
【悩み/不安】 | 個人事業主として、どのような事業をすればいいか分からない... |
【解決策】 | 自分の不満を解消する事業を考えてみよう! |
「どのような事業をすればいいのだろう?」
個人事業主として独立した後は、必ず、何かしらの事業を行わないといけません。
事業とは簡単に言うと、「世間の役に立ち、その見返りに、お金をもらえる仕組み」だと思います。
世の中には多くのサービスや製品がありますが、それぞれが、誰かの役に立っています。
大前提として、人の役に立つことを考えないといけません。
事業は、個人事業主として必ず考え出さないといけないですが、一番難しいことだと思っています。
そのためこれからも、このような、事業を考え出す(創出する/0から1を考え出す)ためのヒントとなりそうな記事を書いていく予定です。
今回は、「起業の天才!(著者:大西康之)」という本を読んでヒントを見つけましたので紹介します。
「起業の天才!(著者:大西康之)」は、就職サイト「リクナビ」を運営する会社である、リクルートの創業物語です。
この本で見つけた解決策は、「自分の不満を解消する事業を考えてみよう!」です。
なお、「起業の天才!(著者:大西康之)」は、個人事業主にとって、やる気を高めてくれる良書です。
大学新聞における小さな広告業から、大企業であるリクルートを作り上げていった物語が語られています。
私たち個人事業主も、同じように大きくしていけるのではないかと、気分を盛り上げてくれるような本でした。
やる気が下がっている人は、ぜひ一読してみてください。
目次
1)自分の不満を解消する事業を考えてみよう
「起業の天才!(著者:大西康之)」から、リクルートの創業者である江副浩正氏のエピソードを紹介します。
1-1)引越し先を探しているときの不満から事業を思いついた
江副と碧は6年間住んだ逗子を離れ、都内に住むことを考え始めた。
(省略)
江副は週末を使って都内の物件を探すのだが、なかなかこれといった家が見つからない。
「閑静な住宅街」と聞いて足を運んだ物件が、日当たりの悪い土地だったり、道路の付いていない奥まった土地だったりした。
無駄足を踏まされるたびにうんざりした。
駅から何分とか、角地とか、日当たり良好とか、きちんと情報を整理して事前に客に伝えるべきだろう。そこまで考えて、ハッと気づいた。
求人情報と同じではないか。(省略)
1976年1月、『住宅情報』(「SUUMO」の前身)が創刊された。
「起業の天才!(著者:大西康之)」
碧‥1964年に江副と結婚
私も現在、引越し先を探す際は、SUUMOの情報を参考にすることがあります。
SUUMOの運営会社を意識していなかったので気づかなかったのですが、リクルートが運営しているのですね。
ビックリしました。
SUUMOは、江副氏の不満から作られたサービスのようです。
①自分の不満から考えるのが一番楽
自分の不満を解消できる事業を作るのが、事業創出において、一番楽な方法だと思います。
なぜなら、他人にインタビューやアンケートを取ったりしなくても、不満の内容を隅々まで理解できるからです。
事業として、サービス/製品を作り上げる過程においても、自分の意見を反映させれば良いので進めやすいです。
どのような事業をやればいいか悩んでいるのであれば、まずは、自分の不満を考えてみてはいかがでしょうか?
自分が多数派であることを願う!
