【悩み】事業が継続できるか不安|【解決策】常に情報収集をしよう!|【参考書籍】起業の天才!
【悩み/不安】 事業をこのまま継続できるか不安...
【解決策】 事業をたたむまで、情報収集をし続けよう!

 

「事業を継続できるか不安である」

 

私たち個人事業主は、企業に所属する会社員以上に、事業継続に不安を持っているはずです。

生きるか死ぬかの問題だからです。

 

それなのに、相談相手もおらず、基本的に1人で事業を運営しています。

不安になるのは当然です。

 

ただ、不安に思っていても、問題は解決しません。

とにかく行動。

 

今回、「起業の天才!(著者:大西康之おおにしやすゆき」という本を読み、事業継続のための行動を1つ習いましたので、そのキッカケとなったエピソードを紹介します。

 

「起業の天才!(著者:大西康之)」は、就職サイト「リクナビ」を運営する会社である、リクルートの創業物語です。

 



この本を読み、「事業をたたむまで、情報収集をし続けよう!」と思うようになりました。

 

なお、「起業の天才!(著者:大西康之)」は、個人事業主にとって、やる気を高めてくれる良書です。

大学新聞における小さな広告業から、大企業であるリクルートを作り上げていった物語が語られています。

 

私たち個人事業主も、同じように大きくしていけるのではないかと、気分を盛り上げてくれるような本でした。

やる気が下がっている人は、ぜひ一読してみてください。

目次

1)事業をたたむまで、情報収集をし続けよう!

「起業の天才!(著者:大西康之)」は、リクルートの創業者である江副浩正えぞえひろまさ氏の物語ですが、今回は、その物語のバブル崩壊時のエピソードを紹介します。

 

1-1)NHKの番組の影響なのか、地価下落

(省略)1989年の12月。
日経平均株価は29日の大納会で、終値の最高値となる3万8915円87銭を付けた。
(省略)

翌1990年8月にはイラクがクウェートに侵攻して湾岸危機が勃発ぼっぱつする。
(省略)
金融引き締めとの相乗効果で株価の大暴落が始まった。
10月になると日経平均は一時、2万円を割り込む。
(省略)

戦後、右肩上がりの経済成長に慣れきった日本人のほとんどは、こうした変化を「一過性のもの」と受け止めた。
なにより、信用の源である地価が下がっていなかった。

そんな中、NHKが歴史に残る番組を放送する。

「NHKスペシャル 緊急・土地改革『地価は下げられる』」

1990年の10月10日から5夜連続で放送された番組は「大都市圏の地価を今の半分に引き下げるには」というテーマで、東京一極集中の排除や農地の宅地並たくちなみ課税など実効性のある土地政策を提言した。
その大胆な提言は国民にも政府にも少なからぬ影響を与えた。

(省略)

NHKスペシャルの反響は大きく、マンションの売れ行きはパタリと止まった。

(省略)

1992年になると地価下落は地方にも波及。
(省略)
「土地神話の崩壊」が始まった。
「起業の天才!(著者:大西康之)」

 

①テレビの影響力

上記引用文における地価下落が、NHKスペシャルの影響だけだとは言いません。

様々な要因が絡まって発生したものだと思います。

 

ただ、テレビの影響力は強いと思っています。

昨今でも、テレビで商品を取り上げると、瞬く間に広がり、すぐに売り切れになることがあります。

 

雑誌や本、今ならインフルエンサーと呼ばれる人たちの発言も影響がありそうです。

 

私たち個人事業主が事業を継続するためには、そういった影響力のある媒体に対して、情報収集を怠らないようにすべきだと思いました。

 

上記のエピソードは地価の話であり、土地を持っていない個人事業主であれば関係ないことでしょうが、自身の事業に関するものが、急激に変化する可能性もあります。

 

情報収集は大事でしょう。


②リクルートは情報をキャッチして損切りできた

だが、リクルートにも「土地信仰」からいち早く抜け出した男がいた。
リクルートコスモスの創業メンバーの一人、重田里志しげたさとしである。

(省略)

長く不動産事業に携わってきた重田は、マンション販売に関して独特の嗅覚を持っていた。
マンションの価格はちょっと安くすると、どっと客が集まり、ちょっと高くすると、サッと逃げる。
「消費者は自分の物差しを持っている」というのが重田の持論だった。

1989年頃から重田は、マンションの価格が消費者の物差しから外れていくのを感じていた。
それでもコスモスは、目をくような坪単価で建設用地を仕入れている。
(ちょっとおかしい)

(省略)

東京に戻った重田は、ゴールデン・ウィークをつぶして朝から晩までコスモスが仕入れた土地を見て回った。
そして現場を訪れるたびに唸った。

「なんでこんな土地を‥」

(省略)

そして重田も江副と同じように、NHKスペシャル『緊急・土地改革』を観る。
第1回が放映された翌朝、出社した重田は営業の現場に言った。

「仕込み中の案件、全部キャンセル!」

(省略)

「いいから、半値八掛け二割引で今すぐ売れ。
ぐずぐずしてたら潰れるぞ!」

(省略)

放送から2ヶ月半後の12月、コスモスの契約率は目標を90%下回り、大量の完成在庫を抱え込んだ。

(省略)

リクルートの場合、コスモスが売れ切れなかった不動産は不良債権になり、ノンバンクのファーストファイナンスが不動産ブローカーに貸したカネは不良債権になった。
しかし損切りが早かったので、ほかのノンバンクや住専(住宅金融専門会社。都銀などがつくった住宅ローンを扱う貸金業者)よりは傷が浅かった。
「起業の天才!(著者:大西康之)」

 

「土地は必ず値上がりする」という考えが、江副氏の会社経営の大前提だったようで、どんな土地でも買っていったようです。

そのため上記引用文のように、「なんでこんな土地を‥」というような土地も含まれていました。

 

土地の価格が上がり続けるのであれば、それでも問題なかったのでしょう。

 

ただ、地価の値上がりはストップしてしまいます。

 

私たち個人事業主は、上記引用文の重田氏のような行動をしたいですね。

 

  • 事業に対して、独特の嗅覚を持つ(持論を持つ)
  • 嫌な感じがしたら、現場を確かめにいく(休日関係なし)
  • 事業に関連するニュースやテレビを観る
  • 情報をキャッチして、将来の見通しが良くないと判断したら、すぐに損切りをする

 

すぐには真似できないかもしませんが、事業に関連する情報収集については、今からでもできるはずです。

  • 雑誌購読
  • ニュースサイトのブックマークお気に入り登録
  • 事業関連のテレビ番組の把握

 

事業を継続するために、日々の情報収集は怠らないようにしましょう。

 

2)終わりに

個人事業主として、小さな地域だけで事業を運営しているとしても、地価のように、地方に波及するような出来事もあると思います。

 

そのため、日々のニュースや情報について、「私には関係ない」とスルーせず、積極的に調べるクセをつけていきたいですね。

 

日々の情報収集は、事業継続のための基礎だと思います。

 

 

なお、本記事と同じような悩みの解決策を、別の本などで見つけた場合は、別の記事にまとめていく予定です。

本記事を読んで、「これだ!」と思えなかった場合は、別の記事も読んでみてください。

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