GoPro HERO9の連続撮影時間

記事まとめ

  • GoPro HERO9の連続撮影時間を測定した
    • なお、前面モニター、背面モニター、ともにオンの状態で実施
  • 5K/30fps:36分、46分(高温による停止)
  • 4K/60fps:18分、27分(高温による停止)
  • 4K/30fps:39分、56分(高温による停止)
    • 前面モニターオフ、背面モニターオフの場合:1時間2分(高温による停止)
  • 1080p/60fps:37分、42分(高温による停止)
    • 前面モニターオフ、背面モニターオフの場合:1時間25分(高温による停止)
  • 1080p/30fps:1時間44分、1時間45分(バッテリー切れによる停止)
    • 前面モニターオフ、背面モニターオンの場合:1時間55分(バッテリー切れによる停止)
    • 前面モニターオフ、背面モニターオフの場合:2時間8分(バッテリー切れによる停止)

 

GoPro HERO9について、同梱されているバッテリーを装着し、連続撮影時間を測定しました。

 

GoPro HERO9では、HERO8とは異なり、5K/30fpsでの撮影が可能となっているため、5K/30fpsでの撮影時間も測定しています。

目次

1. 撮影環境および撮影方法

  • 1-1. 撮影場所:自宅(室内)
  • 1-2. バッテリー:GoPro HERO9 純正バッテリー
  • 1-3. GoPro設定内容(環境設定):WiFi/GPSオン 他
  • 1-4. GoPro設定内容(ビデオモード設定):5K/30fps、4K/60, 30fps, 1080p/60, 30fps

1-1. 撮影場所

撮影は自宅(室内)で実施しました。

比較的、良好な環境とするため日向ではなく日陰に設置しましたが、冷房や扇風機の風をGoProにあてたりはしておりません。

ちなみに、撮影は2020年9月であり、室内気温は20℃前後でした。

室内で冷房や扇風機をつけなくても快適に過ごせる環境でした。

1-2. バッテリー

バッテリーはGoPro HERO9の純正バッテリーで実験を行いました。

ちなみにGoPro HERO9に付属する純正バッテリーは、GoPro HERO8までで付属してきたバッテリーと異なります。

大きさが大きくなっており、バッテリー容量も、1220mAhから1720mAhへ増えています。

 

GoPro HERO9では、前面モニターがカラー表示のモニターになり、撮影状況を確認できるようになったため、バッテリー容量を増やしたのだと思われます。

1-3. GoPro設定内容(環境設定)

GoPro HERO9の主な設定内容は下表のとおりです。

設定項目 設定
電子音 消失
LED オフ
前面モニター 常にオン(一部のビデオモード設定ではオフも実験)
背面モニター 常にオン(一部のビデオモード設定ではオフも実験)
自動ロック オフ
GPS オン
WiFi オン
ハイパースムーズ オン

GPSとWiFiの設定をオフにすると、バッテリーの減り具合がゆるやかになる(連続撮影時間が延びる)かもしれません。

ただ、僕のGoProの使い方としては両方オンの方が都合がよいのでオンにしました。

 

また、前面モニターも背面モニターも常にオンの設定で実験をしました。

おそらく、1番バッテリー消費が多い状態だと思われます。

 

ただ、僕の使い方としては、車の中から固定撮影することが多いため、モニター画面は消えていても問題ありません。

そのため、一部のビデオモード設定では、モニター画面をオフにした状態の実験も行っています。

1-4. GoPro設定内容(ビデオモード設定)

GoPro HERO9のビデオモードにおける設定内容は下表のとおりです。

この中から、「5K/30fps」「4K/60fps」「4K/30fps」「1080p/60fps」1080p/30fps」の5つを実験しました。

ビデオ解像度 FPS
5K 30/24
4K 60/30/24
4K 4:3 30/24
2.7K 120/60
2.7K 4:3 60
1440p 4:3 120/60/30/24
1080p 240/120/60/30/24

 

2. 連続撮影時間結果

各ビデオ設定時における、GoPro HERO9の連続撮影時間の結果は、下表のとおりです。

機種
GoPro HERO9 (参考)GoPro HERO8
5K/30fps 1回目:36分
2回目:46分
5K/30fpsの撮影不可
高温停止
4K/60fps 1回目:18分
2回目:27分
1回目:24分
2回目:26分
高温停止 高温停止
4K/30fps 1回目:39分
2回目:56分
59分
高温停止 バッテリー切れ
1080p/60fps 1回目:42分
2回目:37分
1時間6分
高温停止 バッテリー切れ
1080p/30fps 1回目:1時間44分
2回目:1時間45分
1時間32分
バッテリー切れ バッテリー切れ

