GoPro HERO9の推奨SDカードとそれ以外のSDカードの比較

記事まとめ

 

GoPro HERO9を購入したら、動画や写真を保存するために、マイクロSDカードを購入する必要があります。

GoPro本体への保存はできません。

GoPro公式サイトに推奨マイクロSDカードの一覧がありますので、購入検討中の方は参考にしてみてください。

• 注意
  • 2020年10月5日現在、上記のサイトには、GoPro HERO9はまだ追加されていないようです。
  • ただ、GoPro HERO9を購入した際に付いてきたマイクロSDカード「SanDisk Extreme (UHS-1 U3 / V30) A1 32GB」（32GB）は、HERO8の推奨カードでしたので、おそらく、HERO9でも推奨カードになると思ってます。
  • そのため、本記事では、「SanDisk Extreme (UHS-1 U3 / V30) A1 32GB」を、HERO9の推奨カードだと仮定して話を進めています。

 

さて、僕は2020年10月現在、マイクロSDカード（128GB）を4枚購入しておりますが、GoPro推奨カードではありません。

以前、GoPro HERO9の連続撮影時間を調べましたが、そちらは、GoPro推奨カードではありません。

 

上記の記事のとおり、1080p/30fps以外の設定（5K/30fps、4K60fps、4K/30fps、1080p/60fps）では、高温による停止が発生してしまいました。

「もしかすると、マイクロSDカードが推奨カードではないから高温停止となったのではないか？」という疑問がわいたため、推奨カードによる実験を行いました。

1. 撮影環境および撮影方法

1-1. 撮影場所

撮影は自宅（室内）で実施しました。

比較的、良好な環境とするため日向ではなく日陰に設置しましたが、冷房や扇風機の風をGoProにあてたりはしておりません。

ちなみに、撮影は2020年10月であり、室内気温は20℃前後でした。

室内で冷房や扇風機をつけなくても快適に過ごせる環境でした。

1-2. マイクロSDカード

マイクロSDカードは、GoPro推奨一覧に含まれるカードと含まれないカードを比較します。

僕は2種類のマイクロSDカードを持っていますので、その2つを比較しました。

	GoPro推奨カード	GoPro推奨一覧に含まれないカード
製品名	SanDisk Extreme (UHS-1 U3 / V30) A1 32GB	SanDisk Ultra (Class10) 128GB
容量	32GB	128GB
最大転送速度	読み取り：90MB/秒 書き込み：60MB/秒	30MB/秒（Amazonサイトより） （読み書き不明）

 

製品名について、SanDiskの公式サイトより、
「Standard」→「Ultra」→「Extreme」→「Extreme Pro」
の順番で、読み取り/書き取り速度など、性能が高くなるようです。

つまり、僕が持っているカードについては、GoPro推奨カードのほうが性能が高いと思われます。

 

⬇️GoPro推奨マイクロSDカード「SanDisk Extreme (UHS-1 U3 / V30) A1 32GB」

 

 

また、容量はそれぞれ32GBと128GBです。

128GB同士で比較したいですが、お金に余裕ができてから実施予定です。

 

最大転送速度について、SanDisk UltraのSDカードはSanDiskの公式サイトから探し出せませんでした。

僕が持っているカードは、公式サイトに表示されているものと種類が異なります。（同じUltraですが、古いタイプのようです）

そのため、購入先のAmazonサイトの情報を記載しております。

 

⬇️GoPro推奨一覧にないマイクロSDカード「SanDisk Ultra (Class10) 128GB」

1-3. GoPro設定内容（環境設定）

GoPro HERO9の主な設定内容は下表のとおりです。

設定項目	設定
電子音	消失
LED	オフ
前面モニター	常にオン
背面モニター	常にオン
自動ロック	オフ
GPS	オン
WiFi	オン
ハイパースムーズ	オン

 

GPSとWiFiの設定をオフにすると、バッテリーの減り具合がゆるやかになる（連続撮影時間が延びる）かもしれません。

ただ、僕のGoProの使い方としては両方オンの方が都合がよいのでオンにしました。

 

