記事まとめ

  • BMPCC4Kシネマカメラの「Blackmagic RAW」で撮影した夜のドライブ動画について、動画編集時にISO値を変更(100から1,000へ)するとどのくらい映像が変わるか確認した
  • ISOの値を上げるとノイズが増えると言われているが、夜のドライブ動画においては、ISO100よりもISO1,000の方が、格段に見やすくなった

 

私はシネマティック(映画風)な動画を撮ることを目標としています。

日本の道路におけるドライブや観光地について、シネマティックに伝えていきたいと考えています。

 

そこで選んだカメラが、ブラックマジックデザイン社のシネマカメラであるBMPCC4K(Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K)です。



BMPCC4Kは、他の一眼レフカメラと比べ、シネマティックな映像を撮りやすいと思っています。

 

私はこのシネマカメラで、ドライブ動画(車載動画)を撮っています。

ロードムービーのような動画作品を作っていく予定です。

 

さて、ドライブ動画において、一番厄介な点は、「ドライブ中にちょくちょく設定を変更できない」ところです。

1時間以上ドライブすることもありますが、道路脇に停車しない限り、カメラの設定は変えられません。

 

そのため私は、明るさに影響があるアイリス設定は、自動にしています。

ドライブでは、明るい道や暗い道、トンネルの中(暗い)など、状況が変わり続けるので、自動設定が一番良いです。

 

そして、もう1つ、明るさに影響がある設定があります。

それが、ISO値です。

 

ISO値については、初心者の私として、以下の情報を持っていました。

  • ISO値を上げると、ノイズが増える

 

そのため、できるだけISOの値は小さく、100で撮影しておりました。

ドライブ中だけでなく、観光地の撮影についても同様です。

 

ただ、夜のドライブ動画を確認したところ、真っ暗でほとんど見えませんでした。

 

悩んでいたところ、BMPCC4Kシネマカメラの「Blackmagic RAW」で撮影した場合、動画編集ソフト「DaVinci Resolve(ダヴィンチ・リゾルブ)」で、ISOの値を変えられることが分かりました。

 

本記事では、動画編集時にISOの値を変えると、夜のドライブ動画がどれほど変わったのかをお伝えしたいと思います。

結論から言うと、ISO100を1,000に変更した方が、より良い映像に変わりました。

目次

1. Blackmagic RAWにおける動画編集時のISO値の変更

    私が動画編集をしたときの、ダヴィンチ・リゾルブのバージョン情報は以下のとおりです。

    • DaVinci Resolve STUDIO 17
      • バージョン17.1.1 BUILD 9

    1-1. ISO値の設定変更方法

    動画編集ソフト「ダヴィンチ・リゾルブ」で、ISO値を変更する方法は以下のとおりです。
    1. 「カラーページ」をクリック
    2. 「カメラRAW」をクリック
    3. 「デコードに使用」項目を、「プロジェクト」から「クリップ」へ変更
    4. 「ISO」項目を変更

     

    1-2. ISO値の変更範囲

    ISO値は、どんな値にも変更できるわけではありません。

    例えば、ISO値100で撮影した場合、100〜1,000の間しか変更できませんでした。

     

    「撮影時のISO設定」と「編集時の設定変更範囲」の関係は以下のとおりです。

     

    BMPCC4Kは、デュアルネイティブISOという方法を採用しており、「100〜1,000」「1,250〜6,400」が分かれているようです。

    詳しくは、以下のVOOKのサイト上の、ブラックマジックデザイン社公式の記事をご確認ください。

    VOOKサイト

     

    夕方スタートのドライブでは、ISO1,250で撮影したい

    上記記事で興味深い記述がありました。

    ISO 1000はISO 400のゲインをデジタル的に1000まで、つまり限界まで上げた状態なのでノイズは顕著になりやすくなります。
    一方、ISO 1250はISO 3200のゲインを1250まで下げた状態なので、ノイズは見えにくくなります。
    だからISO 1000でちょうどいい明るさで撮れる状況では、あえてISO 1000を選択せず、ISO 1250を使うことをお勧めします。

     

    ISO1000よりも、ISO1250のほうが、ノイズが見えにくいということです。

     

    後に動画をお見せしますが、夜のドライブ動画は、ISO100よりもISO1000の方が、明らかに見えやすかったです。

    そのため、夕方の薄暗い状態からスタートするドライブについては、ISO1250で撮影しようと思います。

     

    15時くらいからスタートするドライブについては、ISO1250だと明るすぎる懸念があります。

    曇りの日なら良いでしょうが、晴れた日は、白飛びしてしまうでしょう。

    そのため、そういう場合は、薄暗くなってきたら、途中でドライブ休憩を入れて、その際に、ISO値を変える予定です。

     

    ひとまず、上記のような運用で撮影してみますが、うまく行かなければ再度運用方法を検討します。

    1-3. ISO値の変更結果(動画あり)

    それでは、ISO値を変更した結果の動画をお見せします。

    ドライブ撮影は、以前、山口県の「錦帯橋」「岩国城」へ訪れた帰りに撮影しました。

     

    なお、撮影ファイルは、「Blackmagic Design Raw」という「RAWファイル形式」です。

    ISO値は100で撮影しました。

     

    その他の撮影情報は以下のとおりです。

    • 4K DCI
    • 固定ビットレート 12:1
    • 24FPS
    • シャッタースピード 1/48
    • アイリス 自動
    • 焦点距離12mm

     

    車へのカメラ設置方法については、以下の記事をご確認ください。

     

    街中のドライブ撮影

    まずは、街灯や他の車のライトが多い、街中のドライブ撮影です。

     

    ISO100

    ISO100の場合は以下のとおりです。

    かろうじて、前の車などは見えますが、ちょっと暗いです。

     

    • 動画

    • 写真(動画の切り抜き)

     

    ISO1,000

    ISO1,000の場合は以下のとおりです。

    100のときより、明らかに見やすくなりました。

     

    ただ、動画で見るとあまり気にならなかったのですが、写真で見ると、ノイズが強く感じました。

    ISO1,250だと、もっとキレイなのかもしれません。

     

    • 動画

    • 写真(動画の切り抜き)

     

     

    街灯が少ない道路のドライブ撮影

    続いて、街灯が少ない道路のドライブ撮影です。

     

    ISO100

    ISO100の場合は以下のとおりです。

     

    暗くてほとんど何も見えません。

     

    • 動画

    • 写真(動画の切り抜き)

     

     

    ISO1,000

    ISO1,000の場合は以下のとおりです。

    100のときより、明らかに見やすくなりました。

     

    • 動画

    • 写真(動画の切り抜き)

     

     

    2. 終わりに

    夜のドライブ動画においては、明らかにISO100よりISO1,000の方が良く感じましたので、私はISO1,000にします。

    なお、ISO100で撮影した場合、「200」「400」などにも変更できますので、一番ベストな値にしたいと思います。

     

    ただ、写真で見ると明らかにノイズが載っていました。

    動画ではそこまで気にならなかったのですが、写真に落とし込むとノイズが気になります。

     

    本記事で記載したように、ISO1,000よりもISO1,250のほうが、値は大きいですがノイズは小さくなるようです。

    そのため、夜にドライブすることが分かっているならば、撮影時に、ISO100ではなく、ISO1,250にしたいと思います。

     

    今後、ISO1,250の夜のドライブ動画を撮影できたら、ブログで公開したいと思います。

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