(本人訴訟スキル習得日記-No.009)本人訴訟の手順を把握するため、『訴訟は本人で出来る』という本を読んだ

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ゴール

  • 司法試験予備試験短答式試験に合格する

 

目的

  • 本人訴訟ができるスキルを身につけるため
    • ①自分のことは自分で守る
    • ②法律に縛られるのではなく、利用する

 

勉強方法

  • ①読書
  • ②過去問
  • ③裁判所の判例集

 

私は、2021年10月現在、本人訴訟ができる知識(スキル)を習得するために、「司法試験予備試験」の「短答式試験」に挑戦中です。

 

目的は弁護士になることではありません。

本人訴訟です。

何か起こった時に、弁護士に頼まなくても(お金を使わなくても)、自分だけで訴訟が起こせるようにしたいと思っています。

 

「お金がないから自分の権利を主張できない」となるのは嫌なので、自分で訴訟できる知識を得たいと思っています。

 

そのため、司法試験予備試験の短答式試験の勉強をする前に、本人訴訟に関する本を読んでみようと思いました。

手に取った本が、『訴訟は本人で出来る』です。



 

 

本書は、訴えるときの心構えから、訴状の書き方や出し方、裁判中の手続きなど、私が知りたい情報ばかりでした。

本人訴訟をする予定がある人は、一冊持っておくと便利だと思います。

 

その他、「黙ってしまうと認めることになるので、何か答える」「証拠品としての録音は、会話の中にその日の日付や詳しい事情を盛り込む方が良い」など、訴訟に勝つための戦術のようなものもありました。

 

テレビドラマで扱われるような大きな訴訟を本人訴訟でするつもりはないですが、小さな訴訟であれば、自分で対処できるかもしれません。

また、訴える側ではなく、もし、訴えられた時にも、本書は使えます。

 

このように、本人訴訟のスキルを身につけたいと思っていた私に取って、有益な情報が多い本でした。

 

一部ですが、本書を読んで参考になった点をまとめたいと思います。

1.『訴訟は本人で出来る』を読んだ感想

私は本書を4時間15分で読み終えました。

 

5回に分けて読んだのですが、3回目は1時間30分もぶっ続けで読んでいました。

内容が興味深かったのだと思います。

  • 10月30日:49分
  • 10月31日:48分
  • 10月31日:1時間30分
  • 11月1日:47分
  • 11月1日:21分

 

以下感想です。

 

1-1. 大きな案件は当然ながら弁護士に頼もう

本書でも述べられていますが、大きな案件については、本人訴訟ではなく弁護士に頼むべきです。

 

そもそも本書は、簡単な訴訟をするためのものであり、前記のような難問を解決するためのものではない。
そこまで行けば、サラリと弁護士に相談すべきである。
本書は、その判断のためにある、と言ってよいだろう。

訴訟は本人で出来る

 

 

上記引用で言っている大きな案件は、医療訴訟のようなものです。

医療訴訟は弁護士でも難しい分野のようです。

 

そういった内容は想定せず、少額訴訟など、小さな案件を想定しています。

 

私はもともとそのつもりでしたので、問題なく読み進めました。

 

訴訟の途中で弁護士に頼む方法もある

考えたことはなかったのですが、訴訟の途中で弁護士を頼む方法もあるようです。

 

自分で訴訟を起こしてみて、裁判官から質問されても質問の意味も分からないときは、訴訟をする能力が欠けている証拠だから「次回に弁護士をつけますから」と言って、一回延期してもらって、その間に弁護士と相談した方がよい。

訴訟は本人で出来る

 

 

弁護士を探す必要がありますが、どうしても負けたくない訴訟であれば、この方法もありでしょう。

 

また、訴訟を起こす前に、自分の訴えが法律上間違っていないかどうかを、弁護士に相談することも悪くないと思いました。

弁護士相談料(5,000円程度?)が必要かと思いますが、相談に乗ってくれると思います。

 

本人訴訟の目的は、「お金を使いたくない(弁護士費用を払いたくない)」ということですので、あまり大きなお金を使いたくないですが、相談料くらいは許容しても良いと思いました。

 

1-2. 弁護士に頼まなくても、多少の費用はかかる

本人訴訟の目的は、弁護士にお金を払わないことですが、それ以外の費用は負担が必要です。

 

