記事まとめ
- これまで中国地方5県のドライブ動画についてレンズの焦点距離を変えてきた
- 広島県: 34mm
- 山口県: 12mm/広角
- 島根県: 35mm
- 鳥取県: 31mm
- 岡山県: 41mm
- 今後は、以下の理由により、広角12mm寄りの焦点距離で撮影していく
- 車内の映像も撮影したい
- 広角で撮影すれば、動画編集時に拡大して、25mmやそれより望遠の映像も作成可能
- 標準より大きい焦点距離だと、前の車との接近感が強い/圧迫感あって見にくい
私は2021年5月現在、ブラックマジックデザイン社のシネマカメラである「BMPCC4K」に、オリンパスの高倍率ズームレンズである「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」を装着して、車載動画(ドライブ動画)を撮影しています。
2020年には、中国地方5県で、以下のようにレンズの焦点距離を変えて撮影しました。
- 広島県ドライブ: 焦点距離34mm
- 山口県ドライブ: 焦点距離12mm/広角
- 島根県ドライブ: 焦点距離35mm
- 鳥取県ドライブ: 焦点距離31mm
- 岡山県ドライブ: 焦点距離41mm
簡単にまとめると、12mmの広角で撮影した場合は車内と車外の映像が確認でき、25mm標準以上で撮影した場合は車外の映像のみが確認できます。
今後の撮影において、12mm広角か、25mm標準以上か、どちらの焦点距離で撮影するか迷っていましたが、結局、以下のような理由で、12mm広角にすることにしました。
- 車内の映像も撮影したい
- 広角で撮影すれば、動画編集時に拡大して、25mmやそれより望遠の映像も作成可能
- 標準より大きい焦点距離だと、前の車との接近感が強いすぎて見にくい/圧迫感がある
本記事では、上記結論に至った経緯をまとめます。
目次
1. 車載動画における広角12mmと標準25mm以上の映像
私が使用しているレンズは、12mmから100mmの間で、焦点距離を変えられます。
マイクロフォーサーズレンズですので、12mmは広角、25mmが標準、それ以上の焦点距離が望遠です。
BMPCC4Kカメラは、車の後部座席に設置しています。
この場合、12mmの広角寄りの焦点距離だと、車内と車外の両方の映像が撮影できます。
そして、25mm以上の焦点距離にすると、フロントガラスから見える映像を中心とした映像が撮影でき、車内の映像はほとんど撮影できません。
焦点距離を変えた映像を確認したところ、下表のように感じました。
焦点距離12mm寄りの場合 | 焦点距離25mmより大きい場合 | |
良い点 | ・好きな車(BMW)の車内が見える ・カーブを曲がる映像も見やすい |
ドライブ中の景色がよく見える |
悪い点 | ドライブ中の景色が小さい | ・前の車との接近感が強い/圧迫感を感じる ・バックミラーがジャマに感じる ・カーブを曲がる映像は目が疲れる |
今後の撮影において、焦点距離をどうするか迷いましたが、広角12mm寄りの焦点距離でいくことに決めました。
1-1. 車内の映像も撮影したい
私は車が大好きです。
2021年5月現在は、BMWの3シリーズ/320iという車に乗っていますが、BMWだけなく、さまざまな車が好きです。
- Audi R8/ベンツSクラス/キャデラックエスカレード/フェラーリローマ/レクサスLS/レクサスLC
- 野球好きな人が野球選手を見るように、
- ブランド物が好きな人がブランド製品を見るように、
- アイドル好きな人がアイドル写真を見るような感覚で、
車を乗るだけでなく、見るだけで楽しめます。
このような私からすると、車載動画において、「車内」の映像がある方がカッコよく感じました。
車内の映像が見える動画は、山口県のドライブ動画です。
- 山口県ドライブ: 焦点距離12mm/広角
私がBMWの車内が好きなこともありますが、フロントガラスから映る映像だけでなく、BMWの車内が映る方が、好きな車/カッコいい車を運転している姿が映し出されて、見ていて楽しいです。
私の動画を見る人の中にも、BMWが好きな人がいるかもしれません。
むしろ、そういった人に向けた動画を作っていく方が、好きな人同士が集まるコミュニティが生まれ、動画制作やYouTubeチャンネル運用が、より楽しくなると思いました。
そのため、広角12mm寄りの焦点距離でドライブ撮影をしていくことにします。
1-2. 広角で撮影することで、望遠寄りの映像も作成できる
広角で撮影した動画は、動画編集ソフトで、望遠で撮影したような映像に編集できます。
拡大すれば良いのです。
- 広角12mmで撮影した映像
- 広角12mmで撮影した映像を「2倍」に拡大した映像/24mm相当
- 広角12mmで撮影した映像を「3倍」に拡大した映像/36mm相当
広角12mmで撮影しておけば、後から自分の好きな焦点距離の画角に変更できます。
標準25mmやそれ以上で撮影した場合、広角12mmの映像を取り出すことはできません。
編集時に、幅広い選択肢を取れる、広角12mmで撮影した方がよいと判断しました。
【欠点】画質が落ちる!
