記事まとめ
- BMPCC4KのストレージとしてUSB-Cドライブを使用しており、それを装着するためのハーフゲージが重く、カメラ全体として、重く大きくなっているので解決したい
- これまでの観光地での撮影時間を考慮し、C-FASTカードの購入を検討する
私は2021年5月現在、ブラックマジックデザイン社のシネマカメラである「BMPCC4K」に、オリンパスの高倍率ズームレンズである「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」を装着して、観光動画/風景動画を撮影しています。
2020年には、中国地方5県のさまざまな観光地で撮影を行いました。
- 【2/3】【観光編】広島県の観光地『広島城』【2020年10月29日】 (2021-04-13 14:33:18)
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- 【2/2】【観光編】鳥取県の観光地『鳥取砂丘』【2020年11月25日】 (2021-04-17 12:48:32)
- 【2/2】【観光編】岡山県の観光地『備中松山城』【2020年12月01日】 (2021-04-18 14:18:01)
撮影地で感じたことは、「カメラが重いこと」です。
BMPCC4Kシネマカメラを購入した初期の頃は、カメラが重かったり、三脚が重いことは当たり前で、良い映像を作り出すためには許容すべきだと考えていました。
そのような言い訳は、プロとして有り得なく、妥協すべきではないという考えです。
ただ、何度か撮影していくうちに、考え方が変わっていきました。
カメラが重いと、疲れて、それ以上撮影するのが億劫になってしまいます。
また、固定撮影やパン撮影において、手持ち撮影だと、手がプルプル震えて、見にくい映像の撮影素材になってしまいました。
やはり、軽い方が良いです。
カメラが重い原因の1つとして、USB-Cドライブをストレージとして利用している点があります。
USB-CドライブをBMPCC4Kに装着するために、ハーフゲージをつけており、それが金属でできているため重くなります。
解決策としては、C-FASTカードを使うことが挙げられます。
ただ、USB-Cドライブに比べ、C-FASTカードは高価です。
そのため、これまでの観光地での撮影状況を考慮して、どのくらいの容量のC-FASTカードを購入すればよいか検討してみたいと思います。
目次
1. USB-CドライブとC-FASTカード
私の現在のカメラ装備は以下のとおりで、総量は1.9kgです。
- BMPCC4Kシネマカメラ/722g
- オリンパスレンズ/561g
- USB-Cドライブ
- ハーフゲージ
- 【注意】私が使用しているのは、下記のアフィリエイトリンクの製品ではなく、旧バージョンの製品となります。
- USB-Cドライブ装着用機材
- バッテリー
ハーフゲージは、金属でできており、これが結構重いです。
また、カメラを覆っているため、その分、全体的に大きくなっています。
さらに、以下の写真のとおり、USBケーブルが出っ張っているので、これもまた大きく見える原因となっています。
なお、ハーフゲージは、USB-Cドライブ(Samsung 外付けSSD T5 1TB)を取り付けるためだけに利用しています。
そのため、USB-Cドライブではなく、C-FASTカードに変更できれば、全体的にコンパクトにできると思っています。
1-1. C-FASTカードは高価!
私がUSB-Cドライブを使用した理由は、安価だからです。
むしろ、C-FASTカードは高価すぎです。
BMPCC4Kの推奨カードは以下のページで紹介されています。
その中で紹介されている、「ANGELBIRD」の「AV PRO CF」というC-FASTカードの値段を調べてみました。
- 1TB: 95,000円くらい
- 512GB: 72,000円くらい
- 256GB: 38,000円くらい
- 128GB: 27,000円くらい
私が持っているUSB-Cドライブは、1TBで、16,000円くらいです。
C-FASTカードの128GBよりも安価です。
さすがにカメラ初心者の私は、手が出せませんでした。
1TB必要なのか、128GBで十分なのかが、分からなかったからです。
ただ、2021年5月現在の私は、観光地での撮影時間や必要撮影容量が分かってきています。
これを参考に、ベストな容量を検討してみたいと思います。
1-2. 2020年の観光地での撮影容量と撮影時間
2020年に中国地方5県で撮影を行なったので、そのときの情報を元に、C-FASTカードの必要容量を考えてみます。
①ドライブ動画は、USB-Cドライブで撮影する
まず最初に、今回の検討では、ドライブ動画は外します。
ドライブ動画については、C-FASTカードではなく、今持っているUSB-Cドライブで撮影します。
ドライブ動画は、カメラを車載設置して放置して置けるので、重くなっても問題ありません。
また、4時間以上撮影を続けることがあるのですが、1TBの大容量のほうが安心です。
ドライブ中は、撮影途中で動画容量のチェックができませんからね。
②撮影設定により必要容量は変わる
私は現在、ドライブ動画も観光動画も、固定ビットレートを「12:1」にして撮影しています。
- その他設定として、「4K DCI/24fps/Blackmagic RAW」で撮影しています。
