(本人訴訟スキル習得日記-No.011)『私が弁護士になるまで』という本を読み、人生観を学んだ

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ゴール

  • 司法試験予備試験短答式試験に合格する

 

目的

  • 本人訴訟ができるスキルを身につけるため
    • ①自分のことは自分で守る
    • ②法律に縛られるのではなく、利用する

 

勉強方法

  • ①読書
  • ②過去問
  • ③裁判所の判例集

 

私は、2021年11月現在、「司法試験予備試験」の「短答式試験」に挑戦中です。

目的は、本人訴訟ができる知識(スキル)を習得するためです。

なお、2021年11月現在、本人訴訟の予定はありません。

 

2021年10月9日に、挑戦を宣言しました。

 

 

私は法学部出身ではなく、情報科学部出身です。

そのため、「司法試験予備試験」を受験したことはないです。

私の周りに、司法試験や予備試験を受験したことがある人もいません。

 

大学受験や資格において、合格体験記を読むことは大切だと思います。

勉強方法やスケジュール、壁にぶつかった時の克服方法などのヒントが得られるからです。

 

司法試験予備試験の勉強にあたり、そのようなヒントを得たいと思いました。

そこで手に取った本が、『私が弁護士になるまで』です。



結論から言うと、著者は「司法試験予備試験」は受験しておらず、その部分について参考にできることはありませんでした。

 

ただ、司法試験についての勉強や、仕事をしながらの勉強の苦労、仕事を辞める決意、1回目の不合格、弁護士になるまでの司法修習の出来事など、面白い内容がてんこ盛りでした。

 

また、著者が仕事をしている中で弁護士資格を取ろうと思ったのが、33才なのですが、私も個人事業主として開業しようと思い会社を退職したのが33才でした。

大学からそのまま弁護士を目指しているわけではなく、社会人生活から目指している話なので、親近感が沸きました。

 

今、別の仕事をしていて、弁護士を目指している人には、面白い本だと思います。

  • なお、私は弁護士を目指しているわけではなく、本人訴訟のスキルアップを図っているだけです。

 

このように、司法試験予備試験の情報はなかったのですが、大変楽しく読めた本でした。

一部ですが、本書を読んで参考になった点をまとめたいと思います。

 

なお、私は本書を、2時間14分で読み終えました。

  • 11月5日:45分
  • 11月5日:45分
  • 11月5日:44分

 

1. 仕事をしながらロースクールに通っていた

導入文で説明しましたが、本書は、司法試験予備試験に関することは何も書かれていません。

 

著者は、社会人向けコースのロースクールに通っています

 

また、当初は仕事をしながらロースクールに通っていますが、途中から、仕事を辞めています。

 

「予備試験の体験記」や「仕事と両立しながら司法試験を受かった人の体験記」を読みたい人は、本書はあまり参考にならないかもしれません。

 

法学部出身

なお、著者は早稲田大学の法学部出身です。

 

大学時代はあまり勉強しておらず、司法試験を目指していたわけではないそうです。

ただ、会社の入社時のキャリアプランにおいて、自身の仕事の幅を広げるために「将来取得したい資格」に「司法試験」と書いていたようです。

 

こういった理由もあり、弁護士を目指すことになったのでしょう。

 

もし「全く畑違いの学校出身」から弁護士になった人の体験記を読みたいなら、これまた、本書では満足できないかもしれません。

 

著者は元アナウンサー

著者は、元フジテレビのアナウンサーです。

 

私はバラエティー番組が好きなので、著者のアナウンサー時代の映像をテレビで何度も見ていました。

ニコニコして明るい方だったと思います。

 

ただ、本書を読み進めると、「結構ネガティブな方なのかな?」と思うところがたくさんありました。

落ち込むことも多く、泣く姿も描かれています

 

このような精神状態を克服していき、最終的に弁護士になったというのが、本書の面白いところの1つだと思います。

 

2. 私がブログをやる意味を教えられた

司法試験予備試験とまったく関係ありませんが、私が本ブログを運営していくことに対する、心強い言葉があったので紹介します。

 