ざっくりというと以下のような費用です。

・収入印紙で収める手数料
・郵便切手
・裁判所へ行き来する交通費
・証人の日当や旅費、宿泊費

 

訴訟の実費は収入印紙で収める手数料が大きい割合を占めるということです。

 

訴訟の目的額を「訴額」または「訴訟物の価額」というが、訴額100万円以下についての手数料額は1パーセント(30万円の訴訟に対する貼付印紙額は3000円)である。
訴額が増えれば手数料の額は次第に割合が小さくなり、100万円を超えた部分については0.5パーセントとなる。
それ以上はさらに逓減(ていげん)する。
一億円の場合で32万円である。

訴訟は本人で出来る

 

 

訴訟はビジネス

本書では、訴訟はビジネスだと言ってます。

 

訴訟相手に支払う能力がなければ、訴訟費用で損するでしょう。

その他、手間もかかります。

 

その辺りもよく考えて訴訟をする必要があります。

 

弁護士に頼まないとしても、相手がまったく払えないのであれば、どうにもできませんからね。

 

ただ、「お金ではなく名誉のため」ということもあるでしょう。

 

このあたりは自己判断ですが、よく考えて行動を起こすべきだと思いました。

 

勝てば、訴訟費用は被告(訴訟相手)の負担

なお、勝てば、訴訟相手に訴訟費用を負担させることができます。

 

「訴訟費用は被告の負担とする」とすれば、よいそうです。

 

弁護士費用は含まない

私は知らなかったのですが、訴訟費用の中に、弁護士費用は含まないそうです。

そのため、弁護士に依頼して勝っても、相手に弁護士費用を払ってもらうことはできないようです(よほど特別な場合でなければ)。

 

なお被告が弁護士などの専門家の代理人を立てていても、その費用は直ちには取り立てられない。
弁護士などを立てる立てないは自由であるから、訴訟費用の計算に入らないのである。
このことは原告側にとっても同じで、弁護士などの専門家に依頼すれば、当然手数料を払わなければならないが、よほど特別な場合でなければ、勝ってもその費用などを相手からは取れない。

訴訟は本人で出来る

 

そのため、やはり、訴訟で勝ったときに得られる金額と、訴訟に使う費用全てを比較して、訴訟するか否かを判断しないといけませんね。

 

1-3. 負けた時のことを考えていなかった!訴訟費用を負担する可能性あり!

私は本人訴訟は弁護士費用がかからないということで、安価に出来ると思っています。

上記で説明した訴訟費用も、弁護士費用に比べると安いものでしょう。

 

ただ、訴訟に勝った時のことしか考えていませんでした。

 

負けたら訴訟費用を負担する可能性があります!

 

完全に忘れていました...。

 

負けた時の判決の主文に、「訴訟費用は原告の負担とする」と書かれると、負担しないといけません。

 

小さなお金かもしれませんが、もし相手が、大人数の証人を呼んでいたら大変です。

日当や宿泊費などを負担することになるかもしれません。

 

自分が小さい費用で訴訟対応していても、負けた時は相手の費用を負担する可能性があるので、ここはリスクとして考えていた方がよいと思いました。

 

勝つことしか考えていなかったので、本書を読んでおいて良かったです。

 

1-4. 訴訟は技術

訴訟は技術であり、正義が必ず勝つということではないそうです。

 

おどかすわけではないが、訴訟は技術である。
正義だけでスラスラ勝てるとばかりはいかない。

訴訟は本人で出来る

 

弁護士関係のドラマでは、この正義感を持った弁護士が出てくることが多い気がします。

 

「依頼人の利益のために弁護をする」
VS
「真実を明らかにして、それによって弁護する」

 

ドラマでは上記の構図が多いのではないでしょうか?