固定ビットレートは、4つの選択肢があり、3:1のほうが、12:1よりも、情報の圧縮率が小さいため、より多くの撮影情報を保持しています。
ただ、その分、必要容量が多くなるのがデメリットです。
私は以前、3:1と12:1の映像を比較したのですが、あまり違いを感じることができませんでした。
映像の色(カラグレ)について勉強すると、分かるようになるのかもしれません。
そのため、必要容量が少なくなる、12:1で撮影しています。
1TBのSSDの撮影可能時間は下表のとおりです(4K DCI/24fps/Blackmagic RAW)。
固定ビットレート | 撮影可能時間 |
12:1 | 610分(10時間10分) |
8:1 | 408分(6時間48分) |
5:1 | 255分(4時間15分) |
3:1 | 153分(2時間33分) |
ドライブ動画を撮影する際は、4時間以上の撮影になり、行きと帰りも考えると、12:1で10時間撮影できる方が私としては良いです。
さらに、現地の撮影も考慮すると、12:1でいくべきだという考えでした。
ただ、ドライブ動画はUSB-Cドライブ、観光動画はC-FASTカードと分けるのであれば、12:1ではなく、8:1や5:1にしても良さそうです。
この辺りは、今後、撮影や編集をしながら考えていきたいと思います。
固定ビットレートと撮影容量による撮影可能時間
上記の1TBの情報を使って、512GB、256GB、128GBの場合の撮影可能時間を計算して、下表に整理してみました(4K DCI/24fps/Blackmagic RAW)。
固定ビットレート |
撮影可能時間 |
|||
1TB | 512GB | 256GB | 128GB | |
12:1 | 610分 (10時間10分) |
305分 (5時間5分) |
152分 (2時間32分) |
76分 (1時間16分) |
8:1 | 408分 (6時間48分) |
204分 (3時間24分) |
102分 (1時間42分) |
51分 |
5:1 | 255分 (4時間15分) |
127分 (2時間7分) |
63分 (1時間3分) |
31分 |
3:1 | 153分 (2時間33分) |
76分 (1時間16分) |
38分 | 19分 |
③2020年の各観光地での撮影容量
2020年に中国地方5県で撮影を行ったときの、観光地での撮影容量と撮影時間は下表のとおりです。
なお、固定ビットレートは12:1の場合です(4K DCI/24fps/Blackmagic RAW)。
撮影場所 |
撮影容量 | 撮影時間 | 撮影ファイル数 | |
広島県 | 広島城 | 52 GB | 29分34秒 | 134ファイル |
平和記念公園 | 19 GB | 11分20秒 | 54ファイル | |
山口県 | 錦帯橋 | 24 GB | 14分15秒 | 69ファイル |
岩国城 | 46 GB | 26分03秒 | 140ファイル | |
島根県 | 石見銀山 | 46 GB | 24分00秒 | 124ファイル |
石見銀山街並み | 19 GB | 09分58秒 | 55ファイル | |
鳥取県 | 鳥取砂丘 | 47 GB | 28分41秒 | 106ファイル |
岡山県 | 備中松山城 | 46 GB | 24分16秒 | 132ファイル |
広島城と平和記念公園、錦帯橋と岩国城、石見銀山と石見銀山街並みは、それぞれ同じ日に撮影したため、撮影容量を合算します。
すると以下になります。
- 広島県: 71 GB
- 山口県: 70 GB
- 島根県: 65 GB
- 鳥取県: 47 GB
- 岡山県: 46 GB
上記より、私は観光地において、71GB以上の容量があればよいということになります。
なお、固定ビットレートが12:1の場合です。
他のビットレートでいうと、単純計算で以下のようになると予測します。
- 12:1 / 71 GB
- 8:1 / 106.5 GB
- 5:1 / 170.4 GB
- 3:1 / 284 GB
一番容量が大きくなる、固定ビットレート3:1では、512GBが必要です。
ただ、12:1の場合だと、128GBで良さそうです。
固定ビットレートの選択が重要
固定ビットレートにより、必要なC-FASTカードの容量が変わります。
まずは、12:1で良いのかどうかを検討しないといけなくなりました。
ただ、今の私では、12:1と3:1の違いがよく理解できません。
そのため、今後の撮影地において、12:1だけでなく、3:1でも撮影してみて、動画編集時に比べてみたいと思います。
その検証が終わった後に、C-FASTカードを買うことにします。
2. 終わりに
結局、2021年5月時点では、C-FASTカードの購入に至りませんでした。
USB-Cカードを使って、固定ビットレートの3:1と12:1の違いを把握し、今後の撮影でどちらの設定でいくか決めようと思います。
カメラ装備はコンパクトな方が、外に持ち運びやすくなります。
重いと、持っていくのが億劫になってしまいます。
私は、オリンパスの高倍率ズームレンズの重さも気になっています。
最初はズームレンズが便利だと思ったのですが、最近は、25mmで撮影することが多いです。
いずれ、レンズについても、小さなコンパクトなものを検討していくことになりそうです。