【❶単語編】TOEIC875点を取得したときの勉強方法と使用した教材一覧

私はTOEIC600点台のレベルからTOEIC875点を取得しました。

 

詳しくは、以下の記事にまとめております。

 

本記事では、私の勉強方法の中で、一番最初に実施した単語増強について詳しく説明したいと思います。

また、合わせて、使用した教材についても紹介します。

 

目次

1. 英単語増強

英単語増強で実施したことを要約すると、以下です。

  • TOEIC用の単語帳を7冊使用した
  • 1冊あたり4~6周繰り返した
    • 1~3周目は読むだけ(目で見るだけ)で覚えた
    • 4~6周目は手で書いて覚えた
  • 「覚えた」と思った単語は❌印をつけて、以降の勉強対象から外した
  • 音声を聞かなかった(CDを使用しなかった)

 

1-1. 単語の覚え方

勉強に復習が大事だと言われていますが、私もそう感じています。

また、「人は忘れるものだ」ということも自身の経験上、正しいと思っています。

 

そのため、単語の勉強においても、忘れても忘れても、何度も覚えようとすることが大事だと思ってます。

 

私はこの基本的な考え方を以下の2つに分けて実践しました。

  1. 教材を何周もする
  2. たくさんの教材を使用する

 

教材を7周することを目標とした

私は単語帳を7冊使用しましたが、それぞれを7周することを目標にしました。

 

7周のそれぞれの目的は以下です。

  • 1周目: どのような単語があるのかを把握するために軽く読み進める
  • 2周目: 英単語と意味を読んで覚える
  • 3周目: 英語の例文も読んで、英単語と意味を覚える
  • 4周目: 英単語を手で1回書く
  • 5周目: 英単語を手で3回書く
  • 6周目: 英単語を手で5回書く

 

また、上記のそれぞれの段階で、英単語を見た瞬間、意味がわかれば(イメージがわく、日本語訳が思い浮かぶ)、❌印をつけて、二度と勉強しないように勉強対象から外しました。

 

手で書いて覚える

私は、過去の経験上、手で書いた方が物事を覚えやすいです。

  • 小学生のときの漢字を覚えた時の経験
  • 大学受験の経験
  • 大学のテストの経験
  • 資格試験の経験

 

世の中の勉強法の本を読むと、「手で書くのは時間がかかるため非効率」というような意見もありますが、私はやはり書く方が覚えやすいです。

 

そういった勉強本は、「手で書くより、その時間、何度も繰り返して目で見て読んで覚えるべき」という主張になっていますが、私はその方法は自分に合いませんでした。

何度も挑戦したのですが、どうしても、眠くなります

目で見て読むだけだと、だんだんと、うとうとしてしまい、集中力が切れてしまいました。

おそらく私には合わないのだと思います。

 

そのため、手で書いて覚えようと思いました。

手で書くと、集中力が切れにくく、眠くなりにくいです。

 

ただ、手で書くと以下のようなデメリットもあります。

  • 時間がかかる
  • 手が疲れる

 

手で書く量にもよりますが、たとえ1単語を1回書くだけでも、それが100単語あるとやはり疲れます。

そのため、
「読んで覚えられる単語は読むだけで覚える」
「それでも覚えられない単語を手で書いて覚える」
という方法を取りました。

 

私が教材を7周読みながら、覚えた単語を❌印で消していったのはこのためです。

こうやって覚えにくい単語だけ残していき、覚えにくい単語は手で書いて覚えていきました。

 

本当は10回書く予定だったが‥

6周目については、本当は、覚えにくい単語を10回書いて覚えていく予定でしたが、5回にしました。

手が疲れすぎたからです。

手が疲れて書くスピードが落ちて、時間がかかりすぎてしまいました。

 

そのため、手で書く回数を5回に減らし、それでも覚えられなかった単語はもう無視しました。

 

私は単語増強の後に、「文法」「読解」「リスニング」「模試」と、まだまだたくさんの教材で英語を勉強していきます。

 

英単語増強で覚えられなかった単語も、今後の教材で出てくるはずだと考えました。

もし出てこないのであれば、それほど重要ではない単語だということで、TOEICの本試験でも出てこないでしょう。

 

