![(FXトレード日記-No.009)過去の負けた手法[6]:『トルコリラ』の『スワップポイント』を心の安定剤にしていた話](https://ryoichihiraoka.net/wp-content/uploads/2021/10/FXトレード日記009.png)
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ゴール
- FXで85万円の利益確定する
目的
- 資産運用の通算成績をプラスにするため
- 2014年〜2021年3月までの成績:マイナス849,455円
- 株、FX、ゴールド、シルバー、プラチナ、仮想通貨の合計額
私は2021年10月現在、FXで85万円の利益確定を目指しています。
投資金(元手)は、34万円です。
実は、2021年1月〜3月に、FXに挑戦したのですが、39,084円の損失でした。
当時なぜ負けたのかは、以下の記事で分析しています。
主には、高レバレッジのせいだと思っています。
3月の負けで一旦撤退を決意したのですが、4月に復帰します。
そして、2021年4月〜10月に改めてFXを再開したのですが、コツコツ利益を貯めて、10月にドカンと吹き飛ばしました。
こちらについては以下の記事にまとめています。
なお、この4月〜10月に私は、トルコリラ(TRY/JPY)を保有し、プラスのスワップポイントを得ていました。
そして私は、このスワップポイントを、心の安定剤にしていました。
どういう意味でしょうか?
また、2021年10月21日現在は、安定剤にはできなくなっています。
なぜでしょうか?
本記事では、トルコリラのスワップポイントにまつわる話をまとめたいと思います。
目次
1. スワップポイントを狙い、トルコリラを買った話
私は、個人事業主ですが、資産家を目指しています。
私の資産家の定義は、「時間」を使わずに、「お金」にお金を稼いでもらう仕組みを持っている人のことです。
・不動産の家賃収入
その仕組みを持っているだけで、多少放置していても、生活費を稼いでくれるのが理想です。
私も同じ仕組みを作りたいと思っています。
FXは放置していればお金が入ってくるというものではありませんが、一度エントリーして価値が上がれば同じようなものです。
仕事のように、物事に時間をかけずに(時間を使わずに)、お金がお金を稼いでくれるようなイメージに近いため、FXをやることにしました。
ただ、FXにも、放置していれば、お金が入ってくるような仕組みがあります。
それがスワップポイントです。
1-1. スワップポイントとは
スワップポイントは、2国間の金利差により発生します。
外国為替証拠金取引では、2国間の金利差である「スワップポイント」が生じます。
2国間の金利の高い方の通貨を買うとスワップポイントを受け取れ、逆に、金利の高い通貨を売るとスワップポイントを支払う仕組みです。
例えば、2021年10月20日現在、トルコリラは、
「スワップ(買):4.4円」
「スワップ(売):マイナス5.4円」
となっています。
10,000通貨でトルコリラを買いで保有した場合、1日経つ(朝の7時を過ぎる/夏時間は6時を過ぎると)と、44円分のスワップポイントが付与されます。
- 逆に、売りで保有した場合は、マイナス54円分のスワップポイントです。
スワップポイントは、エントリーした通貨を決済したときに、お金として支払われます。
株の配当金のように、株を売らなくても、取引口座に振り込まれるのとは少し違いますので注意です。
1-2. スワップポイントは、私の資産家の理想像に近い
通貨を保有しておくだけで、スワップポイントが毎日発生するというのは、まさに、私の作りたい仕組みです。
資産家になりたい私は、この方法が理想的です。
スワップポイントは通貨によって付与されるポイントが異なります。
マネックス証券では、トルコリラ(TRY/JPY)の買いが一番大きかったです。
そのため、2021年6月10日に、12.756円で、1,000通貨だけ購入しました。
その後にもいくつか購入しています。
・2021年6月18日:12.650円(1,000通貨)
・2021年6月18日:12.650円(1,000通貨)
・2021年6月21日:12.560円(3,000通貨)
これらの通貨は8月頃までずっと保有し続けました。
1,000通貨で4.4円ですので、7,000通貨なら30.8円です。