  • リーガルハイ
  • 刑事専門弁護士

 

 

これは、現実世界に、正義だけでなく、技術で勝つ弁護士がいるからだと思っています。

 

それを悪いとは思いません。

 

よくドラマで聞くのが「裁判官も弁護士も神さまではないから、事実が分からない」です。

裁判官は、証拠や証言を聞いて、判断するしかないわけです。

 

そういった証拠や証言をしっかり用意できなければ、正義を貫いても負けてしまうのでしょう。

 

このことはよく覚えておこうと思います。

 

1-5. 裁判官は観客にすぎない

「裁判官は観客にすぎない」という表現が印象に残りました。

 

裁判所での主役は、あくまでも原告(訴える人)と被告(訴えられた人)です。

裁判官はそれを見ているだけです。

裁判を円滑に進めること以外に、あれこれ意見を言うことはないようです。

 

50万円の賃金を返せといって訴えたが、だんだん調べていくうちに証言や証拠書類で賃金は実は60万円であったことが明らかになったとする。
しかし訴えが50万円の訴えである以上、裁判官は50万円支払えという判決が出せるだけである。
もし、60万円支払えという判決をしたら、10万円分だけは「当事者が申し立てていない事項について、判決をすることができない」に違反する、違法の判決となるのである。

訴訟は本人で出来る

 

裁判官は、言いたいことがあっても言えないことがあるということですね。

 

逆にいうと、原告や被告は、気づいたことがあれば積極的に行動を起こさないといけません。

 

上記の引用であれば、訴訟内容を変更するなどの対応が必要なのでしょう。

裁判官から提案してくることはないはずです。

 

裁判官は判決を下す人ですが、「主役は原告と被告である」ということは、決して忘れないようにしたいと思います。

 

1-6. 言いたいことはすべて言っておかないと損する

判決を下す裁判官は、観客です。

 

争っている内容については、原告と被告と違いまったく分かっていません。

 

そのため、原告が主張したらそれが正しいもの、被告が主張したらそれが正しいものと思われてしまいます。

もし違うのであれば、はっきりと意思表示(「違います!」)しないとダメです。

 

裁判官は、主張どおりだと思ってしまうからです。

 

黙ると認めることになる

とにかく、相手が言ったことすべてに対し答えることが重要だと分かりました。

特に、沈黙はダメですね。

 

注意しなければならないのは、相手の主張を反駁(はんばく)せず、黙っていればそれを認めたことになってしまうということ。
だから、認めるわけにはいかないことは必ず「否認する」とか「不知」とか答えておかなければならない。

訴訟は本人で出来る

 

 

分からないことは「分からない」「知らない」と答え、調べないと分からないことは「次回までに回答します」とか、何か答えることが重要ですね。

 

黙ってしまって、後日、答えを提示しても遅いです。

 

これは非常に重要なことだと思いました。

 

少しでも否認する部分があるなら、明確に否認しておく

また、おおむね認めることがあっても、少しでも否認するところがあるなら、否認しておかないとダメなようです。

 

「ここは認めます。ただ、ここは認めません」

 

部分的に分割することになっても、明確にしておかないと、裁判官に間違った内容を伝えることになります。

 

「常識的に分かるだろう?」と自分で思っていたとしても、はっきりと区別して答えておくべきのようです。

 

裁判は細かければ細かいほど有利だと思いました。

大雑把な性格だと、少し気をつけて訴訟に望まないといけないかもしれませんね。

 

1-7. もし被告になってしまったら、絶対に回答する

沈黙はダメです。

これは、被告の場合でもです。

 

とにかく裁判において沈黙はNG行為だと分かりました。

 

「それは俺の知ったことじゃない。
関係ない。
俺には何も悪いところはないんだから裁判所などへ行く必要はない。
俺は知らん」
といって放っておいたらどうなるか。
被告の負けである。

訴訟は本人で出来る

 

 

訴えられたら、内容によって怒りが込み上げることもあるのかもしれませんが、しっかりと訴状を読んで認めたくない部分があるなら、はっきりと意思表示をしないといけません。

 

絶対に負けます。

 

急に裁判所から通知が来てビクビクすることもあるかもしれませんが、冷静になって、しっかりと対応するべきだと思います。

 

私は一度も経験はありませんが、確かに裁判所から通知があると怖いですね。

ビビりまくると思います。

 

でも、訴えられたからといって、必ずしも悪いことしているわけではないです。

判決が下されるまでは負けじゃないです。

被告として勝つ可能性もあります。

 

本書を読みながらでも、しっかり対応したいですね。

(訴えられないように生きていきたいですけどね)

 

1-8. 事実を述べて、証拠を提示する

本人訴訟をする素人の私は、「事実のみを述べて、証拠を提示する」ということをしておけばいいと思いました。

 

別に法律の知識も不要です。

裁判官が知っているからです。

 