また、単語帳で覚えられないのは、「単語帳の例文が自分に合わない」可能性もあります。

英単語は、自分に関連する単語であれば覚えやすいです。

それは例文も同じで、自身に関連するイメージしやすい例文だと覚えやすいです。

 

たまたまその教材の例文が自分に合わず、覚えにくいということもあると思います。

 

こういう理由もあり、6周しても覚えられなかった単語はいさぎよく捨てました。

 

覚えたか微妙な単語は❌で消すか否か

私は覚えたと思ったら、❌印を単語につけ、二度と勉強しないようにしました。

すでに覚えている単語を覚えようとするのは非効率であり、時間がもったいないです。

時間と労力は、意味を覚えていない単語に向けるべきだと思っています。

 

英単語を見た瞬間、一瞬、日本語訳も目に入ってしまい、
「意味がわかった気がするんだけど日本語訳を見てしまったから分かったのかも‥」
と微妙に思った単語についても、❌印で消しました。

 

この単語帳でしか出会えない英単語はないと思っています。

私はこれ以降も、たくさんの教材を使用します。

またその教材で出会うはずです。

 

そのため、自分で「覚えた」と思ったらいさぎよく消しました。

覚えているか微妙な単語より、まったく覚えていない単語のほうに集中すべきです。

 

微妙な単語は、あと少しで覚えられるはずで、他の教材で再度出会えば容易に覚えられるはずです。

それより、まったく覚えられない単語を少しでも頭の中に印象を残す方が大事だと考えました。

 

たくさんの教材を使用した

私は1冊の単語帳ではなく、7冊の単語帳を使用しました。

 

理由は先ほどにも述べましたが、以下となります。

  • 同じ単語でも、例文が単語帳によって違うので、自分に覚えやすい例文に出会いやすくなると考えた

 

単語が覚えにくいのは、教材の例文が自分に合っていない可能性があります。

やはり、自分に関連した内容の単語は覚えやすいです。

 

私は、インターネット企業に勤めていましたが、インターネット関係に関する英単語は単語帳で勉強することなく頭の中に入っています。

技術マニュアルを何度も読んでいますし、インターネット関連のカタカナ用語と英語の意味はほぼ一緒のことが多いからです。

 

このように、自分が覚えやすい単語、覚えにくい単語があると思いますが、それは、例文によることもあると思ってます。

 

そのため、たくさんの教材を使用して、1つの単語をいろいろな角度から覚えていく方がよいと考えました。

 

飽き性

また、私は飽き性です。

1冊の本を何度も繰り返すのは飽きてしまいます。

これも過去の経験上分かっていることです。

 

そのため、7冊の単語帳を2セットに分けて読み進めていきました。

  • 1セット: 1~4冊
  • 2セット: 5~7冊

 

1冊目を読んだら2冊目に、2冊目を読んだら3冊目に、3冊目を読んだら4冊目を読み、また、1冊目の本に戻り、読み進めました。

1~4冊目が7周できたら、5~7冊目を読み始めました。

これらの分け方は、1~4冊目が初心者向け教材、5~7冊目が中級者向け教材だと感じたため、それぞれに分けました。

本記事の後半に教材のリストを載せていますので参考にしてみてください。

 

音声を無視した(CDを使用しなかった)

私は、単語増強においては、音声を捨てました

英単語を見て、意味(日本語訳でよい)が思い浮かべばよし、としました。

 

リスニングの勉強については、後に「リスニング」の勉強期間を計画しておりましたので、そこで集中して勉強すれば良いという考えです。

あくまでもここは英単語増強であり、見て意味がわかる英単語の数を増やすことに集中しました。

 

リーディング(文法/読解)において、音声は必要ありません。

私は英単語増強の後に、文法と読解の勉強を予定していましたので、まずは英単語を見て意味がわかればよいと割り切りました。

 

そうしないと、英単語を覚えながら、発音まで覚えようとすると、時間がかかり、なかなか前に進まないと思ったためです。

 

書き言葉と話し言葉

私は英語にも日本語にも、書き言葉と話し言葉があると思ってます。

 

書き言葉は、文法も英単語もちょっと難しいことがあります。

学術論文や新聞記事が良い例です。

 

