記事まとめ
- BMPCC4K（ブラックマジックデザイン社のシネマカメラ：Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K）の60fpsの場合の連続撮影時間を測定した
- 固定ビットレートの設定を3:1にした場合、フル充電バッテリー1個の連続撮影時間は、およそ16分〜36分であった
- バッテリーが残っているのに途中で撮影が停止した
- 4K DCI/60fps/固定ビットレート3:1の場合
- 純正バッテリー：36分
- 非純正バッテリーA：31分
- 非純正バッテリーB
- 1回目：32分
- 2回目：16分
ブラックマジックデザイン社のシネマカメラである、BMPCC4K（Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K）について、充電バッテリーを装着した場合の連続撮影時間を測定しました。
以前の記事では、4K DCI/24fps/固定ビットレート（12:1、8:1、5:1、3:1）の設定における連続撮影時間を測定しました。
結果は、44分〜51分の連続撮影時間で、バッテリー切れまで撮影ができました。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
今回の記事では、フレームレートが60fpsの場合の連続撮影時間をまとめました。
60fpsは24fpsと比べ、ヌルヌルした映像になる設定です。
本当は、さまざまな設定でまとめたいのですが、私はシネマライクな映像を好んでおり、映画撮影で一般的に使用されている24fpsで撮影を行う予定です。
そのため、60fpsの情報はあまり必要がないため、今回は、「固定ビットレート3:1」の設定だけを測定しています。
ご了承いただければ幸いです。
目次
1. 撮影環境および撮影方法
- 1-1. 撮影場所：自宅（室内）
- 1-2. バッテリー：純正バッテリー1個と非純正バッテリー2個
- 1-3. BMPCC4K設定内容①：4K DCI 他
- 1-4. BMPCC4K設定内容②：Blackmagic RAW 固定ビットレート 圧縮率（3:1）
1-1. 撮影場所
撮影は自宅（室内）で実施しました。
カメラレンズにはカバーをつけて、何も映らない状態にして撮影しました。
ちなみにカメラレンズは、「OLYMPUS マイクロフォーサーズレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO 高倍率ズームレンズ」です。
1-2. バッテリー
バッテリーは、「Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K」に付属していた純正バッテリーを1個と、別途購入した非純正バッテリー2個を使いました。
| 項目 | 容量 |
| 純正バッテリー | 7.4V 2000mAh 14.8Wh |
| 非純正バッテリーA | 7.2V 2040mAh 14.7Wh |
| 非純正バッテリーB |
非純正バッテリーは、「RAVPower バッテリーパック キャノン LP-E6 LP-E6N 互換バッテリー2個 + 充電器セット」という製品になります。
1-3. BMPCC4K設定内容①
BMPCC4Kの主な設定内容は下表のとおりです。
| 設定項目 | 設定 |
| 解像度 | 4K DCI（4096 × 2160） |
| プロジェクトフレームレート | 60fps |
| ダイナミックレンジ | Film |
1-4. BMPCC4K設定内容②
連続撮影時間は、固定ビットレートの圧縮率3:1で実施しました。
固定ビットレートの圧縮率は12:1、8:1、5:1、3:1の4つから選択できるのですが、その中から一番高品質（圧縮率が少なく、色情報などの圧縮も少ないが、ファイル容量が大きくなる設定）の3:1にしました。
| コーデック | 品質（固定ビットレート） |
| Blackmagic RAW | 3:1 |
2. 連続撮影時間結果
BMPCC4Kの以下設定における連続撮影時間の結果は、下表のとおりです。
- 4K DCI/60fps
- Blackmagic RAWコーデック
- 固定ビットレート3:1
| バッテリー | 60fps |
（参考） 24fps |
| 純正 | 36分 | 50分 |
| 非純正A | 31分 | 44分 |
| 非純正B | 1回目：32分 2回目：16分 |
46分 |
上表のとおり、フレームレートが60fpsの場合、24fpsのときよりも連続撮影時間は短くなりました。
また、バッテリーがなくなったわけではなく、バッテリーが残っているのに撮影が途中で停止しました。
一般的なカメラは、カメラ本体の温度が上昇しすぎて壊れる前に、撮影を止めることがあります。
スマートフォンで経験がある人もいるかと思いますが、いわゆる熱暴走です。
今回の撮影停止が熱暴走かどうかは分かりません。
カメラの操作モニターには、「熱暴走」などの表示はなく、そのまま撮影が停止しました。
また、「非純正バッテリーB」において、2回目の測定を実施したときは、16分で撮影が停止しました。
以上より、フレームレート60fpsにおける連続撮影においては、10分程度と考えておくと良いのではないかと思います。
3. 終わりに
私はドライブ動画を撮影したいと思っています。
その場合、1時間以上の長時間撮影が必要です。
フレームレートが60fpsの場合、バッテリーの残量に関わらず、16分で停止する可能性があるため、ドライブ動画では使えない設定だと分かりました。
なお、16分や36分で撮影は停止しましたが、あくまでも連続撮影の場合です。
撮影停止したときにバッテリーが残っているため、少し時間をおけば、そのまま再撮影が可能です。
映画撮影などで10分以上カメラを回し続けることはあるのでしょうか？
あれば60fpsは厳しいですが、10分撮影して止めて、10分撮影して止めて‥、という使い方であれば、バッテリーがなくなるまで撮影できると思います。
色々な使い方があると思いますので、私の特定の条件で測定したということをご了承いただければと思います。
