記事まとめ
- GoPro カルマグリップ(Karma Grip)にモバイルバッテリーで充電しながら連続撮影時間を測定した
- カルマグリップには、GoPro HERO6を装着した
- 1080p/60fps設定における連続撮影時間:36分
- 1080p/24fps設定における連続撮影時間:5時間4分〜5時間26分
GoPro カルマグリップにGoPro HERO6 Blackを装着し、カルマグリップ本体に挿入したバッテリーのみで撮影した場合、連続撮影時間は2時間30分近く(1080pビデオ設定モードの場合)となります。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
撮影環境によっては、2時間30分以上の長時間撮影がしたい時もあると思います。
そのため今回は、モバイルバッテリーでカルマグリップに給電(充電)しながら、連続撮影時間を測定しました。
目次
1. 撮影環境および撮影方法
- 1-1. 撮影場所:自宅(室内)
- 1-2. モバイルバッテリー:EC Technologyメーカー製品
- 1-3. GoPro設定内容(ビデオモード設定):1080p/60, 1080p/24
1-1. 撮影場所
撮影は自宅(室内)で実施しました。
比較的、良好な環境とするため日向ではなく日陰に設置しましたが、冷房や扇風機の風をGoProにあてたりはしておりません。
ちなみに、撮影は2019年10月であり、室内気温は20℃前後でした。
室内で冷房をつけなくても快適に過ごせる環境でした。
1-2. モバイルバッテリー
モバイルバッテリーは、同じメーカー(EC Technology)で2種類持ってます。
Output : 5V/5.5A (AUTO)
Capacity : 22400mAh/82.8Wh
Input : 5V/4A (2A Max per port)
Output : 3ポート
Capacity : 3.7V/22400mAh/82.8Wh
Input : DC5V/4A (2A max)
モバイルバッテリーA(model : PB01)の方が新しいです。
上記の仕様となっており、5V/5.5A(AUTO)ポートが3つあり、このポートとGoPro カルマグリップを接続します。
モバイルバッテリーB(model : B30224)は古いタイプで、今は買えないと思います。
今回は実験のため、モバイルバッテリーAとモバイルバッテリーBのそれぞれで測定を行いました。
1-3. GoPro設定内容(ビデオモード設定)
GoPro HERO6のビデオモードにおける設定内容は下表のとおりです。
カルマグリップ本体に挿入したバッテリーのみで連続撮影時間を測定した時、4Kのビデオ解像度では、高温による撮影ストップが発生しました。
カルマグリップにモバイルバッテリーを接続し、給電しながら撮影したとしても、同じように高温による撮影停止が発生すると思ったため、今回は測定対象から排除しました。
そのため、「①1080p/60、②1080p/24」の2つを実験対象としてます。
ビデオ解像度 | FPS |
4K | 60/30/24 |
4K 4:3 | 30/24 |
2.7K | 120/60/30/24 |
2.7K 4:3 | 60/30/24 |
1440p | 60/30/24 |
1080p | 240/120/60/30/24 |
720p | 60 |
2. モバイルバッテリー接続時の連続撮影時間結果
各ビデオ設定時における、GoPro HERO6のモバイルバッテリー接続時の連続撮影時間の結果は、下表のとおりです。
1番右の列は、カルマグリップ本体に挿入したバッテリーのみで撮影したときの連続撮影時間です。
ビデオモード設定 | モバイルバッテリーの出力ポート | 連続撮影時間 | (参考) カルマグリップ本体のバッテリーのみの連続撮影時間 |
1080p/60fps | 5.5A (AUTO) | 36分 | 2時間25分 |
1080p/24fps | 5.5A (AUTO) | 5時間21分 | 2時間29分 |
1A(max) | 5時間20分 | ||
2A(max) | 5時間4分 | ||
2.4A(max) | 5時間26分 |
2-1. 「1080p/60fps」は撮影不具合が発生し長時間撮影不可
1080p/60fpsの場合、36分で「高温シャットダウン」が発生し、撮影がストップしました。
カルマグリップの電源は、4時間程度稼働して、その後バッテリーがなくなって停止しました。
カルマグリップのバッテリー不足ではなく、GoPro HERO6本体の問題による撮影ストップということです。
カルマグリップにGoPro HERO6を装着すると、カルマグリップからHERO6へ給電(充電)を行うことになります。
1080p/60fpsでは負荷が高くなり、カルマグリップでGoPro HERO6へ給電しながら撮影するとさらに負荷が上がり、温度上昇につながっているのかもしれません。
2-2. 「1080p/24fps」は問題なく長時間撮影可能
1080p/24fpsの場合、5時間を超える長時間撮影ができました。
カルマグリップのバッテリーのみの撮影では2時間30分近くでしたので、およそ2倍程度長く撮影できました。
モバイルバッテリーからカルマグリップに給電しながら撮影を行いましたが、5時間20分前後でカルマグリップのバッテリーがなくなります。
モバイルバッテリーのバッテリーは残っていましたので、給電のスピードが追いつかず、カルマグリップのバッテリー残量は徐々に減っていったということです。
下表のとおり、GoPro HERO6は、カルマグリップ停止後も稼働しており、その後SDカードフルとなり、撮影がストップしました。
カルマグリップのバッテリー停止時間とGoPro HERO6の撮影停止時間はそれほど差はないことがわかります。
モバイルバッテリーの出力ポート | カルマグリップのバッテリー停止 | GoPro HERO6の撮影停止 (SDカードフル) |
5.5A (AUTO) | 5時間21分 | 5時間37分 |
1A(max) | 5時間20分 | 5時間37分 |
2A(max) | 5時間4分 | 5時間4分 |
2.4A(max) | 5時間26分 | 5時間37分 |
3. 終わりに
まとめ
- 1080p/60fps設定では、カルマグリップへのモバイルバッテリー接続による長時間撮影は不可
- 1080p/24fps設定における連続撮影時間:5時間4分〜5時間26分
カルマグリップへモバイルバッテリーによる給電(充電)をしながらGoPro HERO6で撮影を行うことで、5時間を超える撮影が可能となりました。
マイクロSDカードが256GBや512GBであれば、さらに長時間の撮影が可能だと思いますが、GoPro HERO6は128GBが最大です。
もしカルマグリップで長時間撮影をしたい場合は、モバイルバッテリーの給電による撮影をご検討ください。