著者が本書を書くことに迷っていた時の編集者の言葉です。

自分の人生を変えてみたいと思う人は多いはず、もちろん人それぞれ事情は違うだろうが、それでも、私の記録自体が、そうした人々に何らかのものを与えることもあるはずだ、と。
記録すること、何かを残すことはそのこと自体に意味がある。
そうでないと、すべての感情、思い、は時とともに風化し、忘れられていってしまう

私が弁護士になるまで

 

 

よく、「日記ブログはアクセスが伸びないため意味がない」「芸能人以外の人のブログなんて読まれない」という意見が見られますが、ブログで稼げるかどうかについてはそうなのだと思います。

 

ただ、日記ブログでも、その中で書かれた思いや感情は、誰かに響いている可能性があります。

 

私も、芸能人ではない人の旅ブログを読んで、旅の楽しさを感じたことがあります。

自分が旅に行ったわけではないのに、引き込まれていったのです。

 

楽しい感情を、その日記に書き出していたのでしょう。

それが私には響きました。

 

このように、ブログをやることは、世の中の誰かの感情を揺さぶっているかもしれません。

ブログを書き続けるのも悪くないと思いました。

 

3. 心境変化のキッカケは人それぞれ違う

著者は、4年に一回のオリンピックで、自分自身を見直していたようです。

 

が、同時に、私はこの四年間いったい何をやっていたのだろうと自問自答する自分がいた
毎日、仕事に追われ、友達と遊び、ゴルフをし。
今は楽しいけれど、こんな生活はいつまでも続かない。
この先の四年間を考えた時に、このままでいいんだろうか、と自分の将来を真剣に考えた。

私が弁護士になるまで

 

アスリートたちが、4年間努力し、結果を出していく姿を、繰り返し見ていく中で、自分の中で心境が変わっていったようです。

 

キッカケがオリンピックというのが興味深いですね。

 

普通なら、「1月1日」「4月1日」「自分の誕生日」などで1年間を振り返ることが多いと思います。

 

著者はそれよりも、4年に一度のオリンピックでした。

心を動かされるような(定期的な)イベントごとで、自分自身を振り返るのも良いかもしれないと思いました。

 

30才

私が退職を考えるようになったのは30才だったと思います。

 

22才で就職し、「この会社で死ぬまで(定年まで)働くだろうなぁ」と思っていたのですが、30才頃にまさかの心境の変化です。

30才で振り返って、会社や社員に対する魅力がなくなっていました。

 

人の心って、結構変わるもんなんだなぁ」と実感した年でした。

 

キッカケは人それぞれ違うと思いますが、ふとした時に、心境は変わるものだと思っています。

 

4. ハードな時間管理

私は他人の、「1日10時間勉強しました」「1週間で100時間仕事しています」というような、ハードスケジュールを聞くのが好きです。

やる気が湧いてくるからです。

 

個人事業主として起業家の本をたくさん読みましたが、最初のうちは本当にがむしゃらに仕事をしています。

今は成功者として、「1日8時間睡眠」「週末は読書」のような優雅な生活をしていますが、最初のハードスケジュールがあってこその今だと思っています。

ここは間違えないようにしないといけません。

 

著者は、初め、ロースクールに通いながら仕事をしていたので、大変ハードなスケジュールをこなしていました。

レポーターなので、毎日というわけではないが、オンエア日は、朝4時に出社。
番組終了後も取材が入れば、そのまま夜まで仕事が続く。
途中で中抜けして、授業に出て、24時に会社に戻って、翌日のスタジオ回しの打ち合わせをし、帰宅は26時。
家で1時間だけ寝て出社などという1年生の頃とは比べ物にならないハードな生活が始まった。

私が弁護士になるまで

 

その後、仕事を退職し、1回目の司法試験に落ちた後のスケジュールもハードです。

以後、翌年の2回目の試験終了まで、6時起床は毎日続いた。
学校の図書館は朝9時30分に開くので、その前に家で2時間ほど勉強してから、学校に行くようにした。
9時30分から23時までは図書館で勉強。
帰宅して24時に就寝というサイクルで生活をしていた。
平均して1日14時間くらいは勉強していたと思う。

