
【←前の記事】
ゴール
- 中小企業診断士の第1次試験に合格する
目的
- 個人事業主として、経営やマーケティングの知識を身につけるため
勉強方法
- ①過去問を解く
- ②本を読む
2021年11月現在、中小企業診断士の第1次試験に挑戦中です。
基本的な勉強方法としては、
「過去問を解いて、分からない用語の意味調べをすること」
「マーケティングや経営学などの本を読むこと」
の2つです。
特に問題ないと思っているのですが、一応勉強方法の本を読んでおこうと思い、『中小企業診断士 一発合格!虎の巻』という本を手に取りました。
本書は少し古い本となります。
2009年10月発行となっています。
そのため、本書で参照される過去問も、2009年の試験問題だったりします。
おそらく、本書で書かれる「試験の傾向」「よく出る問題」などは参考にできないです。
ただ、勉強方法としては参考にできるものがあると思い、読むことにしました。
結論から言うと、「中小企業診断士になるためにどのように勉強すれば良いか」という視点で書かれているため、古い本でも参考になりました。
中小企業診断士はコンサルタントなので、顧客に向けて提案をする必要があります。
そういった仕事であることを意識して過去問を解いていくことが重要だと感じました。
経済学の科目が過去問にありますが、顧客の中小企業が外部環境から影響を受けることは十分あり得ます。
そのために、経済学を知っておくことは必要なわけです。
そういう書き方がされているため、資格の勉強ではなく、中小企業診断士になるための勉強に意識が変わり、より勉強に対する意欲が増しました。
読んでよかったと思っています。
それでは、本書を読んで参考になった点をまとめたいと思います。
目次
1. 『中小企業診断士 一発合格!虎の巻』を読んだ感想
私は本書を1時間12分で読み終えました。
- 10月31日:26分
- 10月31日:46分
以下感想です。
1-1. コンサルタントは、勉強が好きな人は一石二鳥の仕事!
私は比較的、勉強が好きな方です。
知識が増えていく感覚が好きです。
最初は全く分からなかったのに、いつの間にか、分からなかった用語を不自由なく使っている自分に気づくのが好きです。
勉強はすればするだけ、結果が出るので楽しいですね。
中小企業診断士とは簡単に言うとコンサルタントですが、勉強が好きな人にはもってこいの職業だと思いました。
コンサルタントの仕事は、「お金をもらって勉強する」というまさに一石二鳥だということが、よい教訓になりました。
中小企業診断士 一発合格!虎の巻
コンサルタントですので、顧客からさまざま質問を受けるでしょう。
その質問に答えるために準備をしますし、答えられなかったものは帰って調べるでしょう。
こうやって知識がますます増えていきますが、増えれば増えるほど、顧客に良い提案もでき、すぐに回答するため印象も良くなり、ますます仕事もうまくいくでしょう。
知識が増えながら、収入も増えていくという、まさに一石二鳥です。
勉強が好きで、他人を助けたいという気持ちが強い人は、コンサルタント、つまり、中小企業診断士はベストな職業でしょうね。
サラリーマン時代の経験
サラリーマン時代、私はネットワークエンジニアとして、ネットワーク機器を購入・利用する側として働いていました。
その際、機器の提案をするのが、販売代理店でした。
販売代理店は、さまざまなメーカーの機器の知識を知っておく必要があります。
また、私のような顧客が求めている機器を提案する必要があります。
「なぜその機器がほしいのか?」「どういうことに困っているのか?」ということを聞き出すのも、販売代理店の仕事でしょう。
私はそういう困りごとを相談したり、新しい機器の性能を尋ねる側だったのですが、圧倒的に、販売代理店の人の方が知識は豊富でした。
さまざまな顧客から質問されるため、知識が増えていったのでしょう。
話を聞くと、そういうことに備え、会社に質問と回答のためのデータベースがあったり、自社内の研修に参加したりしていたようです。
日々の努力の結果ですね。
中小企業診断士は、こういう人たちのようにならないとダメだと思いました。
勉強は習慣化するべきですね。
1-2. 中小企業診断士の勉強は応用できる
中小企業診断士の勉強内容は、コンサルティング業務以外にも、いろいろ応用できそうです。
営業マン研修は、まさに中小企業診断士で勉強したマーケティングの理論を営業現場でどのように活かすかを体系化したもので、サラリーマン時代の営業経験をあらゆる場面で活かすことができ、とてもやりがいのある仕事となりました。
