記事まとめ
- 4K/60fps設定における連続撮影時間:57分〜1時間8分
- 4K/24fps設定における連続撮影時間:1時間28分〜1時間32分
- 1080p/240fps設定における連続撮影時間:28分〜44分
- 1080p/120fps設定における連続撮影時間:1時間17分〜1時間34分
- 1080p/24fps設定における連続撮影時間:1時間52分〜1時間55分
GoProに限らず、カメラ撮影をする時に気になることは何でしょうか?
バッテリー残量、つまり、連続撮影時間/録画時間(何時間撮影できるのか?)ではないでしょうか?
先日もドライブ撮影をしている時、車内の前方部にGoProを設置して撮影をしていたのですが、「いつバッテリーがなくなるのだろう?」と気になっていました。
これではドライブに集中できず危険ですね。
例えば、「このビデオ設定では何分くらいでバッテリーがなくなる」ということが事前にわかれば、そのタイミングでドライブ休憩を入れてバッテリー交換をするという対策が取れます。
そのため、自身が保有しているGoPro HERO6 Black(以下、GoPro HERO6)の連続撮影時間を調べてみました。
GoProを購入しようか迷っている人、または、GoProを所有していて、連続撮影時間の目安を知りたいと思っている人は参考にしてみてください。
目次
1. 撮影環境および撮影方法
- 1-1. 撮影場所:自宅(室内)
- 1-2. バッテリー:GoPro純正バッテリー3個
- 1-3. GoPro設定内容(環境設定):WiFi/GPSオン 他
- 1-4. GoPro設定内容(ビデオモード設定):4K/60, 4K/24, 1080p/240, 1080p/120, 1080p/24
1-1. 撮影場所
撮影は自宅(室内)で実施しました。
比較的、良好な環境とするため日向ではなく日陰に設置しましたが、冷房や扇風機の風をGoProにあてたりはしておりません。
ちなみに、撮影は2019年9月〜10月であり、室内気温は20℃前後でした。
室内で冷房をつけなくても快適に過ごせる環境でした。
1-2. バッテリー
バッテリーはGoPro純正バッテリーを3個持っているため、それぞれで実験しております。
製造年月日 | 容量 | |
バッテリーA | 2016-10-07 | 1220mAh |
バッテリーB | 2016-12-08 | 1220mAh |
バッテリーC | 2017-09-22 | 1220mAh |
1-3. GoPro設定内容(環境設定)
GoPro HERO6の主な設定内容は下表のとおりです。
設定項目 | 設定 |
電子音 | 消失 |
LED | オフ |
自動オフ | なし |
スクリーンセーバー | なし |
自動ロック | オフ |
GPS | オン |
WiFi | オン |
GPSとWiFiの設定をオフにすると、バッテリーの減り具合がゆるやかになる(連続撮影時間が延びる)かもしれません。
ただ、僕のGoProの使い方としては両方オンの方が都合がよいのでオンにしました。
GPSについては、動画編集時に、「どこで撮影したのか?」を後から把握できると便利だと思ってます。
WiFiについては、ドライブ撮影のために車内に設置した際、スマートフォンからGoProに無線接続して、ドライブ風景の画角などを確認するのに便利だと思ってます。
1-4. GoPro設定内容(ビデオモード設定)
GoPro HERO6のビデオモードにおける設定内容は下表のとおりです。
この中から、「①4K/60、 ②4K/24、③1080p/240、④1080p/120、⑤1080p/24」の5つを実験しました。
ビデオ解像度 | FPS | 視野角 |
4K | 60 | 広角 |
30/24 | 広角/SuperView | |
4K 4:3 | 30/24 | 広角 |
2.7K | 120 | 広角 |
60/30/24 | 魚眼無効/広角/SuperView | |
2.7K 4:3 | 60/30/24 | 魚眼無効/広角 |
1440p | 60/30/24 | 魚眼無効/広角 |
1080p | 240 | 広角 |
120/60/30/24 | 魚眼無効/広角/SuperView | |
720p | 60 | 魚眼無効/広角 |
「①4K/60、 ②4K/24、③1080p/240、④1080p/120、⑤1080p/24」の5つを選定した理由は以下のとおりです。