私が弁護士になるまで

 

 

このような言葉は励みになります。

「もっと頑張らなきゃ!」というやる気に変わります。

 

私は弁護士は目指していませんが、個人事業主としての成功を目指しています。

その励みになりました。

 

「弁護士」「医者」「ベンチャー企業の社長」など、お金持ちのイメージもあり、普段はすました顔をしていますが、過去には壮絶な苦労や努力があったはずです。

楽して目標を達成した人なんてほとんどいないでしょうね。

 

5. 勉強方法として参考にしたいこと

本書は勉強方法の本ではなく体験記なので、弁護士になるまでの心境の変化など、感情の話が多いですが、勉強についても書かれています。

 

参考になったものを抜き出します。

 

なお、司法試験の話であり、司法試験予備試験には関係しないものもあるかもしれません。

 

5-1. 暗記も大事

暗記の大事さを語っています。

 

どんなに理解力があったとしても、足し算、掛け算ができなければ、難しい数式を解けないように、各科目の基本となる部分は暗記しなければならない。
代表的な判例の内容、そこから導き出される規範、有名な学説の対立などは、覚えていて当たり前。
それができずに、現場思考もあったものではない。
それは、教授陣にとっては、あまりに当たり前のことであるから、暗記なんていらないと言うのであって、初学者にとってみたら、やはり膨大な量の暗記から始まるのである

私が弁護士になるまで

 

勉強は暗記。

これは間違いないですね。

 

資格試験においてはひたすら暗記していきたいと思います。

 

なお、暗記のあとの過程は以下のように語られていました。

 

暗記→自分のものに消化→思考→表現、この過程をたどって、司法試験の勉強は続いていく。

私が弁護士になるまで

 

司法試験予備試験も同じなのか分かりませんが、上記の過程は覚えておき、実践していきたいと思います。

 

ただし、暗記以外に理解も大事!

本を進めると、暗記に注力しすぎて失敗した話も出ていました。

これは暗記に頼った勉強(とにかく試験に出そうなところだけをやる)をしていたがゆえに、法の趣旨、条文の意味、制度趣旨といったものの理解に努めなかったことが原因
よって実際に論文を書く際に、なぜそれが問題になっているのかとの視点が抜け落ち、余事記載、論点ミスを引き起こすこととなった。

私が弁護士になるまで

 

暗記だけでなく、理解することも大事だということですね。

その法律ができた背景だけでもいいので、しっかり理解したいと思います。

 

5-2. 答案を書くときの思考

私は司法試験予備試験の短答式試験の合格を目指しており、その次の、論文式試験については受験するつもりはありませんでした。

ただ、本人訴訟のスキルを習得するにあたっては、むしろ論文式試験のほうが大事なのではないかと思うようになっています。

 

まだ論文式試験の内容を把握していないのですが、興味が湧いてきました。

司法試験でも、論文の方が難しいようなので、そちらを目指すべきなのかと悩んでいます。

 

なお、予備試験ではなく、司法試験の論文については、以下のような解き方が書かれていました。

問題の解き方は、ざっくりと言えば、
誰のどんな権利が侵害されているのかを検討する
→何条の問題なのかを考える
→条文の解釈(条文の提示している要件の抽出)
→あてはめ
、この作業の繰り返しである。

私が弁護士になるまで

 

私は予備校などに通う予定はありませんので、こういった解き方については、しっかり覚えておこうと思います。

 

6. 司法修習が面白そう

司法試験に合格すると、司法修習という職業体験のようなものがあります(1年間)。

「弁護士」「裁判官」「検察官」のような職業を体験します。

 

その話が後半に書かれているのですが、非常に楽しそうです。

私は刑事ドラマや弁護士ドラマが好きなのですが、その中のセリフや映像で出てくるようなことがたくさん書かれていました。

 

弁護士を目指す人は、司法修習体験記が書かれている本を読むと、勉強のモチベーションが高まるのではないかと思います。

私は弁護士を目指していないので、司法修習を受けることはないです。

悔しい!