ただし、広角の映像を拡大すると、画質が落ちるという欠点があります。
- 広角12mmの映像は、「絞り」も「ピント」も、車内と車外の両方の映像がベストな状態で撮影している
- 標準25mmやそれ以上で撮影した映像は、車外(フロントガラスから見える景色)がベストな状態で撮影している
この違いにより、フロントガラスから見える映像に良し悪しの差が出ます。
具体的には、広角12mmの映像は、車内が暗めで、車外が明るい状態ですので、どちらも良い感じに設定されます。
この場合、車外の映像だけになるように拡大すると、若干、明るすぎる映像になります。
標準25mmの場合は、車外の明るい映像を明るすぎないように設定されるため、キレイに撮影できます。
そのため、今後、私が「車内の映像」を多く使うかどうかで、広角12mmの運用を止める可能性はあります。
画質を落とさない解決策
広角12mmの映像を画質をなるべく落とさずに拡大する方法が1つあります。
試していませんので確実とは言えませんが、BMPCC6Kで6K撮影することです。
私は、4Kで撮影して、4Kで書き出ししています。
もし、6Kで撮影できれば、4Kで書き出した時に、画質を落とさずに拡大できると思っています。
本当は、BMPCC6Kを1台購入したいと思っています。
そうすれば、BMPCC6KとBMPCC4Kで、マルチカメラの撮影ができ、同じ時間に2つの別の方向から撮影された映像を作り出すことができ、より幅広い作品を作れるからです。
ただ、BMPCC6Kは、BMPCC4Kとセンサーサイズが違うようで、レンズが異なります。
つまり、現在使用している、オリンパスの「手ぶれ補正機能付き」マイクロフォーサーズレンズを使えないと言うことです。
車載動画用に、「手ぶれ補正機能付き」レンズを買わないといけません。
安価なレンズなら良いのですが、「手ぶれ補正機能付き」レンズとなると、出費が増えることでしょう。
そのため、こちらについては、お金と相談して、最終手段にしたいと思います。
1-3. 望遠寄りの映像は圧迫感があって見にくい
標準25mm以上の焦点距離の撮影は、ドライブ中に前の車が非常に近くに見え、見にくい映像になったと感じました。
圧迫感を感じます。
また、カーブが多い道路については、拡大されたフロントガラスの映像が大きく変わっていくため、こちらも見にくく感じました。
以下の動画が例です。
上記の動画は、「10倍速」になっているのも見にくくなっている理由の1つですが、標準速度の場合でも、交差点を曲がる時の映像は見にくかったです。
広角12mmで撮影した動画は、車内の映像が半分なので、交差点を曲がる映像も特に見にくく感じませんでした。
バックミラーが邪魔!
私のカメラ設置の影響ですが、バックミラーが邪魔で見にくいというのもあります。
バックミラーがなければもう少し見やすい映像になると思っているのですが、2021年5月現在は、良い設置方法が見つかりません。
そのため、広角12mmで撮影する方がよいと思っています。
2. 終わりに
以上より、私は車載動画は、広角12mmで撮影していきたいと思います。
正確には、12mmより少し望遠寄りの、14mm前後にする予定です。
運転席のハンドルのBMWのエンブレムが見えるギリギリの画角にする予定です。
これは、少しでもフロントガラスから見える景色を良くするためです。
とりあえずこれから数回の撮影は、この運用で進めます。
問題が生じたら、改めて改善をしていきたいと思います。