裁判は争いである。
争いに白黒つけるために訴訟がある。
一方の主張する「事実」があったか否かという争い(事実問題)と、法律の解釈や適用をめぐる争い(法律問題)とになる。
ただし法律は裁判官が知っている。
原告や被告が法律論を繰りひろげるのは一向にかまわないが、それをしなくても裁判はできる。

訴訟は本人で出来る

 

私は「本人訴訟をするためのスキルを身につける」ために、司法試験予備試験の短答式試験の勉強をしようとしていますが、不要かもしれませんね。

 

ただ、法律を知っておくのは悪いことではないので、やはり、短答式試験だけでいいので、勉強していきたいと思います。

 

証拠が大事

とにかく証拠。

裁判には証拠だと思います。

 

しかし裁判官とて神様ではないのだから、事実の存否についての争いは、何らかの資料がなければ右とも左とも決着をつけるわけにはいかない。
この資料となるものが「証拠」である。

訴訟は本人で出来る

 

素人が裁判に出るのであれば、証拠を提出して事実を述べていくしかないと思います。

確かに、先に述べたとおり、「正義が負ける」可能性もありますが、そこを考えておく必要はありません。

 

ありのまま、真実を述べて、証拠を突き出せば、それ以外は不要だと思っています。

 

証拠品の準備にもやり方がある

証拠品が本物かどうか、必ず疑われるため、色々やり方があるようです。

 

このようなものは書類であればカラーコピーをとる(印やボールペンの色が違って問題になったりするからカラーコピーをとるべきだ)。

訴訟は本人で出来る

 

 

それもなるべく第三者にコピーや撮影をしてもらい、その証拠書類や証拠物などを直接見せておく。
そうすれば万一の場合、その人を証人にできる。

訴訟は本人で出来る

 

 

例えば、訴訟をするつもりでも、そんなそぶりを見せないで手紙で交渉を繰り返し、相手の返事をとっておいて証拠にするとか、相手を呼び出して話し合いをし、こっそり録音するなどの方法をとる。
(省略)
録音の際は巧みに詳しい事情や録音の日などを会話に織りこみ、周囲の状況なども入るよう録音する

訴訟は本人で出来る

 

 

色々なテクニックがあるんですね。

 

おそらく、裁判所に証拠として提出しても認められなかったなどの過去があり、それらの情報が過去から蓄積して、色々な方法に変わっているのだと思われます。

 

この辺りは、弁護士が詳しそうですね。

 

基本的には、第三者(裁判官)が、正しいものだと判断できるような証拠品であることが必須ですね。

それを意識して、証拠品を準備することにします。

 

1-9. 裁判官に真実をわかってもらうこと

とにかく裁判は、裁判官に分かってもらうことだと思います。

裁判の主役でない、ただの観客である裁判官ですが、最終的には判決を下します。

 

主張や証拠品は、その判断のために必要なものです。

 

とにかく裁判官。

裁判官に向けて、しっかりと主張すればいいのだと思います。

 

ここで、訴訟の特色、戦略と戦術に共通する重要な要素を指摘しておこう。
それは、訴訟は裁判官という第三者の心証を通じて勝敗が決まる、という点である。
つまり訴訟では、主張の筋が通り、立証が十分にされたというだけでは勝てないのであり、それをみた裁判官が、なるほど、こちらの主張は筋が通って、主張が十分にされたナ、と思ったときに勝てるのである。
極言すれば、裁判官に、そう思わせねばならない。
思うかどうかが問題であり、真相がどうかは二の次とさえいえる。

訴訟は本人で出来る

 

 

きちんとした身なりで裁判所に行くことも大事です。

そうしないと、嘘をついているのではないかと疑われます。

 

発言する時も座ったままではなく立ってするなど、裁判官の心証を良くするよう心がけるべきですね。

2. 終わりに

本書を読むことで、訴訟の流れが大体わかりました。

 

細かいところは何度も読み直そうと思いますが、イメージは完璧です。

 

少しでも分かればビビることないですね。

 

被告として訴えられても、もう冷静に対処できそうです。

勝てるか負けるかは別として、きちんと主張することはできるでしょう。

 

本書は本人訴訟の本ですが、司法試験予備試験でいうと、「民事訴訟法」の科目に該当します。

 

そのため、民事訴訟法の勉強時には、必要により読み直しをしたいと思います。

訴訟の流れがイメージしやすい本なので、助けになると思ってます。

 

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