
【悩み/不安】 | 事業を作るための道具や足りない... |
【解決策】 | 必要なものが足りないなら、自分で作り出そう! |
「事業を作り上げるための道具(アプリ、ソフトウェア、ハードウェアほか)が足りない」
個人事業主は、自分が実施する事業を決めた後、実際に作り始める必要があります。
このとき、事業を作り上げるための道具が足りないと悩むことがあるでしょう。
道具とは以下のようなものです。
- アプリケーション
- ソフトウェア
- ハードウェア
「道具は存在するけど、お金が足りなくて買えない」という場合もあると思いますが、「そもそも世の中に道具が存在しない」という場合もあるでしょう。
この場合、大半の人が、事業を作ることを諦めると思います。
私も諦めるでしょう。
ただ、今回、「起業の天才!(著者:大西康之)」という本を読み、考え方が変わりましたので、そのキッカケとなったエピソードを紹介します。
「起業の天才!(著者:大西康之)」は、就職サイト「リクナビ」を運営する会社である、リクルートの創業物語です。
この本を読み、「必要なものが足りないなら、自分で作り出そう!」と思うようになりました。
なお、「起業の天才!(著者:大西康之)」は、個人事業主にとって、やる気を高めてくれる良書です。
大学新聞における小さな広告業から、大企業であるリクルートを作り上げていった物語が語られています。
私たち個人事業主も、同じように大きくしていけるのではないかと、気分を盛り上げてくれるような本でした。
やる気が下がっている人は、ぜひ一読してみてください。
目次
1)必要なものが足りないなら、自分で作り出そう!
「起業の天才!(著者:大西康之)」は、リクルートの創業者である江副浩正氏の物語ですが、今回は、リクルートは関係ありません。
本の中で出てきた、三井不動産の中興の祖、江戸英雄氏のエピソードです。
(中興の祖:衰えていたものを、ふたたび繁栄させること)
1-1)土地がないなら、土地を作ってしまえ
江戸は1927年(昭和2年)に東大法学部を卒業し、三井財閥を束ねる「三井合名会社」に入社した。
(省略)
GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)に睨まれていた三井財閥は徹底的に解体され、江戸が社長になったころには土地資産がほとんどなかった。「丸の内の大家」と呼ばれた三菱財閥に対抗するため、江戸は東京湾を埋め立てることで土地を創造した。
今の浦安や京葉工業地帯は江戸が埋め立てで作った土地である。
その埋立地の上に、旧制水戸高校の同窓である京成電鉄の社長、川崎千春に持ちかけられて建設したのが東京ディズニーランドだ。
「起業の天才!(著者:大西康之)」
①ないなら作ろう!
「土地を作る」というのはあまりにも大きなことなので簡単には真似できないかもしれません。
ただ、この考え方は真似るべきです。
特に、私たち個人事業主であればなおさらです。
個人事業主は起業家です。
起業家は「世の中にないものを作る」ことが得意なはずです。
そういう発想の人であるはずです。
そのため、自分がやろうとしている事業において、道具が足りないのであれば、「作ってしまえばいい」と考えましょう。
もし上手く作れたら、自分の事業が実現できるだけではありません。
その新しく作られた道具が、世の中になく、かつ、他の人も探しているものであれば、その道具自体が事業になります。
- ジェフ・ベゾスが創業者であるAmazon社のクラウドサービス(AWS)は、もともとAmazon社内で利用していたものを、サービス化したものです。
このように、私たち個人事業主は、「ないものがあれば作ってしまえばいい」「作ったものは応用して事業化してしまおう」という考えで、事業運営を進めていきましょう。
②発想を少し変えてみることも大事
江戸のもうひとつの大仕事は日本初の高層ビル、霞が関ビルの建設だ。
地震大国の日本にマンハッタンのような高層ビルは建てられないというのが、当時の通説だった。
しかし江戸は建築学の粋を集め、高さ147メートル、36階建てのビルを建てて見せた。
東京湾の埋め立てが水平方向なら霞が関ビルは垂直方向の「土地創造」である。
土地を持たないゆえに土地を造る。
この発想が江戸の真骨頂だった。
「起業の天才!(著者:大西康之)」
土地がないのであれば、「土地を買う」「土地を作る」という発想でしょう。
ただ、江戸氏は違いました。
水平方向ではなく、垂直方向に考えたのです。
小さい面積の土地であっても、ビルのように高くしていけば、使える面積が増えていきます。
このような発想の仕方は、個人事業主として、見習うべき考え方だと思いました。
2)終わりに
私たち個人事業主は、基本的には、大企業/中小企業があまりしないようなサービスや領域で、事業を行っていると思います。
このようなとき、その事業を実現するための道具が足りないことが多いはずです。
大企業/中小企業が使っておらず、需要が少ないことが多いでしょうからね。
そのため、道具が足りないことは当たり前のことだと考えましょう。
そして、「ないなら作ろう」というポジティブな考え方で事業を進めていきましょう。
なお、本記事と同じような悩みの解決策を、別の本などで見つけた場合は、別の記事にまとめていく予定です。
本記事を読んで、「これだ!」と思えなかった場合は、別の記事も読んでみてください。