- 1-4-1. シネマティックな動画を作りたい(24fpsおよびその倍数である240fps):②③
- 1-4-2. 「魚眼無効モード」で撮影したい:④⑤
- 1-4-3. 負荷が高そうな撮影モードで実験:①
1-4-1. シネマティックな動画(4K/24fps, 1080p/240fps)
今後、日本中を旅しながらGoProで撮影をするのですが、作り上げる動画はシネマティックな(映画のような)動画を考えてます。
「シネマティックな動画は24fpsだ」という情報がありますので、僕は24fpsで動画作成(動画編集)を行う予定です。
そのため、基本的には動画撮影も24fpsを考えてます。
ただし、実際どうするかはこれから色々試してから決める予定です。(スローモーションなどは高いfpsが好ましいようなので実験予定)
ちなみに動画編集は1080p/24fpsで実施する予定ですが、動画撮影は4Kでするか1080pでするか迷っています。
4Kで撮影しておけば、1080pで編集する際にズームしても画質が落ちにくいという情報もあったため、4Kで撮影しておくことを考えてます。
こちらも、今後試していく予定です。
1-4-2. GoProの「魚眼無効モード」(1080p/120fps, 1080p/24fps)
GoProの1つのメリットは、幅広く撮影できる広角撮影だと思ってます。
ただ、僕が作り上げたいシネマティックな動画は、そこまで広角を求めておらず、GoProの広角モードは広角すぎる印象です。
いかにも「GoProで撮影した動画です!」と分かるような広角に感じています。
GoProはアクションカメラであり広角すぎることはまったく問題なく、デメリットだと思いません。
しかし、僕の使い方としては「魚眼無効モード」がベストだと現時点では思ってます。
1-4-3. 負荷が1番高そうな設定(4K/60fps)
今回行うのは連続撮影時間の実験ですが、1番負荷が高い設定で時間を計っておけば、他の設定で実験をしなくてもそれが最小撮影時間だと思っておけばよいと考えてます。
それより負荷が低い設定であれば、連続撮影時間は伸びるはずだからです。
そのため1番負荷が高いであろう4K/60fpsで実験を行いました。
2. 連続撮影時間結果
各ビデオ設定時における、GoPro HERO6の連続撮影時間の結果は、下表のとおりです。
ただし、バッテリーAについては、今回の実験で不具合があると判明したため、下表からは除外しております。(SDカードエラーが頻繁に発生)
バッテリーB | バッテリーC | |
4K/60fps | 1回目:57分 2回目:1時間8分 |
1回目:1時間4分 2回目:1時間3分 |
4K/24fps | 1回目:1時間29分 2回目:1時間28分 |
1回目:1時間32分 2回目:1時間32分 |
1080p/240fps | 1回目:28分 2回目:41分 |
1回目:32分 2回目:44分 |
1080p/120fps | 1回目:1時間34分 2回目:1時間32分 |
1回目:1時間17分 2回目:1時間34分 |
1080p/24fps | 1回目:1時間53分 2回目:1時間55分 |
1回目:1時間52分 2回目:1時間53分 |
4K/60fpsが1番負荷が高いビデオ設定モードかと思いましたが、上表のとおり、1080p/240fpsの方が負荷が高いようです。
撮影が途中でストップしてしまいました。(高温シャットダウンと思われる)
個人的には、1080p/24fpsの結果が驚いています。
GoProで2時間近くも撮影できると分かったためです。
僕はドライブ撮影を考えていますが、4Kの画質は不要ですので、1080p/24fpsにしようかと思ってます。
2-1. 4K/60fps(広角)の場合
4K/60fpsで撮影した時の連続撮影時間の結果は下表のとおりです。
1回目 | 2回目 | |
バッテリーA | 19分 | 29分 |
バッテリーB | 57分 | 1時間8分 |
バッテリーC | 1時間4分 | 1時間3分 |
バッテリーBとCの結果より、4K/60fps設定時の連続撮影時間は1時間前後となります。
バッテリーBとCですが、おそらく高温シャットダウンが発生して、撮影ストップになっています。
撮影が終わった後に、電源オンのボタンを押すと、バッテリー残量が4〜8%残っていたからです。