また、前面モニターも背面モニターも常にオンの状態で実験しています。

こちらも、オフにすれば、バッテリーの減り具合はゆるやかになると思われます。

1-4. GoPro設定内容（ビデオモード設定）

GoPro HERO9のビデオモードにおける設定内容は下表のとおりです。

この中から、「5K/30fps」「4K/60fps」「4K/30fps」「1080p/60fps」1080p/30fps」の5つを実験しました。

ビデオ解像度	FPS
5K	30/24
4K	60/30/24
4K 4:3	30/24
2.7K	120/60
2.7K 4:3	60
1440p 4:3	120/60/30/24
1080p	240/120/60/30/24

 

2. 連続撮影時間結果

各ビデオ設定時における、GoPro HERO9の連続撮影時間の結果は、下表のとおりです。

	マイクロSDカード
	GoPro推奨カード（32GB）	（参考）GoPro推奨一覧に含まれないカード（128GB）
5K/30fps	37分	1回目：36分 2回目：46分
	高温停止	高温停止
4K/60fps	24分	1回目：18分 2回目：27分
	高温停止	高温停止
4K/30fps	35分	1回目：39分 2回目：56分
	高温停止	高温停止
1080p/60fps	1時間17分	1回目：42分 2回目：37分
	高温停止	高温停止
1080p/30fps	1時間28分	1回目：1時間44分 2回目：1時間45分
	SDカード容量不足	バッテリー切れ

 

2-1. 推奨カードでも高温停止が発生した

5K/30fps、4K/60fps、4K/30fps、1080p/60fpsの設定では、推奨カードでも高温停止が発生しました。

GoPro本体が高温になり自動停止しました。

 

高温停止の原因はマイクロSDカードにはなさそうですね。

 

なお、バッテリーを外して、大容量のモバイルバッテリーを接続した場合は、高温停止が発生せず、長時間撮影ができることを確認しています。

 

そのため、バッテリーが原因である可能性が高いです。

 

参考に、上表で撮影停止した際に残っていたバッテリー容量は以下でした。

そのため、GoPro本体を冷ませば、まだまだ撮影が可能です。

• 5K/30fps：残り55%
• 4K/60fps：残り64%
• 4K/30fps：残り57%
• 1080p/60fps：残り8%
• 1080p/30fps：残り14%

2-2. 推奨カードでも推奨一覧にないカードでも連続撮影時間はほぼ同じ

1080p/60fpsでは、推奨カードのほうが連続撮影時間が長いです。

ただし、他の設定ではほとんど変わらないため、偶然だと思います。

 

なお、1080p/30fpsでは、推奨カードのほうが連続撮影時間が短いですが、これは推奨カードが32GBだからです。

バッテリーは残っており、高温停止でもなく、SDカードがフルになって停止となりました。

128GBであれば、もっと長く撮影できていたかと思います。

2-3. （参考）各マイクロSDカードにおける撮影可能時間

GoPro HERO9に各マイクロSDカードを装着した時に表示される、撮影可能時間は下表のとおりです。

なお実際は、撮影する映像により増減します。

ビデオ解像度	FPS	撮影可能時間
		GoPro推奨カード （32GB）	GoPro推奨一覧に含まれないカード （128GB）
5K	30	1時間2分	4時間12分
	24
4K	60
	30	1時間	4時間1分
	24
1080p	240	1時間2分	4時間12分
	120	1時間	4時間1分
	60	1時間16分	5時間7分
	30	1時間19分	5時間17分
	24

 

3. 終わりに

まとめ

 

今回実験した撮影場所は部屋の中であり、日に当たらない比較的良好な場所です。

僕はドライブ動画を撮影したいのですが、車への設置では、太陽が直接あたる場所もあるため、今回の実験とは違う結果となると思われます。

 

なお今回は、SanDiskの「Extreme」を試しましたが、その上位である「Extreme Pro」だともっと良い結果が出るのかもしれません。

ぜひ試したいと思ってます。

（お金が貯まれば実験予定です）