毎日30円分のスワップポイントが貯まっていったことになります。
1-3. 新興国通貨は危険だという情報を感じ始めた
ある時期から、新興国通貨の危険性を感じるようになります。
トルコリラも同様で、「急にチャートが落ちることがある」という情報が妙に気になっていきました。
・つまり、現金に換算すると84,000円分
・もし、トルコの財政が悪化して、トルコリラの価値がゼロになったとすると、84,000円の損失になる
・84,000円くらいなら耐えられるな
上記のような考えをして、自分を安心させていました。
7,000通貨なら、最悪の状況でも、そこまで苦しいわけではありません。
ただ、何かしらの対策をしておこうと思い、逆指値注文を設定しました。
12.756円で買い注文したものを、12.757円ほどで逆指値注文を出しておくというものです。
この場合、12.800円から下がっていっても、12.757円で1円のプラス決済で終わります。
そのまま、12.000円まで下がり続けたとしても、売り抜けることができます。
この方法を取ったのです。
ただ、これは失敗しました。
1-4. 逆指値注文の失敗
下表のとおり、2021年9月17日〜20日に、逆指値注文が決済されたのですが、予定した金額をはるかに下回って決済されました。
なお、結果からいうと、スワップポイントが貯まっていたため、プラスで終えることができています。
12.756円(1,000通貨) | 12.686円で決済(マイナス70円) | 358円のプラス |
12.718円(1,000通貨) | 12.686円で決済(マイナス32円) | 366円のプラス |
12.650円(1,000通貨) | 12.651円で決済(プラス1円) | 399円のプラス |
12.650円(1,000通貨) | 12.649円で決済(マイナス1円) | 397円のプラス |
12.560円(3.000通貨) | 2021年10月21日現在も保持 |
日が変わる時間帯で決済されてしまう
上表の上2つのエントリーは、思い通りの逆指値注文にはなりませんでした。
そのため、マイナスで決済されました。
以下の写真のとおり、なぜか急激な落ち込みが発生したためです。
ここで引っかかってしまいました。
大量の売りが入ったようには見えません。
その後に、上昇するようなチャートとなっていないからです。
システムエラーでしょうか?
とにかくここで失敗しました。
12.650円のエントリーは理想通りに決済
12.650円の2つのエントリーは、逆指値注文の予定どおり決済されました。
1つは、ちょっと下回ってしまいましたが、これは許容できる範囲です。
この2つのような逆指値注文が理想でした。
スワップポイントのおかげでプラスで終了
なお、4つのエントリー全て、プラスで終わっています。
スワップポイントが貯まっていたため、決済時の損失は消えました。
私はそれぞれ1,000通貨しか持っていなかったため、350円くらいのプラスにしかなっていませんが、通貨量が多ければもっと大きな金額になっていたということです。
このように、スワップポイントは、放置していてもお金が貯まっていくような仕組みなため、私は気に入っています。
1-5. 理想は続かない
2021年6月から9月初旬くらいまでは、12.500〜13.000円くらいの範囲で推移していました。
そのため、決済することなく、ずっと保持し続けることができました。
ただ、9月の中旬から相場が変わり始めます。
私は、12.500付近に落ちてきても、また上がると思っていました。
そのため、10月6日に、買い増ししています。
・2021年10月6日:12.519円(4,000通貨)
ただ、2021年10月21日現在、トルコリラは12.341円です。
過去のスワップポイント(12.560円エントリー)があるため、トルコリラ全体としては、かろうじてプラス(+227円)になっている状況です。
ただ、本日(2021年10月21日)、20時に、トルコ中銀の政策金利発表があります。
ここでどうなることか...。
スワップポイント生活は簡単じゃない!
私の結論としては、スワップポイントを求める運用は、簡単じゃないということです。
チャートは上がらなくてもよいです。
下がらなければいい。
ただ、そんなに理想どおりには行きませんね。
トルコリラはどのくらいの通貨量で月収1万円になるか?