一方、話し言葉は比較的、容易な文法と英単語が使われていると思います。

 

英単語帳には、書き言葉の単語も話し言葉の単語も掲載されています。

 

少し極端な考えになりますが、私は、書き言葉については、発音は不要だと思ってます。

発音が分からなくても、TOEICでいうと、リーディング問題(Part5、6、7)は解けます。

 

発音を知っておくほうが当然よいですが、TOEICで高得点を取るためには、リスニング問題で出てこない単語は、発音は不要で、意味がわかればいいという考えです。

 

そういう意味だと、リスニング教材に出てくる英単語だけ発音も勉強し、聞いて意味が分かるようにすべきです。

 

私はこのように割り切っていました。

 

そのため、書き言葉と話し言葉が混載する英単語帳と、次に勉強する文法と読解(リーディング)の教材は音声を無視し、CDを使いませんでした。

 

1-2. 使用教材

英単語増強で使用した教材は7冊です。

2018年8月23日〜11月5日の75日間かけて全部で約152時間勉強しました。

 

【1冊目】TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ


  • 勉強時間
    • 1周目: 3時間15分
    • 2周目: 6時間27分
    • 3周目: 5時間59分
    • 4周目: 3時間25分
    • 5周目: 4時間14分
    • 6周目: 2時間17分

 

まずは「金のフレーズ」です。

 

本書の特徴はやはり、単語だけでなく、フレーズ(よく組み合わされる単語と単語)で記載されていることでしょう。

私は、単語は単語だけでなく、フレーズで覚えるべきだと思っています。

 

そうしないと、英語を書く/話すとき、
「この単語とこの単語を組み合わせて良いのだろうか?」
と不安になります。

 

ライティングやスピーキングでは、英語を自分で作り出すことになりますが、普段使われないような動詞と名詞を組み合わせてしまう恐れがあります。

 

フレーズで覚えてしまえば、フレーズが思い浮かぶため、正しい組み合わせで英語を使うことができます。

フレーズ重視の単語帳がもっとたくさん出てくればいいのにと思ってます。

 

英文で覚えるのもいいですが、英文だと長すぎるので、やはりフレーズがベストなんですよね。

私は今後自分で単語帳を作る場合はフレーズで作る予定です。

 

【2冊目】世界一わかりやすい TOEICテストの英単語


 

  • 勉強時間
    • 1周目: 1時間18分
    • 2周目: 4時間34分
    • 3周目: 4時間19分
    • 4周目: 3時間25分
    • 5周目: 2時間17分
    • 6周目: 24分

 

「世界一わかりやすい」シリーズの本は、今回、文法でも読解でもリスニングでも使用しました。

名前のとおり、解説が非常に分かりやすい本です。

 

英単語についても解説があり、覚える手助けをしてくれます。

ただし、英単語と日本語の意味の組み合わせだけを覚えたい人にとっては、解説部分が余計に思うかもしれません。

 

【3冊目】キクタンTOEIC TEST SCORE 800


 

  • 勉強時間
    • 1周目: 1時間33分
    • 2周目: 8時間39分
    • 3周目: 7時間6分
    • 4周目: 4時間24分
    • 5周目: 3時間23分
    • 6周目: 51分

 

「キクタン」シリーズは、英単語と意味と例文が載っている単語帳です。

キクタンという名前のとおり、CDがウリだと思いますが、私は使いませんでした。

 

この「キクタン」シリーズを選んだのは、TOEIC900点を目指す私にちょうど良い単語帳だと思ったからです。

なぜなら、次に紹介する本がSCORE990となっていたからです。

 

いきなりSCORE990の本をやるのは厳しいと思い、本書も一緒に購入しました。

 

SCORE800という名前ですが、TOEIC600点台の私にとって、それほど難しい単語が多い印象は受けませんでした。

600点台の人が使うのにもちょうど良い本だと思います。

 

【4冊目】キクタンTOEIC TEST SCORE 990


 

 

  • 勉強時間
    • 1周目: 1時間53分
    • 2周目: 8時間23分
    • 3周目: 8時間4分
    • 4周目: 6時間59分
    • 5周目: 6時間6分
    • 6周目: 1時間11分

 

