっかり正解していただけだと思っています。
実は、TOEIC875点の私は、問題文をすべて理解できているわけではありません。
頭に問題文の内容(概要)を残すこともできていません。
設問が3問ありますが、それぞれを流れに沿って、答えることはできるようになりました。
設問を読み、設問の答えを探しながらリスニングをして、自信を持って設問の答えを選択することはできます。
TOEIC900点台の人は、問題文を聞いて、その後設問を読んで答える、ということができるのかもしれませんが私はできません。
ただ、明らかに、Part3と4のスコアが上がりました。
自信を持って答えを選べるようになっていきました。
そのため、私の勉強法はよかったのだと思っています。
勉強方法
リスニング長文対策における勉強方法と使用した教材は以下の記事にまとめましたのでご確認ください。
1-6. 模試
- 勉強期間: 18日間(2018年12月26日~2019年1月12日)
- 勉強時間: 約61時間
- 教材数: 6冊
- 目的
- TOEIC本試験の時間感覚を身につける
- 本試験のリーディングにおける時間配分を決める
- リスニング試験時の先読みのやり方を実践して慣れていく
- 目標
- TOEIC用の教材を解く
- 勉強方法
- リスニング45分100問、リーディング75分100問が掲載されている教材を時間を測って本番と同様にして解く
- 一部の教材はリスニングだけ、リーディングだけしか掲載されていなかったため、それぞれだけ解いた
- TOEIC公式問題集は2時間、休みなく解いた
- 間違った設問についてだけ復習を行った
- リスニング問題
- 最大10回繰り返し聞いた
- リーディング問題
- 意味がわからない単語は手で書いて覚えた
- クロス問題など、解くコツがいる設問は日本語の解説をしっかり読んだ
- リスニング問題
- リスニング45分100問、リーディング75分100問が掲載されている教材を時間を測って本番と同様にして解く
- 反省
- 本当は、間違った問題だけでなく、正解した問題(特に、適当に○をして正解となった問題)も復習したかったが時間がかかるためできなかった
本試験の時間に慣れる
私の勉強法の最後は、模試です。
模試といっても、どこかの業者が開催する模試を受験するわけではなく、教材を使います。
主に、公式問題集です。
本試験と同様に、リスニング45分/100問、リーディング75分/100問を休みなく解いていくことを自宅でしました。
TOEICを受験した人は分かると思いますが、TOEICの試験は他の資格試験と違い、時間が長いです。
2時間、休みなく問題を解き続けます。
大学受験や資格試験で、2時間ずっと解き続ける経験は、私はありません。
せいぜい、60分や90分でした。
120分は珍しいと思います。
そのため、2時間ぶっ通しで集中する訓練をするべきだと私は考えました。
TOEICの公式問題集は、本番と同じ流れで試験問題を解くことができます。
リスニングだけ、リーディングだけと、分けて解くこともできますが、私は2時間通しで解きました。
時間配分や解き方を改善する
模試の目的は2時間の集中力を養うだけでなく、自分の解き方の改善もありました。
これまでの勉強で、以下のようなことをなんとなく実施してきていました。
- リスニングPart2は、最初の単語だけを絶対に聞き漏らさないようにする
- リスニングPart3と4は、問題文が流れてくる前に、設問を先読みする
- リーディングPart7は、短い問題文の場合は、まずは問題文を読んで内容を理解し、その後設問を読んで解く
- リーディングPart7は、長い問題文の場合は、問題を読む前に、設問と、余裕があれば選択肢を先読みする
上記のようなことを、この模試で試して、うまくいかなかったら改善していきました。
例えば、リーディングPart7について、設問の先読みをしないでも、得意な英文はそれなりに解けることが分かりました。
特にビジネス文書は得意だったので、本文を読んで、内容を頭に入れたまま、設問を解いていくことができました。
そうすれば、設問を読んで、もう一度本文を読み直すということはしなくてもよく、時間を大幅に節約できました。
そのような問題は、「先読みはしないでよい」というように解き方を変えていきました。
また、リーディング問題は自分で時間配分を考える必要があります。