私は1つの目標として、月収1万円をたくさん作りたいと思っています。
トルコリラのスワップポイントでも月収1万円を作ろうと思っていました。
・1,000通貨で1日4.4円
・1日323円は、74,000通貨くらいとなる
私は34万円の投資金でFXを実施中ですが、トルコリラは現在、33万通貨くらいまで購入可能なので、74,000通貨は買えます。
買って保持しておけば、月収1万円分のスワップポイントが入ります。
正直悩ましいところです。
もし、トルコリラの価値がゼロになったとしたら、およそ90万円くらいの損失になります。
- 12.341円が74,000通貨で、913,234円
34万円しかありませんから、56万円の借金になります。
急に通貨の価値がゼロになる可能性は低いでしょうが、新興国通貨となると不安です。
こういうことを考えてしまい、なかなか一歩前に踏み出せないでいる状況です。
1-6. スワップポイントを心の安定剤にしていた話
最後になりますが、心の安定剤の話をします。
トルコリラのスワップポイントが貯まっていくと、そのときのチャートにもよりますが、常に総損益合計がプラス表示になっていました。
これが心を落ち着かせるのです。
逆張り手法のトレードが多い
2021年4月〜2021年10月の今日まで、トルコリラは基本的に放置ですが、ドル円では、逆張りの手法でトレードしていました。
逆張りの場合、天井や底を当てることは少ないので、そのまま予想と反した方向へチャートが動き続ける場合が多いです。
つまり、含み損となります。
予想が当たっていれば、その後、折り返して、含み益に変わることもあるのですが、この最初の数分〜数時間、数日は、含み損になることがほとんどです。
このとき、トルコリラの長期保有で、スワップポイント含め、プラスになっている場合は、ドル円の逆張りの含み損を帳消しにしてくれます。
総損益合計の部分が、プラスのままになるのです。
逆張りは、自分の予想の形になるまで耐えるのが必要だと思っています。
チャートは上がれば下がるし、下がれば上がります。
チャートを見ていればそれは明らかです。
タイミングだけです。
あとは、耐えられるかどうか。
- 当然、突き抜けていくこともあります
含み損の値がどんどん増えていくと、気持ちが弱くなっていきます。
私の場合、1万円を超えるとキツいです。
胸がハラハラして、顔が熱くなっていく感じがします。
スワップポイントのプラス
このようなとき、長期保有のスワップポイントが役立ちます。
私は一時期、プラス3,000円くらいが続いている時期もありました。
このときは逆張りがしやすく、かつ、耐えることができたため、うまく利益確定できていたと思っています。
私の2021年4月〜9月までの成績は以下の記事にまとめていますが、ずっと利益確定できていました。
これは、スワップポイントによる安心感があったからです。
逆張りトレードがしやすかったのです。
このような理由があり、私はスワップポイントは心の安定剤だと思っています。
2021年10月21日現在は、その安定剤が使えなくなってきています。
トルコリラが下落傾向だからです。
もし今後、トルコリラのチャートが上がっていくようならば、引き続き安定剤として保有したいと思っています。
2. 終わりに
2021年10月21日現在、保有しているトルコリラの通貨量は、10,000通貨です。
2021年12月末までおよそ70日ですが、1日44円のため、3,080円分のスワップポイントとなります。
現在のスワップポイントが、2,127円分ありますので、合計5,000円くらいになります。
これは魅力的ですね。
トルコリラが12.341円の現在値から、多少落ちたところで落ち着いても、総損益合計の値をプラスのままにしてくれそうです。
ただこれは、あくまでも理想です。
この理想のまま、チャートが推移するとは思えないですね。
私は、トルコリラの10,000通貨は、マイナス1万円の含み損になったら損切りします。
基本的に、すべての通貨は、マイナス1万円になったら損切りすることにします。
果たして、2021年末まで保有できるのか?
楽しみです。
【次の記事→】
【No.001の記事リンク】
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