その事業が成功するかどうかは、願うしかないでしょう。
自分の不満が、他の数多くの人にも合致していたら、事業は成功でしょう。
ただ、少ない人数しか不満を持っていなければ、それほど売れる事業にはならないでしょう。
これは、やってみるしかないと思います。
「自分と同じような人が多数いるはずだ」と信じて、やってみる。
iPhoneは初め、流行らないと思われていた
2023年現在、iPhoneを使っている人は多いです。
ただ、私が知る限り、初めは、「流行るわけがない」と思われていたように記憶しています。
携帯電話と違い、物理スイッチがありませんので、操作しにくそうというようなマイナス意見もありました。
それでも、今日のようにこれだけヒットしています。
つまり、世間に出してみないと、成功するか否かは分からないということです。
そのため、「自分しか不満を持っていない小さな問題なのかもしれない」と不安になって事業化しないよりも、いっそ、勇気を振り絞って、自分に賭けて、事業として実施するのも悪くないと思います。
事業化して、世間に評価してもらう。
世間に出すまでは、どう頭の中で考えても、成功するか否かの答えは出てきません。
自分を信じて、思い切った行動を取るべきでしょう。
②人と人をマッチングしている事業
以前、「どんな事業をすればいいか分からない」という悩みの解決策の1つとして、「人と人をマッチングさせる事業を考えてみよう」という記事を書きました。
今回のSUUMOについても、マッチング事業になります。
問題は売り手と買い手の間にある「情報の非対称性」だ。
どこにどんな物件があるのか、その地域の相場はどのくらいなのか、知っているのは不動産屋であり、買い手は情報をほとんど持っていない。
気に入った物件が見つかったとしても、提示された値段が高いのか安いのか、判断がつかない。(省略)
売り手であるデベロッパーも、自分たちの物件情報を「本当に家を買いたい人」に伝える手段がなくて困っていた。
新聞広告やチラシはすでに家を持っている人や、家を買うおカネのない人のところにも無差別にバラ撒かれる。(省略)
ならば「情報の非対称性」をなくせばいい。
街の不動産屋や新聞をすっ飛ばし、デベロッパーと書い手をダイレクトに結びつけてしまえば、家を買いたい人に正確な情報が届く。
「起業の天才!(著者:大西康之)」
やはり、人と人をマッチングすることを考えるのは、新しい事業を考え出すのによい方法だと思います。
2)個人事業主の戦略
私は「個人事業主が、大企業/中小企業に負けず、生き続けるための戦略」を絶えず考えています。
そのため、記事で取り上げた内容について、「大企業/中小企業がどういう戦略を取っていくか」を予想し、それに対して、「個人事業主がどういう戦略を取るべきか」を考えたいと思います。
2-1)大企業/中小企業における活用
【大企業】 | 個人の不満を事業化するのは難しいと思われる |
【中小企業】 | 個人の不満を事業化するのは難しいと思われる |
【個人事業主】 | 反対者はいないはずなので、自身の不満を解消する事業を考えてみよう! |
本記事の趣旨である、「自分の不満を解消する事業を考えてみよう」に関して、大企業/中小企業は実施しにくいと考えます。
大企業/中小企業における弱点
なぜなら、大企業/中小企業で、自分の不満について提案しても、反対者が出てくる可能性があります。
企業では、私たち個人事業主と違い、上司や先輩、同僚などの仲間がいます。
仲間ですが、それぞれ、考え方は違います。
自分が不満だと思うことを発表したとしても、iPhoneのときの例のように、自身が不満に思わない人は、反対してくるでしょう。
企業の中では、個人の思いつきでポンポンと事業をすることは難しいです。
労力や資金も無限にあるわけではないので、必ずチェックが入ります。
ここを弱点ポイントと考えます。
2-2)【結論】個人事業主として、自分自身の不満を解消する事業を考えてみよう
一方、私たち個人事業主は、基本的に一人で事業を進めていきます。
自身が思いついた事業を、誰にも否定されることなく、突き進めることができます。
先ほども説明したとおり、事業が成功するか否かは、頭で考えても答えが出てくるものではありません。
実際に世の中に出して、反応を確かめるしか、成否の結果は出てきません。
そのため、自分の判断で事業を進められる個人事業主は、大企業/中小企業より、一足早く、事業を開始することが可能です。
「この事業は自分の不満が解消できる、かつ、他人も同じ不満を持っているはずだ」と少しでも思っているのであれば、自分を信じて、自分に賭けて、勝負すべきだと考えます。
大企業/中小企業が後から参入してくる可能性があるため、早めに実施し、追いつけないくらい先に進めておきましょう。
3)終わりに
世の中、サービスや製品が溢れていて、もう新しい事業なんて思いつかないと思っている人は多いと思います。
私もそうです。
ただ、生活において、ちょっとでも不満に思うことはないでしょうか?
例えば私はスーパーやコンビニで、支払いの列に並ぶことに不満を持っています。
もしかしたら、私のこのブログに対しても、「読みにくい」「情報を探しにくい」という不満を持っている人もいるかもしれません。
その不満を解消したサイトを作り上げれば、それは1つの事業となるはずです。
ちょっとした不満に気づけば、それが事業になる可能性があります。
少し考える時間を作って、自身の生活における不満を書き出してみてはいかがでしょうか。
なお、本記事と同じような悩みの解決策を、別の本などで見つけた場合は、別の記事にまとめていく予定です。
本記事を読んで、「これだ!」と思えなかった場合は、別の記事も読んでみてください。