記事まとめ
- 4K/60fps設定における連続撮影時間:56分(GoPro HERO6の撮影ストップ)
- 4K/24fps設定における連続撮影時間:37分(GoPro HERO6の撮影ストップ)
- 1080p/60fps設定における連続撮影時間:2時間25分
- 1080p/24fps設定における連続撮影時間:2時間29分
GoPro HERO6の動画撮影において、手ブレを気にせず、安定した滑らかな映像を撮影したい場合、カルマグリップ(Karma Grip)という製品が適してます。
これは、一般的にスタビライザーと呼ばれる製品で、撮影中に機械的に手ブレを抑える機能を持ってます。
カルマグリップは充電式で、バッテリー交換はできません。
そのため、撮影先でバッテリーがなくなったら、もう1台のカルマグリップを用意しないといけません。
つまり、2台持ちが必要です。
さすがに2台も持つと、持ち運びに不便ですし、お金もかかってしまいます。
1台だけで撮影するのであれば、カルマグリップの連続撮影時間を把握しておき、バッテリー消耗を考えながら撮影すべきですね。
そのため今回は、カルマグリップにGoPro HERO6を装着した時の、連続撮影時間を測定しました。
目次
1. 撮影環境および撮影方法
- 1-1. 撮影場所:自宅(室内)
- 1-2. GoPro設定内容(環境設定):WiFi/GPSオン 他
- 1-3. GoPro設定内容(ビデオモード設定):4K/60, 4K/24, 1080p/60, 1080p/24
1-1. 撮影場所
撮影は自宅(室内)で実施しました。
比較的、良好な環境とするため日向ではなく日陰に設置しましたが、冷房や扇風機の風をGoProにあてたりはしておりません。
ちなみに、撮影は2019年10月であり、室内気温は20℃前後でした。
室内で冷房をつけなくても快適に過ごせる環境でした。
1-2. GoPro設定内容(環境設定)
GoPro HERO6の主な設定内容は下表のとおりです。
設定項目 | 設定 |
電子音 | 消失 |
LED | オフ |
自動オフ | なし |
スクリーンセーバー | なし |
自動ロック | オフ |
GPS | オン |
WiFi | オン |
GPSとWiFiの設定をオフにすると、バッテリーの減り具合がゆるやかになる(連続撮影時間が延びる)かもしれません。
ただ、僕のGoProの使い方としては両方オンの方が都合がよいのでオンにしました。
GPSについては、動画編集時に、「どこで撮影したのか?」を後から把握できると便利だと思ってます。
WiFiについては、ドライブ撮影のために車内に設置した際、スマートフォンからGoProに無線接続して、ドライブ風景の画角などを確認するのに便利だと思ってます。
1-3. GoPro設定内容(ビデオモード設定)
GoPro HERO6のビデオモードにおける設定内容は下表のとおりです。
この中から、今後僕が使いそうな設定である、「①4K/60、 ②4K/24、③1080p/60、④1080p/24」の4つを実験しました。
ビデオ解像度 | FPS |
4K | 60/30/24 |
4K 4:3 | 30/24 |
2.7K | 120/60/30/24 |
2.7K 4:3 | 60/30/24 |
1440p | 60/30/24 |
1080p | 240/120/60/30/24 |
720p | 60 |
2. 連続撮影時間結果
各ビデオ設定時における、カルマグリップ装着時のGoPro HERO6の連続撮影時間の結果は、下表のとおりです。
表の1番右側には、GoPro本体のみ、つまり、GoProに装着したバッテリーのみで撮影したときの連続撮影時間を参考に記載しています。
詳しくは以下の記事を参照ください。
ビデオモード設定 | 連続撮影時間 | (参考) GoPro HERO6本体の連続撮影時間 |
4K/60fps | 56分 | 57分〜1時間8分 |
4K/24fps | 37分 | 1時間28分〜1時間32分 |
1080p/60fps | 2時間25分 | 未測定 |
1080p/24fps | 2時間29分 | 1時間52分〜1時間55分 |
2-1. 4K/60fpsと4K/24fpsの場合はカルマグリップのバッテリー切れまで撮影できない
4K/60fpsと4K/24fpsのビデオモード設定のとき、連続撮影時間は1時間を超えることはできませんでした。
ただ、カルマグリップのバッテリーがなくなったわけではなく、GoPro HERO6本体の撮影ストップです。
それぞれ、「SDカードエラー」と「高温シャットダウン」が発生しました。
4K動画撮影はカメラへの負荷が高く、GoPro本体の温度上昇が高くなるため途中で止まることが多いです。
カルマグリップに装着した場合も同様に、温度上昇による撮影ストップが発生しました。
ちなみに、GoPro本体の撮影がストップした後も、カルマグリップの電源はオンになっており、2時間30分〜3時間57分まで稼働しておりました。
4K/60fps撮影のときは3時間57分、4K24fps撮影のときは2時間30分。
また、カルマグリップはGoPro本体へ給電する機能も具備しており、カルマグリップの稼働が止まったとき、GoPro本体のバッテリー残量は95%以上残ってました。
2-2. 1080p/60fpsと1080p/24fpsの場合はカルマグリップのバッテリー切れまで撮影可能
4K撮影と異なり、1080p撮影の場合は、2時間30分近くまで連続撮影ができました。
なお、1080p/24fpsのときは、GoPro本体のみの撮影よりも30分くらい長く撮影できました。
これは、カルマグリップからGoPro HERO6へ給電されているからです。
1080p/24fpsだけではなく1080p/60fpsの場合も、連続撮影時間は長くなると思われます。
3. 終わりに
まとめ
- 4K/60fpsと4K/24fpsの場合は、カルマグリップに関係なく、高温による撮影ストップが発生
- 1080p/60fpsと1080p/24fpsの場合は、2時間30分近く撮影可能
- カルマグリップからGoPro本体へ給電されるため、GoPro本体バッテリーのみの撮影時間よりも長くなる
カルマグリップは、撮影時に手ブレを抑えるだけでなく、GoPro本体への給電により撮影時間を延ばすことも可能だとわかりました。
1080pのビデオモード設定のときは、2時間30分近く撮影できます。
車のドライブ時に連続撮影する場合は少し物足りないかもしれませんが、旅行先で撮影する場合は十分な長さではないかと思います。
モバイルバッテリーをGoPro HERO6に接続して撮影すると、長時間撮影(1080pの場合は5時間30分近く)が可能です。(以下記事参考)
5時間も撮影せず、2時間30分近くの撮影でよければ、モバイルバッテリーの代わりにカルマグリップを購入して、長時間撮影と手ブレ対策の両方のメリットを得るのも良いかと思います。