あくまでも私の印象なので、実際は本書を手にとって確認してもらいたいのですが、SCORE990と名前がついていますが、それほど難しい単語があるようには思いませんでした。

「難しい」というのは、あまり出会ったことがないという意味です。

 

もしかしたらTOEIC990点というのは、難しい単語がわかればよいというわけではなく、本書のような単語をしっかり頭に入れたら取れるということなのかもしれません。

私はTOEIC900点ではないので分かりません。

 

本書よりも、6冊目の本のほうが難しかったです。

そのため、本書は、TOEIC600点台の人でも、使いやすい教材だと思ってます。

 

【5冊目】TOEICテスト出る語句1800+


 

 

  • 勉強時間
    • 1周目: 3時間36分
    • 2周目: 3時間32分
    • 3周目: 39分
    • 4周目: 16分

 

本書は「話し言葉」中心です。

そのため、難しい単語は多くありません。

 

私はTOEIC600点を取る時に使用しましたが、改めて、単語を見直す意味で使用しました。

 

本書は、私の単語帳の使い方のようにCDを使わないのではなく、CDをしっかり使うべき教材だと思います。

リーディング対策ではなく、リスニング対策に使う教材だと思ってます。

話し言葉をリスニングするのに適する本です。

 

私はのちにリスニング問題の教材を使う予定でしたので、この本はリスニング用に使用せず、英単語を目で見て覚えることだけに使いました。

ちょっともったいなかったと思っています。

 

【6冊目】速読速聴・英単語 TOEIC TEST GLOBAL 900


 

  • 勉強時間
    • 1周目: 4時間19分
    • 2周目: 6時間31分
    • 3周目: 7時間10分
    • 4周目: 5時間51分

 

本書より前に、TOEIC600点台を取る時に、以下の教材(STANDARD 1800)を使用していました。



上記の本が良かったので、TOEIC900点を目指すために、GLOBAL900を購入しました。

 

私はTOEIC900点を取っていないので、なまいきなことは言えないのですが、本書で出てくる単語はTOEICの範囲を少し外れているのではないかと思ってしまいました。

他のTOEIC教材では出てこないような単語が出てきたからです。

 

ただ、TOEIC990点を目指すのであれば、このような細かい単語も覚える必要があるのかもしれません。

 

【7冊目】TOEICテスト 公式問題で学ぶボキャブラリー


 

  • 勉強時間
    • 1周目: 4時間29分
    • 2周目: 6時間46分
    • 3周目: 4時間43分
    • 4周目: 2時間4分

 

私は英字新聞を読みたいわけでも、洋書を読めるようになりたいわけではありません。

いや、本当はそうですが、このTOEICの勉強ではTOEICの点数を上げることが目的でした。

 

そのため、TOEIC公式の教材はしっかり使うべきだと考えました。

 

本書の英単語レベルは、TOEIC600点台の私としてはちょうど良い印象でした。

それなりに分からない単語がちらほらあるという感じです。

簡単すぎず、難しすぎない感じですね。

 

2. 終わりに

英単語は忘れては覚え、忘れては覚えを繰り返すしかないと思います。

 

そして、すでに覚えている単語を、今後忘れないように勉強するのは、非効率だと考えます。

 

そのため、覚えた単語はいさぎよく❌印などをつけて勉強対象から外し、全然覚えていない単語を覚えていくほうがよいです。

私はそのように実施しました。

 

英単語帳の1周目に1,000語あったとして、2周目には800語になったとします。

その場合、2周目は、200語分の労力を、残りの800語に費やすことができます。

そうすると、1周目で覚えられなかった800語は、少し多くの労力で覚えることができるため、より覚えやすくなるはずです。

そして、3周目、4周目になるにしたがって、覚えられない単語が減るので、より労力をかけることができ、より覚えやすくなるはずです。

 

これを繰り返していくと、覚えにくい単語に大きな労力を費やすことができるということです。

いつかは覚えられるはずです。

 

極端な話、どうしても覚えられない単語があったとして、「1年間、その単語を毎日、手で書いてください」と言われ実践したら、1年後も覚えているはずです。

覚えられないというより、覚えるための時間がないだけだと思います。

 

だから、忘れても忘れても、覚えようとし続けることが重要だと私は思ってます。

おすすめの記事