 

特に、裁判官の話を聞いた話が面白かったので紹介します。

私は本人訴訟のスキルを目指しているので、裁判官の話は重要です。

 

6-1. 主張の法的根拠を示す

裁判でとにかく大事なのは、法的根拠でしょう。

 

以前読んだ本で、裁判官は裁判においては「観客にすぎない」という表現がありました。

 

 

裁判官は、原告と被告の話を聞くだけで、自分から証拠が正しいかを調べたりはできません。

日本の民事裁判は当事者主義であるから、裁判官は自分で調べたい、この点はどうなんだろうと思うことがあっても、自分で証拠調べをすることはできない
当事者が提出した証拠でしか事件を判断することはできない。

私が弁護士になるまで

 

 

その場で、両者の話を聞くだけで判決を出さないといけません。

両者の各主張が、正しいか正しくないかを判断しなければなりません。

 

そのため、自身の主張の法的根拠を示し、裁判官を納得させることだけを考えればよいと思ってます。

 

以下は、著者が裁判官の体験時に、その部の部長に教えてもらった話です。

部長に質問すると、かならず「君はどう思う?」と聞かれ、それに答えると「なぜそう思う?その考えだとこういう場合はどうするの?」と、質問攻めにあう。
私は直感的に結論が口をついて出るタイプなのだが、それ自体を否定されることはなかった。
(省略)
自分の主張の法的根拠を挙げなさい、と毎日毎日口をすっぱくして、ご指導いただいた。
そして、その議論の過程で自分のあやふやな判断が法的根拠を持ったしっかりしたものに固定されていくのである。
論点ばかりに気を取られて、ああでもないこうでもないと誰かに結論を求めるようではダメだ、法律にはたった一つの正解というものはないのだから。
結論ありき大いに結構、ただし、相手を納得させるだけの法的根拠を構築しなさいというのが我が部長の教えであった気がする。

私が弁護士になるまで

 

 

仕事における、「なぜ」を繰り返すことに似ていると思いました。

また、哲学にも近いと思いました。

 

仕事も裁判も哲学という学問も、すべては「なぜ」の繰り返しが必要なのだと分かりました。

 

物事に対し、「なぜ」を考える習慣を身につけたいと思います。

 

6-2. 不自然なところを見せない

裁判において、裁判官に不自然なところを見せないことが重要だと分かりました。

 

裁判官は原告、被告が出してきた証拠から、それぞれが考えるストーリーを組み立てる。
そして各ストーリーの不自然不合理な点に注目し、証人尋問などでもそこを中心に話を聞き、判決内容を決めるというものである。

私が弁護士になるまで

 

裁判官は自分で証拠調べができないため、裁判において話を聞くしかありません。

 

そのときに実施することが、「不自然な点を見つける」ことです。

 

裁判官を混乱させるように、証拠品をがむしゃらに提出してもダメだと思いました。

きちんとした筋道を立てて、主張を裏付けるものであることを分かってもらうような構成で、話をしていくことが大事です。

 

こちらについては、本人訴訟において役立ちそうなので覚えておきます。

 

なお、今まで弁護士の本を中心に読もうと思っていましたが、裁判官の本を読みたいと思うようになりました。

本人訴訟では、相手(弁護士含む)より、裁判官のことを考えて、主張すべきだからです。

 

良い本が見つかれば、裁判官が書いた本を読みたいと思います。

 

7. 終わりに

著者がアナウンサーから弁護士になるまでに、感情や生活環境が大きく変わっていますので、非常に楽しみながら読み進めることができました。

 

また、要所要所に、勉強方法や、弁護士、裁判官、検察官などの職業の話もあり、いろいろ学ぶこともできました。

 

「司法試験」に関することが全体的にイメージできるようになったのでよかったです。

  • ちなみに私としては、その後の、「司法修習」の話が一番面白かった

 

「人それぞれ、色々な人生があるんだなぁ」というのが感想です。

弁護士を目指す人だけでなく、他の職業を目指す人にも人生があります

 

私も個人事業主として生きていくという人生を選びました。

 

受験体験記のような体験記は、そういった他人の人生観を知れるので、今後も読んでいきたいと思います。

 

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