4K撮影をした際、GoPro本体が非常に熱くなるため、今回のような自宅撮影ではなく、炎天下における撮影であれば、撮影時間が短くなる可能性はあると思います。
2-2. 4K/24fps(広角)の場合
4K/24fpsで撮影した時の連続撮影時間の結果は下表のとおりです。
1回目 | 2回目 | |
バッテリーA | 1時間13分 | 32分 |
バッテリーB | 1時間29分 | 1時間28分 |
バッテリーC | 1時間32分 | 1時間32分 |
バッテリーBとCの結果より、4K/24fps設定時の連続撮影時間は1時間30分前後となります。
4K/60fpsの時と違い、撮影終了後に、電源オンのボタンを押しても起動しなかったため、バッテリーを全て使い果たして撮影終了したと思われます。
24fpsは60fpsと違い、負荷が少なく、高温シャットダウンは発生しにくいものだと考えられます。
2-3. 1080p/240fps(広角)の場合
1080p/240fpsで撮影した時の連続撮影時間の結果は下表のとおりです。
1回目 | 2回目 | |
バッテリーA | 16分 | 14分 |
バッテリーB | 28分 | 41分 |
バッテリーC | 32分 | 44分 |
バッテリーBとCの結果より、1080p/240fps設定時の連続撮影時間は30分前後となります。
連続撮影、つまり、撮影をオンにしたまま240fpsで撮り続けることは少ないと思ってます。
240fpsはスローモーション撮影のための設定です。
川や滝を撮影する場合は、連続撮影することもあるかもしれませんが、基本は、数分ずつの撮影で撮影風景を変えていくと思ってます。
そのため、本結果のように、撮影時間が短くても問題ないと思ってます。
2-4. 1080p/120fps(魚眼無効)の場合
1080p/120fpsで撮影した時の連続撮影時間の結果は下表のとおりです。
1回目 | 2回目 | |
バッテリーA | 1時間5分 | 29分 |
バッテリーB | 1時間34分 | 1時間32分 |
バッテリーC | 1時間17分 | 1時間34分 |
バッテリーBとCの結果より、1080p/120fps設定時の連続撮影時間は1時間30分前後となります。
1080p/240fpsと同様、120fpsもスローモーション撮影用の設定のため、1時間以上の連続撮影を行うことは少ないと思ってます。
2-5. 1080p/24fps(魚眼無効)の場合
1080p/24fpsで撮影した時の連続撮影時間の結果は下表のとおりです。
1回目 | 2回目 | |
バッテリーA | 1時間50分 | 1時間49分 |
バッテリーB | 1時間53分 | 1時間55分 |
バッテリーC | 1時間52分 | 1時間53分 |
バッテリーBとCの結果より、1080p/24fps設定時の連続撮影時間は2時間近くとなります。
僕としては、1080p/24fps設定での撮影を考えてます。
ドライブ撮影についても、観光地における撮影についても、1080p/24fps。
2時間近く撮影できるのは十分な長さです。
ただし、バッテリー1つでは不安なので、2つのバッテリーを持っていくのは必須ですね。
3. 終わりに
まとめ
- 4K/60fps設定における連続撮影時間:1時間前後
- 4K/24fps設定における連続撮影時間:1時間30分前後
- 1080p/240fps設定における連続撮影時間:30分前後
- 1080p/120fps設定における連続撮影時間:1時間30分前後
- 1080p/24fps設定における連続撮影時間:2時間近く
今回の実験は、比較的好条件の環境で撮影しております。
車の中の設置や、海辺や森の中の設置など、太陽の光が当たるような場所であれば、高温シャットダウンが発生し、撮影がストップする可能性が多いです。
そのため、今回の実験の結果は、最大連続撮影時間としてとらえてます。
これ以上の時間は撮影できないと考え、適切にバッテリー交換を行う、また、撮影予測時間に応じてバッテリーを複数本準備しておく、などの対応を行いたいと思います。
今までは、何となくの感覚で連続撮影時間を予想していました。
また、今回の実験で、バッテリーAが不具合があることがわかりました。
このようなこともわかるため、あなたもご自身の撮影機材で実験を行なってはいかがでしょうか?
撮影時のムダな不安が少なくなるため、オススメです!
⬇️GoPro HERO 6