中小企業診断士 一発合格!虎の巻
さらに、社員研修を広げるために、中小企業診断士の受検科目である「企業経営理論」の中から経営戦略と組織を応用することで新人管理職のマネジメント研修を行ったり、助言理論にあるコーチング理論を応用して「コーチング研修」も行ってきました。
中小企業診断士 一発合格!虎の巻
本書は2009年発行の本のため少し内容が古く、「助言理論」という科目はないと思いますが、上記のように、いろいろ応用が効く勉強なのだと分かりました。
中小企業に対してアドバイスする立場のため、中小企業の中で行われていることを勉強することになります。
そのため、さまざまな分野に応用が効くのでしょう。
これを聞いて、俄然やる気が出てきました。
私は、中小企業を診断するのではなく、個人事業主としての自分を診断したいと思っています。
個人事業主として成功するために、中小企業診断士試験で学んだことを活かそうと思っているわけです。
「それができそうだ」と確信しました。
自分で活かせる知識を習得するため、本気で勉強したいと思うようになりました。
1-3. コンサルタントに対して誤解していた
私はコンサルタントに対して、「会社経営もしていない人がなぜ、経営の提案ができるのか?」と思っていました。
他にも、学者に対しても、「マーケティング活動していない学者がなぜ、マーケティングの理論を語るのか?」と思っていました。
これらは誤解ですね。
それぞれ、あくまでもアドバイスの範囲なのだと分かりました。
実は、中小企業診断士の行うコンサルティングとは、経営者及び従業員の方々自身にこの気づきを経験してもらい、変化への行動を促していくことなのです。
中小企業診断士 一発合格!虎の巻
現場の細かい内容は、コンサルタントも分からないはずです。
現場には現場の気づきがあります。
こういった気づきを放置しないで、良い方向へ向かうように行動してもらうのがコンサルタントの仕事なのでしょう。
そのために、経済学を駆使して外部環境の影響を考えたり、顧客企業の会計資料を分析したりして、提案をおこないます。
より行動しやすいように、促していくための提案なのでしょう。
このことにずっと気づきませんでした。
実際に行動を起こすのは、コンサルタントではなく、会社の経営者や従業員ですからね。
このことは勘違いしないようにしたいと思います。
コンサルタントが、経営もでき、現場作業もでき、1兆円の売り上げを出す企業を作れるわけではないです。
その可能性がある企業に、提案し、行動を促すのが仕事なのです。
1-4. 古い過去問で勉強しても無駄ではない?
本書では、2005年度の試験問題が例として出ていましたが、その中で、「クラウディング・アウト」という用語が出てきました。
まず本問では、クラウディング・アウトという用語を押さえておく必要があります。
クラウティング・アウトとは、利子率の上昇が投資を減少させることでGDPの拡大を抑制する効果をいいます。中小企業診断士 一発合格!虎の巻
実は以前、令和3年度の第1次試験(経済学・経済政策)の過去問を読んだ時に出た用語です。
このように、過去に出てきた用語は、何度も繰り返して出ているのでしょう。
私は過去問を中心に勉強する予定ですが、この方法で問題なさそうに思いました。
1-5. やはり簿記3級
「財務・会計」の問題は、簿記の知識がある方が良いということでした。
財務・会計はその基礎に簿記と原価計算があります。
特に簿記の基礎知識があるか否かが、その後、財務・会計が得意科目になるか否かの分かれ目です。
(省略)
日商簿記の3級(できれば2級)程度の知識があれば、会計の分野はもちろん、財務の分野でもその後の論点にスムーズに入っていくことができるでしょう。中小企業診断士 一発合格!虎の巻
私は中小企業診断士試験だけでなく、簿記3級も挑戦中です。
財務・会計の過去問を解く前に、まずは、簿記3級を仕上げたいと思います。
個人事業主として、1月〜3月で、確定申告(青色申告)の資料を作るので、そのときに、簿記3級の勉強もする予定です。
勉強しながら実践するイメージです。
そのときに、同時に財務・会計の勉強も実施して、一石三鳥を狙いたいと思います。
効率的に勉強を進めます。
1-6. 第2次試験にも興味が湧いてきた
本書を読むことで、第2次試験の合格も視野に入れたくなってきました。
