【悩み】企業に勝てるわけないという不安がある|【解決策】企業にやる気がない可能性を考えよう!|【参考書籍】起業の天才!
【悩み/不安】 個人事業主という小さな存在が、大企業/中小企業のような大きな存在に勝てるとは思えない...
【解決策】 大企業/中小企業が、必ずしも、本気で事業に取り組んでいるとは言えず、やる気がない可能性もある、ということを知っておこう!

 

「個人事業主が、大企業/中小企業に勝てるのだろうか...」

 

私たち個人事業主は、基本的には1人で事業を行っており、企業と比べると、圧倒的に労力や資金が少ないです。

 

このような中、事業で企業と争っている場合、「自分より大きな存在である企業に勝てるのだろうか」と不安に思うのは当然です。

 

たとえ、企業とは異なるターゲットに向けて事業を行っていても、「いつか企業が攻めてくるのではないか」と不安になります。

 

 

今回、「起業の天才!(著者:大西康之おおにしやすゆき」という本を読み、この悩みの助けとなるエピソードを見つけましたので紹介します。

 

「起業の天才!(著者:大西康之)」は、就職サイト「リクナビ」を運営する会社である、リクルートの創業物語です。

 



この本を読み、「大企業/中小企業が、必ずしも、本気で事業に取り組んでいるとは言えず、やる気がない可能性もある」ということを知ることができ、不安な気持ちが少し和らぎました。

 

なお、「起業の天才!(著者:大西康之)」は、個人事業主にとって、やる気を高めてくれる良書です。

大学新聞における小さな広告業から、大企業であるリクルートを作り上げていった物語が語られています。

 

私たち個人事業主も、同じように大きくしていけるのではないかと、気分を盛り上げてくれるような本でした。

やる気が下がっている人は、ぜひ一読してみてください。

目次

1)大企業/中小企業が、必ずしも、本気で事業に取り組んでいるとは言えず、やる気がない可能性もある、ということを知っておこう!

「起業の天才!(著者:大西康之)」は、リクルートの創業者である江副浩正えぞえひろまさ氏の物語ですが、今回は、リクルートと敵対企業のエピソードを紹介します。

リクルートが住宅情報誌市場を制覇していたのに、読売新聞が住宅情報誌市場に参入してきたときのエピソードです。

 

1-1)リクルートより大きな企業である読売新聞が攻めてきたが、その社員にやる気がなかった

入社2年目の水口通夫は「情報誌にナンバー2はない」という江副えぞえの言葉で熱くなり、「俺の担当物件は絶対に死守する」といさんで客先に通った。
当然、そこには『読売住宅案内』の営業マンもやってくる。
はじめのうちは、双方ともツンケンしていたが、何度も顔を合わせているうちに「それじゃあ、お茶でも」となる。
世間話をしていると、ほどなく読売の営業マンが愚痴ぐちり始めた。

「僕はもともと新聞の広告で大手メーカーを担当してたんだ。
それが、こんなところに飛ばされてさ。
不動産屋回りなんて、やってられないよ。
ウチはワンマン会社だからなあ。
君のところもそうだろう?」

「はあ、まあ‥」

読売の営業マンと別れた帰り道。
水口は確信した。

(俺たちは絶対負けない)

「起業の天才!(著者:大西康之)」

 

①企業から見て、個人事業主が実施している領域はうまみが少ないかもしれない

私たち個人事業主は、基本的に1人しかいないため、事業の領域は限られてきます。

その小さな領域で、企業が手をつけていないサービスや、企業よりもより顧客に適合したサービスを提供しているはずです。

 

このようなときに、大企業/中小企業が攻めてきたとします。

 

この場合、小さな領域のため、企業からすると利益も小さく、それほどうまみがない領域かもしれません。

また、大口顧客ばかり相手をしていた社員が、上記の引用文のように、やる気を失って士気がない状態かもしれません。

 

そのため、企業が参入してきたからといって、必ずしも、負けを意識する必要はないです。

相手が初めから戦意を喪失そうしつしている可能性があります。

 

ビビることなく、顧客が求めるサービスを提供することを考え続けましょう。


②不満を述べるくらいならアイデアを出す

臨戦状態にある日本リクルートセンターで、会社の悪口を言っている暇人などひとりもいない。
どうやって物件を集めるか。
納期を短縮するか。
販売ポイントを増やすか。
寄ると触ると、社員の口をつくのは『住宅情報』を良くするためのアイデアだ。

「起業の天才!(著者:大西康之)」

 

愚痴ぐちを言う暇があるなら、仕事をしろ!」

 

これはよく聞く言葉ですね。

でも、言葉どおりなのだと思います。

 

愚痴ぐちを言っても状況が変わることはありません。

愚痴ぐちの対象先に直接話をすれば、確かに変化はあると思いますが、裏で何を言っても変わらないでしょう。

 

それよりも、自分に課された課題をこなしていく。

 

私たち個人事業主なら、企業がたとえ攻めてきたとしても、愚痴ぐちを言うことなく、自分たちの顧客に対し、よりよいサービスを提供することに集中するべきですね。


③敵が衰退していった

『住宅情報』に決定的な勝利をもたらしたのは「敵失」だった。
『読売住宅案内』では誤字・脱字をはじめとするミスが頻発した。
データの信頼性が問われる情報誌において、これは致命的だった。

(省略)

読売は広告宣伝など物量で『住宅情報』を圧倒しようとした。
だが、水口が目の当たりにしたように、前線の社員の士気では日本リクルートセンターが読売を凌駕りょうがしていた。
互いを励まし合いながら明け方まで数字のチェックに余念のない『住宅情報』の女性社員に対し、『読売住宅案内』の制作現場には「しょせんは広告を寄せ集めただけの雑誌だろ」という緩い空気が漂っていた。

「起業の天才!(著者:大西康之)」

 

本エピソードについては、リクルートが勝利を収めました。

いろいろ理由はあると思いますが、その一つとして、社員の士気が関係していたと思われます。

 

どんなに優秀で知的な社員でも、やる気がないと、良い仕事ができないのでしょう。

 

私たち個人事業主の事業領域に、企業が参入してきても、もしかしたら、士気(やる気)がない社員ばかりかもしれません。

 

「負けるだろう‥」と諦めムードにならず、自分がやるべきことをひたすらやり続けましょう。

 

2)終わりに

個人事業主と比べると、企業に所属する社員には、以下のような弱点があると考えます。

  • 必ずしも自分がやりたいことをしているわけではない

 

この場合、士気(やる気)が低下します。

そうすると、普段の実力が発揮できず、ミスが発生したり、思うようにサービスが提供できないでしょう。

 

そういった意味では、私たち個人事業主も、やる気が出るような事業を選択すべきですね。

 

「流行っているから」「儲けやすそうだから」という事業選択も悪くないと思いますが、もし、自分のやる気が高まるような事業があるのであれば、そちらの方が成功確率が高くなりそうな気がします。

 

今後の事業創出にも役立ちそうなエピソードでした。

 

 

なお、本記事と同じような悩みの解決策を、別の本などで見つけた場合は、別の記事にまとめていく予定です。

本記事を読んで、「これだ!」と思えなかった場合は、別の記事も読んでみてください。

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