記事まとめ
- GoPro HERO8にモバイルバッテリーから給電しながら連続撮影時間を測定した
- 4K/24fps設定における連続撮影時間:29分(高温ストップ)
- 1080p/24fps設定における連続撮影時間:8時間9分
- 1080p/60fps設定における連続撮影時間:6時間49分
2020年4月22日訂正
・GoProの電源を落としている時は、モバイルバッテリーからGoPro本体に装着したバッテリーへ充電されます
・ただ、撮影時は、GoPro本体に装着したバッテリーへ充電はされず、GoPro本体に直接給電されます(GoPro HERO8のマニュアル(106ページ)「バッテリーの情報」をご参照ください)
・ちなみに、GoPro本体にバッテリーを装着していなくても、モバイルバッテリーを接続することで撮影できます
GoPro HERO8 Black(以下、GoPro HERO8)において、本体に挿入したバッテリーのみで撮影した場合、ビデオモード設定の違いによりますが、連続撮影時間は22分〜1時間45分程度となります。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
撮影環境によっては、2時間以上の長時間撮影がしたい時もあると思います。
例えば、夜から朝にかけての朝日の風景を撮りたい場合などです。
このような場合は、夜にGoProを放置したまま撮影し、朝にGoProを取りに行くという方法になるでしょうが、撮影時間が2時間だと短すぎですね。
GoPro HERO8は、モバイルバッテリーから給電することで撮影が可能です。
そのため今回は、モバイルバッテリーで給電しながら、連続撮影時間を測定しました。
ちなみに、GoPro HERO6にモバイルバッテリーを接続した時の実験結果は以下の記事です。
目次
1. 撮影環境および撮影方法
- 1-1. 撮影場所:自宅(室内)
- 1-2. モバイルバッテリー:EC Technologyメーカー製品
- 1-3. GoPro設定内容(環境設定):GPS、WiFi、ハイパースムーズ機能はオン
- 1-3. GoPro設定内容(ビデオモード設定):4K/24、1080p/24、1080p/60
1-1. 撮影場所
撮影は自宅(室内)で実施しました。
比較的、良好な環境とするため日向ではなく日陰に設置しましたが、冷房や扇風機の風をGoProにあてたりはしておりません。
ちなみに、撮影は2019年10月であり、室内気温は20℃前後でした。
室内で冷房をつけなくても快適に過ごせる環境でした。
1-2. モバイルバッテリー
モバイルバッテリーは、同じメーカー(EC Technology)で2種類持ってます。
Output : 5V/5.5A (AUTO)
Capacity : 22400mAh/82.8Wh
Input : 5V/4A (2A Max per port)
Output : 3ポート
Capacity : 3.7V/22400mAh/82.8Wh
Input : DC5V/4A (2A max)
モバイルバッテリーA(model : PB01)の方が新しいです。
上記の仕様となっており、5V/5.5A(AUTO)ポートが3つあり、このポートとGoPro HERO8を接続します。
モバイルバッテリーB(model : B30224)は古いタイプで、今は買えないと思います。
そのため、今回は、モバイルバッテリーAにより実験を行いました。
1-3. GoPro設定内容(環境設定)
GoPro HERO8の主な設定内容は下表のとおりです。
GPSとWiFiとハイパースムーズはオンにしました。
設定項目 | 設定 |
電子音 | 消失 |
LED | オフ |
自動オフ | なし |
スクリーンセーバー | なし |
自動ロック | オフ |
GPS | オン |
WiFi | オン |
ハイパースムーズ | オン |
1-4. GoPro設定内容(ビデオモード設定)
GoPro HERO8のビデオモードにおける設定内容は下表のとおりです。
この中から、「①4K/24、②1080p/24、③1080p/60」の3つを実験しました。
ビデオ解像度 | FPS |
4K | 60/30/24 |
4K 4:3 | 30/24 |
2.7K | 120/60/30/24 |
2.7K 4:3 | 60/30/24 |
1440p 4:3 | 120/60/30/24 |
1080p | 240/120/60/30/24 |
GoPro HERO8本体のバッテリーのみで連続撮影時間を測定した時、「4K/60fps」「1080p/240fps」「1080p/120fps」はバッテリー切れではなく、高温により撮影ストップしました。
そのため、モバイルバッテリーを接続しても、長時間撮影ができることはないと判断して、実験対象から外しました。
2. モバイルバッテリー接続時の連続撮影時間結果
各ビデオ設定時における、GoPro HERO8のモバイルバッテリー接続時の連続撮影時間の結果は、下表のとおりです。
1番右の列は、128GBのマイクロSDカードを挿入した時に、GoPro本体に表示される最大撮影可能時間です。
ビデオモード設定 | モバイルバッテリー接続時の連続撮影時間 | (参考) 本体バッテリーのみの場合 |
(参考) 128GBの最大撮影可能時間 |
4K/24fps | 36分3秒 | 1時間24分 | 4時間1分 |
1080p/24fps | 8時間9分 | 1時間45分 | 7時間41分 |
1080p/60fps | 6時間49分 | 未測定 | 7時間21分 |
2-1. 「4K/24fps」は撮影不具合が発生し長時間撮影不可
4K/24fpsの場合、高温シャットダウンが発生し、36分で撮影がストップしました。
本体バッテリーのみの撮影時は、バッテリーが切れるまで、1時間24分撮影できております。
モバイルバッテリーにより給電を行うと、バッテリーが熱を帯びてしまい、GoPro本体が熱くなりすぎて、高温シャットダウンにより撮影ストップするのだと思われます。
2-2. 「1080p/24fps」は問題なく長時間撮影可能
1080p/24fpsの場合、最大撮影可能時間を超えて、8時間の長時間撮影ができました。
マイクロSDカードは95%使用済みとなっていましたので、SDカードの容量により撮影がストップしたのだと思われます。
この結果は非常に嬉しい結果です。
GoPro HERO6の場合は、5時間37分でしたので、2時間30分程度長く撮影できるようになりました。
GoPro HERO8はHERO6よりも、動画ファイルの圧縮率が高いなどの対策が取られているのでしょうね。
2-3. 「1080p/60fps」は長時間撮影可能だがSDカードフルではなかった
1080p/60fpsの場合、6時間の長時間撮影ができました。
マイクロSDカードは83%使用済みとなっており、残り1時間15分撮影可能となってました。
もしかすると高温シャットダウンが発生し、撮影がストップした可能性があります。
ただ、2時間以上の長時間撮影は可能という結果となりました。
3. 終わりに
まとめ
- 4K/24fps設定ではモバイルバッテリー接続による長時間撮影は不可
- 1080p/24fps設定における連続撮影時間:8時間9分
- 1080p/60fps設定における連続撮影時間:6時間49分
モバイルバッテリーにより給電をしながらGoProで撮影を行うことで、1080p/24fpsでは、8時間の撮影が可能となりました。
マイクロSDカードが256GBや512GBであれば、さらに長時間の撮影が可能だと思いますが、GoPro HERO8は256GB(128GB:2019年10月19日訂正)が最大です。
(2019年10月19日追記:GoPro HERO8のマニュアル(8ページ)を参照すると、マイクロSDカードは256GBが最大のようなので訂正しました)
もしGoPro HERO8で長時間撮影をしたい場合は、モバイルバッテリーの給電による撮影はいかがでしょうか?