 

2-1. モニターをオフにすると撮影時間は延びる

まず最初にお伝えしたいことは、GoPro HERO9は、バッテリー容量が増えていますが、前面モニターがカラー表示になっているため、消費電力が増えています。

そのため、上表のとおり、GoPro HERO8と比べ、GoPro HERO9の連続撮影時間が大幅に増えたということはありませんでした。

 

ただし、前面モニターをオフ、背面モニターをオフ(正確には、撮影開始1分後にオフ)とした場合、連続撮影時間は延びました

  • 4K/30fps:1時間2分(高温停止)
  • 1080p/60fps:1時間25分(高温停止)
  • 1080p/30fps:2時間8分(バッテリー切れ)
    • ちなみに、背面モニターのみオンとした場合、1時間55分(バッテリー切れ)

 

2-2. GoPro HERO9でも高温停止が発生

上表のとおり、1080p/30fps設定以外はすべて、高温停止となっています。

カメラの温度が高すぎます」という表示が出て、撮影が停止しました。

 

1080p/60fpsの場合は、以下のとおり、前面と背面のモニターをオフにすると、バッテリー切れ付近まで撮影可能でした。

  • 前面モニター/背面モニターオンの場合
    • 42分で撮影停止したとき、バッテリー残量は51%
    • 37分で撮影停止したとき、バッテリー残量は58%
  • 前面モニター/背面モニターオフの場合(正確には、背面モニターは撮影開始1分後にオフ)
    • 1時間25分で撮影停止したとき、バッテリー残量は10%

 

僕は、車載動画撮影として、車に設置予定ですが、長時間撮影を行いたい場合は、1080p/30fpsもしくは24fpsしかなさそうです。

 

ちなみにその他設定での、バッテリー残量は以下のとおりでした。

  • 5K/30fps
    • 前面モニター/背面モニターオンの場合
      • 36分で撮影停止したとき、バッテリー残量は55%
      • 46分で撮影停止したとき、バッテリー残量は33%
  • 4K/60fps
    • 前面モニター/背面モニターオンの場合
      • 18分で撮影停止したとき、バッテリー残量は70%
      • 27分で撮影停止したとき、バッテリー残量は63%
  • 4K/30fps
    • 前面モニター/背面モニターオンの場合
      • 39分で撮影停止したとき、バッテリー残量は53%
      • 56分で撮影停止したとき、バッテリー残量は35%
    • 前面モニターオフ、背面モニターオフの場合
      • 1時間2分で撮影停止したとき、バッテリー残量は34%
  • 1080p/30fps
    • 前面モニター/背面モニターオンの場合
      • 1時間44分で撮影停止したとき、バッテリー残量は4%
      • 1時間45分で撮影停止したとき、バッテリー残量は4%
    • 前面モニターオフ、背面モニターオンの場合
      • 1時間55分で撮影停止したとき、バッテリー残量は4%
    • 前面モニターオフ、背面モニターオフの場合
      • 2時間8分で撮影停止したとき、バッテリー残量は2%

 

3. 終わりに

まとめ

  • 連続撮影時間について、GoPro HERO9は、HERO8に比べて、大幅に撮影時間が延びたとは言えない(高温による停止が発生するため)

僕は、GoProを車に設置して、ドライブ動画を撮りたいと思っています。

その場合、1時間以上の撮影になることが多く、連続撮影時間は重要です。

 

今回の実験では、バッテリーよりも高温が問題だと感じました。

GoPro HERO8でも同じような問題で悩んでおり期待していましたが、HERO9でも同じ問題は残ってます。

 

ただし、GoPro HERO9では、前面モニターが付いていたり、5K/30fpsの撮影が可能であったり、「リニア+水平維持」という撮影ができるため、そのような機能を求める人はHERO9しかありません。

新しい機能を使わない場合は、GoPro HERO8でもよいかもしれませんね。

 

なお、今回の実験は、僕の環境で実施した結果であり、必ずしも同じような結果になるとは限らないことをご了承いただけると幸いです。


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