中小企業診断士の資格を取ろうという志です。
もともとは知識習得のため、第1次試験だけ合格できれば良いと思ったのですが、いっそのこと、中小企業診断士の資格を取りたくなってきました。
そのため、第2次試験の対策も少しずつ実施していこうと思います。
ただ、まずは第1次試験です。
第1次試験と第2次試験で、必要とされる知識が近いものもあるようなので、しっかりと第1次試験の勉強をします。
企業経営理論は、第1次試験において、中核科目という位置づけであり、学問の名称でいうと「経営学」と「マーケティング」という2つの学問の概論(総論)を学習します。
(省略)
以上のように、この科目は大変ボリュームの多い科目であり、また、第2次試験の事例問題に直結した内容でもありますので、時間をかけてじっくりと学習することが望まれます。中小企業診断士 一発合格!虎の巻
1-7. 経営法務は、企業経営に影響を与えるか否かを考える
経営法務は、法律関係の問題ですが、企業経営に影響を与えるかどうかを考えて学んでいけばよいということです。
経営法務の出題範囲は、会社法・知的財産権に始まって、資本市場に関する知識、民法など非常に多岐にわたっています。しかし、重要なものは企業経営に関わる分野に限られます。
(省略)
学習にあたっては、各法制度が企業経営にどのように関連し、どのような影響を与えているかを捉えることが中心となります。中小企業診断士 一発合格!虎の巻
私は基本的には過去問を参考にしようと思います。
過去問に出てくることが、企業経営に関連する法制度のはずです。
ただ、インターネットでその法律を検索した時に、すべての内容を覚えようとしないように注意したいと思います。
必要なところだけをしっかり覚えます。
1-8. 中小企業白書と中小企業庁のホームページは習慣的に見る
中小企業診断士試験のためだけでなく、個人事業主として、「中小企業白書」と「中小企業庁のホームページ」を見ることを習慣にしたいと思います。
「中小企業経営」は、毎年、中書企業庁から発表される『中小企業白書』(以下『白書』)からの出題が多く見られます。
中小企業診断士 一発合格!虎の巻
中小企業庁は、個人事業主から見ると、助けてくれる存在のはずです。
支援制度も都度、発表されています。
中小企業庁のホームページは、習慣的に見ておく方が良いと考えています。
合わせて、中小企業診断士試験に出てくるような内容も発表されるかもしれませんので、一石二鳥です。
1-9. 財務・会計を特に重視して勉強する
本書では、「財務・会計」を重視して勉強するように提案がありました。
理由は3つです。
①1次試験の「財務・会計」と2次試験の「事例Ⅳ」では同じ論点がほぼ同レベルの計算問題の形で出題されるため、1次試験と2次試験の試験勉強が同時にできるから。
②「財務・会計」及び「事例Ⅳ」の出題範囲並びに難易度は例年比較的安定しており、論点を絞った繰り返し学習法で得点力を十分に伸ばすことができるから。
③2次試験の事例問題は論述式のため、得点差がつきにくい。
しかし、事例Ⅳは計算問題が大半のため、得点差がつきやすく、高得点を取ることができる科目であるから。中小企業診断士 一発合格!虎の巻
本書は、2009年発行のため注意が必要です。
上記が2021年に通じるものか分かりません。
私はまだ第2次試験を読んでいませんので、内容はわからないですが、「財務・会計」は学びたい分野なので、個人事業主としても中小企業診断士試験としても役立つと思って、しっかりと勉強したいと思います。
2. 終わりに
第2次試験を受検する予定はなかったため、本書での説明は簡単に読むだけにしています。
ただ、本書を読んでいくうちに、中小企業診断士の資格が欲しくなってきました。
個人事業主として自分に役立てるだけでなく、他の個人事業主に対して事業を作るという考えです。
中小企業診断士ならず、個人事業主診断士ですね。
本ブログも、次第に、個人事業主向けの内容に変えていく予定です。
そして、その知識があることを証明するために、中小企業診断士の資格合格をプロフィール欄に書きたいです。
これから勉強するうちに考えは変わるかもしれませんが、第2次試験の受検も視野に入れておこうと思います。
まずはしっかり、第1次試験合格のための知識を習得していきます。
【次の記事→】
【No.001の記事リンク】
本挑戦が面白いと思った方は、No.001の記事から全ての記事へアクセスできるようになっています。
ご参照ください。