別にPart5と6の文法問題を解く前に、Part7の読解問題を解いても良いわけです。
こういったことも、自分で試してみて、自分に合うのはどういう流れかを見極めていくことが大事です。
上記については、私はPart5、6、7の順番を解くことに決めていましたので、特に改善することはありませんでしたが、本試験までに考えておくべき事項だと思います。
点数と弱点を把握する
私はTOEIC本試験を2019年1月13日に受験しましたが、そのおよそ2週間前から1日に1回分の模試を解きました。
全部で8試験分(公式問題集4冊)を解き、1問あたり5点として、200問の点数をそれぞれ計算すると、815点~895点でした。
そして、本試験は875点でした。
上記の計算だと最高得点が1000点になるため、本試験の990点満点と異なりますが、875点に近い数値となっているため、公式問題集は自分のTOEICスコアを結構近い値で示してくれると思います。
これにより、本試験を受ける前に、自分のスコアがだいたい分かりますので、オススメです。
また、模試を受けることで、
- リスニングが弱いのか、リーディングが弱いのか
- Part3が弱いのかPart4が弱いのか
など、自分の弱点が分かります。
本試験まで時間がないときは、どこを集中的に鍛えた方がスコアアップしやすいかを判断する必要があります。
例えば、リーディングだけを最後の悪あがきとして集中して勉強するのもありだと思いますし、勉強時間が限られているので、単語増強だけするのもありでしょう。
単語を覚えるだけでリーディングスコアが伸びる人もいると思います。
このように、自分の弱点を把握して、本試験までの勉強方法を決めるのがこの模試の目的でした。
私は公式問題集以外にも、さまざまな教材をこれまで使ってきたため、公式問題を解いて復習した後は、今まで実施してきた教材を復習しました。
新しいことをやると労力が必要なため、時間がない最後の勉強は、復習の方がよいだろうという判断です。
勉強方法
模試における勉強方法と使用した教材は以下の記事にまとめましたのでご確認ください。
2. 終わりに
最後にTOEICのスコアが伸び悩んでいる人へ、言いたいことがあります。
- スコアが伸びないのは、英語の才能がないのではなく、勉強時間が足りないだけ
これは過去の自分自身へ伝えたいことでもあります。
特に、私と一緒で、会社員として仕事をしながら、空き時間や帰宅後時間に勉強している人です。
私も会社員時代に、TOEIC730点以上を目指していました(資格手当が出るため)が、まったく達成できませんでした。
才能がないのではないかと思ったことがあります。
ただ、会社を辞めて、英語の勉強に集中したら、TOEIC875点を取得することができました。
この経験により、才能ではなく、ただ単に勉強時間が足りなかっただけだと思ってます。
現在会社員として、仕事をしながらTOEICや英語の勉強をしている人も、おそらく才能がないのではなく、勉強時間が足りないだけです。
教材が悪いわけでもなく、おそらく、勉強時間が足りないだけです。
- 教材については、私は38冊の教材を使いましたので、多い方がいいと思ってます
もし、「会社を1年間休んで英語の勉強をやってもよい」となったら、TOEICの目標点数に達成できるのではないでしょうか?
「できるだろうね!」と思った人は、ただ単に勉強時間が足りないだけだと思います。
「いや、できないと思う‥」と思った人は、私を見てください。
私はできました。
私の例では、「仕事を辞めています」が、止める必要はないです。
自分の才能を信じて、勉強時間をなんとか確保する、もしくは、途中で勉強をやめずに勉強をし続ければ、点数は必ず上がります。
私は会社員時代、英語の勉強をしたりしなかったりの波が激しかったです。
1年以上勉強しなかったこともありました。
それがTOEICの点数が伸びなかった原因だと思います。
勉強しない日を減らし、なるべく毎日勉強をし続けるという習慣を作れば、必ず点数は伸びます。
私は、TOEIC600点台から875点になるまで、445時間かかりましたので、1つの目安としてはいかがでしょう?
自分の勉強時間を記録していくのも悪くなかったです。
とにかく、自分を信じてやり続けることだと思います。
本記事を読まれた方々が、TOEICの目標スコアに到達することを願って、終わりたいと思います。
長い記事でしたが、読んでいただきありがとうございました。